A代表:親善試合:日本VS韓国「快勝だが課題も残る試合」

日本VS韓国:3-0
得点者:香川、本田、香川

●日本スタメン


香川・本田・岡崎
遠藤・長谷部
駒野・今野・吉田・内田
川島

●リザーブ

GK:東口・西川
DF:栗原・伊野波・槙野
MF:阿部・細貝・家長・柏木・松井
FW:森本・清武

●途中交代

岡崎→清武、駒野→槙野、長谷部→阿部、遠藤→家長、香川→細貝

 

●韓国スタメン

GK: 1 チョン・ソンリョン
DF: 3 イ・ジェソン
  4 キム・ヨングォン
  14 イ・ジョンス

  22 チャ・ドゥリ
MF: 6 イ・ヨンレ
  8 キム・ジョンウ
  13 ク・ジャチョル
  16 キ・ソンヨン

FW: 10 パク・チュヨン(cap)
  11 イ・グノ

●リザーブ

サブ: 21 キム・ジンヒョン
 
23 キム・ヨングァン
  2 パク・チュホ
  5 カク・テヒ
  12 パク・ウォンジェ
  18 チョ・ヨンチョル

  7 キム・ボギョン
  15 パク・ヒョンボム
  19 ユン・ビッカラム
  20 ナム・テヒ
  24
キム・シンウク

●途中交代

4 キム・ヨングォン
 → 12 パク・ウォンジェ(前半25分)
12
パク・ウォンジェ(前半25分)
  → 2 パク・チュホ(前半37分)
6 イ・ヨンレ
  → 24 キム・シンウク(後半7分)

11 イ・グノ
  → 7 キム・ボギョン(後半7分)
10 パク・チュヨン(cap)
  → 19
ユン・ビッカラム(後半13分)
8 キム・ジョンウ
  → 20 ナム・テヒ(後半39分)


●試合の流れ

試合の入りから両チームとも攻め合う展開。
良い入りが出来た方かもしれない。
韓国の時間もあったが、防ぐ。
そうすると、香川が個人技を活かしたゴールで先制。
そのまま前半終了。

後半に入ると流れは、一気に日本に傾く。
パスやフリーランの質等、システム理解度が高い。
それが、攻守にも現れる。
本田と香川のゴールで加点。
このままさらに点を取る様なシーンもあったが、内田のシュートがポストに当たる奪えず。
逆に危ないシーンを作られる。
遠藤が外れてからは、そういったピンチは、多かったが、相手のシュートが精度を欠きなんとか助かり無失点。

韓国相手に3-0の快勝だが、課題も残る1戦となった。

●得点シーン

☆1得点目

遠藤がボール奪って、中の様子を見てグラウンダーのクロス?パスを入れ、李がヒールで香川にパスを出す。
香川が1トラップの後、※訂正:相手DFに当たるも→確証は持てないが、DFに当たった様にも香川がボールを浮かした様にも見えるが※香川の前に入る。
それを冷静に香川は右隅に決めてゴール。

遠藤のクロスが絶妙だった。
李も良いポストプレイ。
香川も落ち着いて良いゴール。

☆2得点目

香川がドリブルで突っかけて、サイドの駒野へパスを出す。
駒野がドリブルで仕掛けて、相手選手の股を抜き突破する。
そして、角度のあまりないが、強引にシュートを打つ。
韓国のGKが弾くも毀れ球は、清武の元へ転がる。
清武は落ち着いて本田へダイレクトでパスを出す。
本田が下がりながら左足で左隅を狙ったシュートを放ちそれが決まる。

駒野の突破が良かった。
清武も落ち着いていた。
本田も冷静にコースを狙いながら決めたの凄い。

☆3得点目

遠藤がボールを奪って、李へパスを出す。
李は本田へパスを出す。
本田はダイレクトで香川へパスを出す。
香川は、ドリブルで仕掛けてサイドへパスを出す。
ここで李の足に当たった様にも見えますが、情報求む。
そのボールを清武が受けて、中の様子を見てパスを出す。
それを香川決めてゴール。

遠藤も良い守備をしている。
香川が良いパス?運が良いパス?を出した。
清武も落ち着いて良く見えている。
ぴったりのタイミングでのパスだった。
香川もGKの動きを良く見て強く打つのではなく、浮かし気味でコースを狙う素晴らしいゴールだった。

●守備の考察

ザッケローニ監督の方針で、一方の方向に人数をかけてボールを奪うという攻撃的守備を取っている。
そのためどうしても逆サイドを使われた時に対応に困る。
その分、中央は、しっかり人数をかけてコースを切り、スペースをケアできているので、相手が崩すのは難しいと思う。
3バックと違い4-5-1でSHがいるので、香川や清武が戻って守備する事で上手くバランスを取れていたと思う。
ただ、それでも90分間の時間帯だとどうしてもサイドから崩されてしまう。
そういった時に如何に中が対応できるかが重要。
日本人選手はそこまで高くないので、日本人独自の勤勉性や俊敏性で、ポジションを上手く取る事が重要。
この試合では、何度か危ないシーンを作られたが、相手の選手が精度を欠いたので、助かった。
3-4-3を導入した場合は、どうするか等気になる部分はある。

●4-5-1と3-4-3のシステム違い

4-5-1の日本における最大の長所は、トップ下がいる事。
特に本田が、ボールをキープできるので、高い位置でボールを持つ事ができる。
これが最大の強み。
ただ、その分1トップの選手がなかなか仕事ができない。
慣れないと難しい1トップ。
李は、前田より1トップで、適性を見せた感じがする。
また、サイドにSHとWBが居るので、厚みのあるサイド攻撃ができるのが魅力的。
3-4-3に比べ、運動量の部分で、サイドにSBとSHがいる事で、WBの様な運動力が求められない。
全体的に均等な運動量で、総合力で戦えるシステムと言える。
攻守のバランスも良く、ポジションもバランス良くピッチに散っているので、どういった攻撃にも適している。
色々なところから得点出来る魅力的なシステム。

3-4-3の最大の長所は、前線に起点が3か所ある事。
ピッチを広く使えるし、中に人数をかける事ができる。
4-5-1の場合クロスをあげる時に中に人数が少ないという事が良くある。
ただ、私個人としては、1トップが背が高くてポストプレイができる選手がいた方が機能するのではないかと思っている。
そういった意味で、日本人でやるのは難しい印象を持つ。
それに、トップ下の選手がいない事で、前にパスを通し辛いという側面がある。
形を崩してOH・STの選手がボールを受けにくることが大事かもしれない。
また、WBに求めらる能力が高すぎるので、バランスが悪い。
WBが、得点力・守備力・運動量・突破力・クロス精度も高いものが出せないといけない。
SBならば、運動量・クロス精度・守備力の3つで良い。
ただ、3-4-3は3-6-1とも言え、中盤が厚く上手く機能すれば、パスで圧倒出来、日本に適しているパスサッカーが出来る可能性も秘めている。

そういった感じの二つのシステムだが、この試合の4-5-1の出来考えれば、余裕があれば、3-6-1のシステムにもトライして欲しいと個人的に思う。

●ニューヒーロー清武

個人的にお気に入りの選手。
シュートが上手いので得点力があり、視野が広い。
チームでも4-5-1をしており、難なくチームにフィットした。
香川と本田へのアシストを見ても、あの落ち着きはベテランの様な安定感が感じられる。
今後も活躍できる選手ではないかと思う。
次のW杯には、ピークで迎えられる筈。
松井の様に持ち過ぎる選手と比べると、程良い球持ちの癖のない使い易い選手ではないだろうか。
今後もA代表定着も十分あると思います。
今後が楽しみな選手ですね。

●高い連動性

細かいパス回しで、韓国DFを翻弄。
香川をマークしきれず、フリーにさせてしまう。
本田をマークしても、フィジカルが強くボールをキープされてしまう。
この二人の個人の能力は素晴らしい。
李や清武もこういった二人を活かすプレイができているし、連携も上々。
まだ、宇佐美や宮市というこれから楽しみな選手もいるし、そういった選手が代表でもやれるレベルになれば、より層は厚くなるだろう。
アジアカップより、熟成度はより上がっており、攻撃の完成度はかなり高いレベルにあると思う。
本番に向けて、どうピークを持って行くのか、今後のザッケローニ監督には注目したい。

●遠藤の代役は誰か

遠藤が一人抜けただけで、流れは韓国のものとなった。
どちらが3-0で勝っているのか分からない様な危ない場面も作られたし、中盤でボールが落ち着かない。
攻守において、家長では、現状力不足。
遠藤の様な選手は、レアで、違うタイプの選手に期待するしかない。
守備的な選手にした場合やはり、展開力の部分で不安があるので、難しい。
ザッケローニ監督が、どういった選手を発掘するのか楽しみである。
招集傾向を見ても勉強熱心で、毎回何かしら変化がある。
だからこそ、ザッケローニ監督の選手の見る眼に期待したい。

●評点

GK川島:5,5
出番が少なかったが、安定していた。
飛び出したが触れずあわやという危ないシーンがあった。

CB今野:6,0
安定した守備を披露。
スペースを埋める動きであったり、1:1の対応、足下の技術等、高いものがあった。

CB吉田:6,0
前線に正確なフィードを出す等、攻撃でも貢献。
守備でも無失点に貢献。

SB駒野:6,5
得点に繋がったドリブル突破は素晴らしかった。
ただ、少し守備で不安があった。

SB内田:6,0
GKとの1:1での惜しいシュートがあったが、ポストに嫌われた。
クロスやドリブル等の見せ場は作れなかった。

DH遠藤:6,5
得点に繋がるパス、守備を見せた。
攻守で欠かせない選手。

DH長谷部:5,5
この日の長谷部は、そこまで印象に残ってない。
いつもだと上がってきてシュートを打つシーンもあるからね。
いつもより出来は良くないのではないだろうか。

SH香川:7,0
この試合のMOM。
2ゴールの大活躍。
どちらも高い技術が感じられるゴールだった。
狭いところでも決められる実力を持っている。
ただ、安易なパスで危険な位置で、パスをカットされて危ないシーンを作られたのは反省点。

SH岡崎:5,5
良い形からのシュートがあった。
ただ、残念ながら早い時間での負傷交代となってしまった。

OH本田:6,5
再三のシュートチャンスで上手くミートしなかった。
ただ、1ゴールを決めたのは流石。
囲まれてもキープできるのは、大きな武器。

FW李:6,0
前田と違いポストプレイが出来た。
惜しいヘッドもあったし、シュートをそこそこ打てた。
ヒールでのアシストも良く香川の存在を感じていた。
香川へパスを出した後は、香川の個人技と運の要素が強いゴールだったとはいえ、アシストはアシスト。

途中交代

清武:6,5
2アシストの大活躍。
代表デビュー戦とは思えない活躍。
香川や本田と比べると球際で弱さを感じるが、ゴール前での落ち着きは、彼らに匹敵するものがある。
今後海外に移籍して、経験を摘めば香川や本田に負けない選手になれるのではないだろうか。

槙野:5,5
特に目立った活躍は、無かった。
積極的に攻撃参加していたものの、まだまだ足りないものは多い。

阿部:5,0
長谷部の代わりに入ったが、あまり良い活躍はできなかった。
パス交換で攻撃に絡むものの微妙に合わなかったり、パス精度を欠いたのは、反省点。

家長:5,0
遠藤の代わりの選手として出たが、流れを悪くしてしまった。
良いパスは通せなかった。
これから経験を摘んで、遠藤の様な偉大な選手になって欲しい。

細貝:評価不可

ザッケローニ監督:6,5
韓国に歴史的勝利。
良いチームを作り上げた。
この調子で予選を突破して欲しい。

審判:6,5
おかしな判定は無かったと思う。
国際試合をするだけの審判だと思った。

日本から世界へ
To
Be
Continued

by杉野雅昭

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