リーガ・エスパニョーラ第19節 vオサスナ

  • hiro
    2009年01月19日 22:26 visibility27

ボルーダが会長席に座る初めての試合。リーガもちょうど半分まで来た。長かったような、短かったような・・・

■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロ、エインセ
MF:ガゴ、ラス;ロッベン、スナイデル
FW:ラウール、イグアイン

46分:カンナバーロ→フンテラール、スナイデル→ファン・デル・ファールト、78分:イグアイン→マルセロ

先発の11人はやはり変わらず。後半開始時点の交代については後述。

■オサスナの先発メンバー
GK:ロベルト
DF:アスピリクエタ、ホセチョ、ミゲル・フラーニョ、モンレアル
MF:ファンフラン、プニャル、ネクナム、プラシル;マスド
FW:パンディアーニ

44分:モンレアル→ハビエル・フラーニョ、67分:プラシル→ポルティージョ

カマーチョと契約して降格圏脱出を図るオサスナ。パンディアーニの1トップで中盤が厚め。

■オサスナの45分
前半はオサスナが守備をかなり頑張っていた。前線からよく追いかけて、マドリーのボールの出所にプレッシャーをかけていた。マドリーはロングボールしか蹴ることができない。潔く相手にボールを渡して、マドリーがプレッシャーをかける側に回ることはせず(できず)、ボールを支配するわりに攻めにはつながらないいやな展開。

奪ったらロッベンを見るのが一つの形なのだけれど、オサスナが良い守備をしているためスペースがある状態でロッベンにボールが渡ることは少なかった。前半のマドリーのチャンスは開始直後のイグアインの抜け出しと、42分頃のガゴのパスにラウールが反応したものくらい。繋げるのがガゴとラスのラインまででは厳しい。ブーイングが出るのも仕方ない前半。

オサスナは19分にプラシルのセンタリングをネクナムがあわせて先制。ペペが誰にもついていなかった。どうもサイドからのボールには危険を感じる守備をしてしまっている。連続無失点は3試合でストップ。

前半はとにかくオサスナがやりたいような展開にさせてしまった。ボールが前に出ないのは動き出しがないからだろう。2トップやスナイデルあたりが引き出せないと、いつまで経っても攻撃にならないし、ロッベンも全然活きない。

■スパッと切り換え
後半からカンナバーロ、スナイデルに替えてフンテラールとファン・デル・ファールトを投入。ラスを右サイドバックにし、セルヒオ・ラモスをセンターバックに。イグアインを左に動かしてロッベン、ファン・デル・ファールト、イグアインという並び。ラウールとフンテラールが最前線。
これでロングボールの精度を期待できるセンターバックが並び、フンテラールの高さを前線に置いたことになる。さらにファン・デル・ファールトをプレーしやすい中央に配置して攻勢をかけようとする狙い。ラスが複数のポジションでプレーできることをいかして、攻撃的な攻勢へと変換した。

50分、本格的に布陣変更の効果が出る前にセルヒオ・ラモスがミドルシュートを決めて同点。ロベルトのミスを誘う良いシュートが決まった。

後半はイグアインが相当自由に振舞っていたように思う。3トップのように前へ入っていくときもあれば、逆サイドへ動く時もあった。ファン・デル・ファールトがイグアインとロッベンを使うようなプレーが出てきて、交代の効果はあったという印象。前線の2人には相変わらずボールが収まることは少なかったけれど、その分、この3人が攻撃を担っていた感じ。
勝ち越し点は63分、左に動いていたロッベンのクロスにイグアインが後ろからするすると入ってきてあわせたものだった。

追われる側になって、守備に回るのにこの布陣はちょっと大変。以前より走るようになった選手たちだが、スペースを与えることも多かった。この形自体に慣れていないという面もあるだろう。

78分にイグアインに替えてマルセロ。サイドバックではなく左サイドハーフでの出場。ゼニト戦以来の試み。
エインセが安定して守備をしている以上、左サイドバックのファーストチョイスはエインセだろう。守備を第一とするならば次はトーレス。そこで、中盤サイドに関してはマルセロ、ドレンテ、パランカで争わせるつもりなのだろうと思う。ロッベンを左にしてパランカか、そのまま左サイドでマルセロかドレンテか。それぞれの選手のこのポジションでのプレーを、試合と練習で見るつもりなのだろうと想像している。
今日はマルセロはゴール前でシュートするチャンスがあったりと、面白いプレーを見せてくれた。サイドバックほど守備を気にしない、中盤の方が性に合っていそう。

84分、ファンフランがシミュレーションでイエロー。前半にもシミュレーションで警告を受けていてこれで退場。主審が一旦PKを指示するも、副審の判断が容れられてダイブと判定されたようだ。
前半のガゴとの接触も、このペペとの接触も、PKと判定されておかしくないもの。時間帯を考えても、ラッキーというほかない判定だった。

この退場で勝負あり。最後にロッベンが右サイドから持ち込む得意のプレーで追加点を決め3−1で勝利。何とか4連勝となった。

■最後に
前半うまくいかなかったのを、後半の最初から交代で切り替えにかかった判断の速さは良かった。結果もついてきたので一安心といったところ。

スナイデルにサイドでのプレーをどうやって求めていくか、または中央に入ってもらうかを判断しないと、中途半端にサイドにおいてぷれーさせてしまうことになりそう。
あとはフンテラールに得点を取らせてあげたい。今日も焦りながらプレーしているように見えた。精神的に落ち着いてもらうためにも、どんな形でも一点欲しい。

次節からは後半戦。第1節にリアソールで敗れているデポルティーボをサンチャゴ・ベルナベウに迎えての試合となる。

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