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◆JALチャレンジカップ2015 日本―ウズベキスタン(31日・東京スタジアム)◆

 

バヒド・ハリルホジッチ監督の就任2戦目となるウズベキスタン戦に臨む日本代表は30日、会場となる東京スタジアムで最終調整した。大幅なメンバー変更を明言している指揮官は、日本の弱点としてフリーキック(FK)からの得点が少ないことを指摘。FKと言えばFW本田圭佑=ACミラン=のイメージが強いが現状は横一線。鋭い分析力の指揮官が、FKキッカーを慎重に見極めながら、初陣のチュニジア戦に続き連勝を狙う。



FKキッカー争奪戦が幕を開ける。公式会見でセットプレーについて問われたハリルホジッチ監督は、日本代表のFKについてダメ出しした。「練習の必要がある。ここ数年の統計を取ったがほとんど入っていない。現代サッカーでは得点の33%がFKから入ると言われている」。日本のFK弾は2013年9月のグアテマラ戦の遠藤保仁(G大阪)以来なし。高い分析力で知られる知将は、データを口にしながら弱点をズバリと指摘した。



日本のFKは本田のイメージが強いが、最近は精度を欠く。日本代表での得点自体も、2010年南アフリカW杯1次リーグ・デンマーク戦、13年の親善試合・ウルグアイ戦と2度だけ。“2枚看板”だったMF遠藤保仁も、今回は代表から落選。指揮官の中ではキッカーは白紙で、誰にでもチャンスがある。



現在のメンバーでキッカー候補は4人いる。右足では、所属の鹿島で担当するMF柴崎、精度の高さをみせているMF清武。左足は本田、国内屈指の精度を誇るDF太田がいる。練習が必要だという指揮官だが「いいキックをできる選手はいると思っている。そのクオリティーがあれば勝てる」と、期待を込めた。



自慢の左足からF東京で得点を演出する太田は「クラブでもやってますし、言われたら蹴る」と興味。コツについては「ノリです」と笑ったが、先発が濃厚なウズベキスタン戦でアピールに成功すれば、不動の地位を確立する可能性もある。



初陣から2連勝を狙う指揮官は、「リスクがあり過ぎるかと思うが、ほとんどの選手を使おうと思っている」と、改めてチュニジア戦からの大幅なメンバー変更を明言した。ウズベキスタン戦後は、6月の2018年ロシアW杯アジア2次予選を控える。月1回の合宿を望んでいる指揮官は、今回招集した29人から「人数を絞りたい」と明言。GKは4人と同じだが、フィールド選手は21~22人とする方針だ。



ウズベキスタンはW杯予選でライバルとなるアジア勢で、9戦して5勝3分け1敗だが直近ではブラジルW杯アジア3次予選(2012年2月・豊田ス)で0-1と敗れた。「内容ではなく、まずは勝利だ」。白星を目指しながらも、多くの選手を起用して競争心をあおるのが“ハリル流”。選手たちにとっては、FKも含めた大アピール合戦となる模様。

























 

 




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