
J2:4節:FC岐阜VSファジアーノ岡山「今季初の連勝も相手のミスに助けられた試合」
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杉野雅昭
2011年09月04日 19:41 visibility90
岐阜VS岡山:1-3
得点者:妹尾、ブルーノ、オウンゴール、沢口
観客数:2408人
●岡山スタメン
チアゴ
妹尾・石原
田所・キム・竹田・沢口
植田・ストヤノフ・一柳
真子
●リザーブ
GK:李
DF:後藤
MF:仙石・千明・小林
FW:岸田・久木田
●途中交代
石原→岸田、チアゴ→久木田●岐阜スタメン
西川・佐藤
地主園・嶋田
三田・新井
管・野垣内・田中・野田明弘
野田恭平
●リザーブ
GK:川浪
DF:秋田
MF:川島・リハンジェ
FW:エフラインリンタロウ・阪本・ブルーノ
●途中交代
佐藤→ブルーノ、新井→リハンジェ、三田→川島
●試合の流れ
開始早々キムの絶妙なスルーパスに抜け出した妹尾がGKとの1:1を制して決めて先制ゴール。
その後も岡山ペースで試合が進む。
前半終盤までシュート打たせないという岡山ペースだった。
先制のシーン以外にも惜しいシーンを作ったが決めれなかった。
岐阜はロングシュートから流れを引き込もうとするが、前半は岡山ペースで終了。
後半に入ると二人交代した事もあり、岐阜が攻勢に出る。
岡山は、ミスが多くなかなか追加点までには至らない。
そうすると岐阜に追いつかれる。
しかし、オンゴールで勝ち越す。
さらに沢口が混戦からヘッドを決めて追加点。
そのまま逃げ切る。
岡山は今季初の連勝で暫定13位。
●得点シーンと失点シーン
☆1得点目
一柳への前へのパスをクリアされた毀れ球をキムが拾う。
そこから妹尾へのパスコースを見出し、狭いところへスルーパスを通す。
妹尾に併走する選手がいたが、GKが飛び出したので、その選手も寄せれず、ゴールに回り込む。
妹尾はGKをかわし、ゴール前に相手選手が回り込んでいたが、落ち着いてシュートを決めてゴール。
なんと言ってもキムの素晴らしいスルーパスにつきると思います。
岡山史上最高のスルーパスではないでしょうか。
妹尾も落ち着いて良く決めた。
数多くある決定機を良く外しているので、やっという感じ。
★1失点目
オフサイドからのゴールキック?で始まって、サイドの選手がサイドの前の選手へパスを出す。
その岐阜の選手に※訂正:田所→キム※がついていたが、クロスを難なく入れられ、ブルーノが触り、微妙にコースが変わって、真子が触れずゴール。
攻守の切り替えが遅かった失点。
課題の残る失点と言える。
☆2得点目
田所の浮き球のパスを相手選手がクリアミスしたボールを岸田が拾う。
岸田が粘ってボールをキープし、田所へバックパス。
田所が出し所うかがって再びマークが緩くなった岸田へ。
岸田は、そこからクロスを入れるが合わずボールが流れる。
そのボールを沢口が、追いかけて拾う。
そこからゴール方向に半身だったが、回転してクロスを入れる。
そのボールをチアゴがヘッドするも威力無く、ゴールでは無い方向行く。
しかし、そのボールが相手選手に当たってオンゴール。
相手のクリアミスがあって助かった。
沢口のクロス精度が良かった。
威力の無いボールだったので、チアゴがヘッドを直接決めるのは難しかったかもしれないが、決めて欲しかった。
☆3得点目
キムの強烈なミドルから得たCKをストヤノフが蹴る。
一度はクリアされるが、毀れ球に反応したキムがシュートを打つ。
しかし、岐阜の選手に当たって高くあがる。
そのボールを岐阜の選手がクリアしようとするが、クリアミスで後方に飛ぶ。
それに反応した沢口が、GKが触る前に頭でヘッドし、ゴール。
キムの積極性の生んだゴール。
これも相手のクリアミスが絡んだ運の良いゴール。
●印象に残った岐阜の選手
地主園は良い選手だと思った。
強化指定選手ではあるが、ドリブルもキレていたし、岡山にとって脅威だった。
パスを見る限り視野も狭くなく、良い判断のできており、状況判断に優れている選手だと思った。
次回のホームの対戦では気をつけたい。
ブルーノなんかも途中出場ながらゴールを決める等存在感を示していた。
体も強くて簡単に競り負けない。
まだ、スタメンではないが、スタメンで出るのも近いのではないだろうか。
それぐらい良い選手だったと思う。
嶋田のスピードもやっぱり凄い。
久木田は、スピードが優れる選手で、チームでトップクラスの選手で、裏へ完全に飛び出したと思った。
でも、マークについていたのが嶋田で、間一髪でタックルでボールを防いだ。
このシーンからやっぱり嶋田は、スピードがあるなと感じた。
攻撃ではそういったシーンはあまり作られなかったが、脅威になる選手だと思う。
●1:1でなかなか勝てない
石原、チアゴといった選手がチャンスで1:1で突破できなかった。
抜けていればチャンスだけに悔しかった。
久木田なんかでも、カウンターでチャンスを作るも1:1で突破できなかったり、スピードがあっても得点できない理由がその辺りにある様に感じた。
愛媛の齋藤なんかは、そういったシーンでしっかり1:1で勝って得点できている。
チアゴのゴールは、既に状況が決した段階でのゴールや頭でのゴールが多い。
私の記憶では、自ら1:1で相手選手を抜き去ってのゴールは無い筈。
久木田は、愛媛戦のゴールが、1:1で勝ったと言えるゴールかもしれない。
石原なんかは、試合出場しているのにゴールできないのはその辺りはありそう。
大事なのはそういった時の1:1の状況での周りのサポート。
1:1で無理ならパス等の連携や運動量でカバーすれば良い。
もちろん、理想は1:1で勝つ事。
周りにサポートが無い場合には、1:1が苦手でも勝負しても良いと思う。
1:1で負ける事を恐れて1:1を避ければ消極的なプレイに映るし、選手には頑張って貰いたい。
●妹尾の今季初ゴール
この試合でやっと決められた。
決定機だけ言えば、トップ下に入った選手の中で、一番多い。
個人的にポジショニングが悪いと思っていたが、そうでもないらしい。
私が間違っていた様です。
失礼しました。
ただ、決定力はあまり無さそう。
そういった今度は得点量産したりして…(笑)
まだ、若い選手だし、愛媛の齋藤選手みたいに得点できるドリブラーになって欲しい。
●勝ちには勝ったが、ミスが多く不満
パスミスであったり、クロス精度とかは、みていたあまり良くなかった。
攻めようと言う時の段階でのミスが多かった。
ビルトアップの最終ラインの選手のパスミスからカウンターを受けそうになったシーンとかも多かった。
そうするとリズムも悪くなり流れから得点するのは難しくなる。
この試合では勝てたが、こういうサッカーをしていると勝つのは難しいと感じた。
●凡戦と言えるぐらいの両チームのミスの多さ
前項の継続とも言えるが、下手をすれば凡戦とも言える内容。
見ていてイライラする事もあったし、勝ちに勝ったが正直不満がある。
何故、それでも勝ったと言うと岐阜にもミスが多かったから。
クリアミスから2点も取れてるし、実力で勝ったとはとても言えない。
逆に負けていたかもしれない。
この辺り勘違いしないで、良い状態で次の試合に臨める様にして欲しい。
●評点
GK真子:6,5
強烈なシュートもしっかりキャッチする等、安定していた。
失点のシーンは、前でコースが変わっているので、防ぐのは難しかっただろう。
CB一柳:5,5
変にボールをキープするので、ちょっと怖い。
守備はそこそこ頑張っていた。
CBストヤノフ:5,5
ロングパスやボールキープからチャンスを作った。
パスミスからカウンターを受けるシーンもあった。
CB植田:5,5
激しい守備で安定していた。
ストヤノフ同様にパスミスからカウンターを受けるシーンもあった。
DHキム:6,5
絶妙なスルーパスを通しアシストを決めた。
高いテクニックを活かし存在感を示した。
DH竹田:5,5
守備では、良い守備もあった。
攻撃では、カウンターの時良く走っていた。
WB沢口:7,0
この試合のMOM。
2得点に絡む活躍。
オンゴールに繋がる精度の高いクロスを入れた。
WB田所:5,5
何度かクロスを入れたいたが、精度はイマイチ。
守備の連係は、そこそこ良かった。
ストヤノフがかわされたシーンなんかで、しっかりカバーした。
OH妹尾:6,5
2度決定機があり、片方はしっかり決めた。
OH石原:5,5
チャンスの1:1で抜け切れなかった。
ポストに当たる惜しいシュートもあった。
FWチアゴ:5,5
なかなかポストプレイが機能しなかった。
1:1での仕掛けでも抜けきれなかった。
途中交代
岸田:5,0
シュートを打つも吹かした。
久木田:5,0
スピード活かした攻撃を見せるも目立った活躍はできず。
影山監督:5,5
今季初の連勝に導いたが、交代カードは当たらず。
主審(今村)・副審(佐藤・田中):5,5
特に目立ったミスは無かった様に思う。
上手くゲームを作った。
●選手コメント
★菅和範選手(岐阜)コメント
「もっともっとシンプルにするところをシンプルにして、出し手と受け手の関係もそうだし、ラストパスをしっかり出さないといけない。この状況は僕たちの中でアクションを起こしていかないといけないし、そうしないと何も変わることはないと思う。外からのアクションではなく、自分たちの内からの考えだしてからのアクションをしないと、脱却は出来ない。トレーニングからもっと真剣にやることが必要だと思います」
★感想
厳しい状況だというのが選手のコメントから分かりますね。
トレーニングからしっかりしていかないと、なかなか浮上は難しいでしょうね。
★西川優大選手(岐阜)コメント
「前半は完全に相手の守備にはまってしまっていた。ボールがうまく運べなかった。ボランチにボールを預けても、相手のボランチに行かれてカットされるシーンが多い。ボランチの出しどころがなくて、上手く運べない。一人一人のボールを持っている時間が長くて、すべて各駅停車プラス3分休憩のような状態になってしまっている。こないだの千葉、鳥取の前半のようなリズムがほぼなくて、苦しかった」
★感想
確かに前半は、岡山の守備は良かったですね。
上手く岐阜の選手のミスを誘う様な守備が出来ていたと思います。
★ブルーノ選手(岐阜)コメント
「準備していたので、ゴールを決めることが出来てよかった。勝利したかったけど、出来なかったので、残念です。応援を力にしようと思って、ピッチに入ったが、それに応えられず、本当に残念です。常に周囲の期待に応えられる選手になりたいです」
★感想
ブルーノ選手は、怖かったですね。
今後スタメンもあるのではないでしょうか。
★澤口雅彦選手(岡山)コメント
「勝たなきゃいけない相手だったので、点をどうしても取りたかった。今季初ゴールがようやく取れて、嬉しかった。今後プレーしていくうえで、いい刺激になると思います。あの時はゴール前にこぼれてくると思っていたので、反応することが出来た。連勝できなかった中で、勝てたのは嬉しかったです」
★感想
今季初ゴールおめでとうございます。
良く詰めていたと思います。
●影山雅永監督(岡山)コメント
☆コメント1
「試合前からタフなゲームになると思っていた。天候もあって、タフになると思った。というのも、岐阜はなかなか結果が出ない中でも、高いパフォーマンスを見せていたし、試合の内容も悪くはありませんでした。岡山だけには負けないぞと言う気持ちで来ることは分かっていたので、難しくなるだろうと予想していた。先制点が早くて、より難しくなったが、1-1になってから、もう一段高いレベルでのハードワークを選手が出して、2-1、3-1にすることが出来た。しかし、それをなぜ出し惜しみするのか。ここがウチが連勝出来ないポイントですね。波のないチームにしたい。今日はこのような天候の中で、岡山から沢山来てくれて、テレビでも多くの人たちが見てくれて、その中で連勝が出 来たのは嬉しいです。
☆感想1
確かに難しい試合だったと思います。
しかし、テレビで見た人まで感謝するとか珍しいコメントですね(笑)
☆コメント2
Q:今季初の2連勝です。
「あまり連勝したからとはないですね。勝ちはしましたが、課題が多い試合でした。これまでも一つ一つを一生懸命戦おうと選手に言ってきたので、感慨はありません。今日もいつ崩れてもおかしくないシーンがあったので、これを無くさないとさらに連勝し、上位に食い込んで行くことはできない。もっとトレーニングし、もっと上のレベルになるようにしたい」
☆感想2
そうですね。
連勝したからと言って、良くなる訳ではないですし、内容を見てもミスが多く課題が多かったと思います。
☆コメント3
Q:先ほど先制点が早くて難しくなったとおっしゃりましたが。
「先制点を取って、安定した守りからもう1点を取りに行くために、いい駆け引きをしていたのに、逆に自分たちのミスからやられてしまった。前半の内に一点返されていてもおかしくない状態でした。そういうことが次から無いように、反省して生かしていきたいです」
☆感想3
リードしてからの戦い方は確かに今後の課題でしょうね。
●木村孝洋監督(岐阜)コメント
★コメント1
「先週に引き続き連敗。これは本当に残念でした。サポーターやファンの思いを、試合後に場内一周をする中で、色んな声が聞こえてきました。選手にもサポーターやファンの思いは当たっていると話をしました。プロとしてのプレーですから、それに対しプレーの質を改善していかないといけません。前半は相手がリトリートして、時間やスペースがあるのに、お互いのパス交換がうまくいっていない。これは個の問題、グループの問題でもある。リズム変えたかったので、後半は2人を代えました。それが当たったかはわからないが、一度は盛り返し、1-1の同点になった。しかし、そのあとに突き放され、最終的にはこれまでと大きな変化ない状態で終わってしまった。流れを変えられなかった。1-1から、粘って2-1、3-1にしたかった。疲労もあったが、もっと質を上げていかないといけない。すべての面で次のゲームに向けて、いい準備をして臨んでいきたい。それにしても1-3という結果は真摯に受け止めて、次の試合に向かった行きたい」
★感想1
こういった苦しい時期というのは、大変ですよね。
こういった時があるから将来強くなった時は、喜びが増すかもしれないですね。
★コメント2
Q:1-1のタイミングで川島選手の投入はどのような意図があったのでしょうか?
「他にも疲れていた選手がいたが、三田選手が特に疲れていた。彼の負担は大きく、少しスピードも落ちていきたので、流れの中で川島選手を入れました。彼のボールを拾ってサイドに展開する力や、1対1の強さを計算した。セットプレーも彼の高さが生きると思ったので、あの時間になったが、交代しました」
★感想2
オーソドックスな交代策ですね。
★コメント3
Q:今日の一番の敗因と、今後の修正点は?
「敗因は我々の負けが続いている状態で、先制点を取られて、『また今日もか』と思ってしまい、跳ね返す力が欠如した。その部分はメンタル面。失点は2失点目はテクニカルエリアでずっと『マークマーク!』と叫んでいたのに、そのサイドで崩された。相手からするとうちのDFラインの平均身長低い。そのDFを困らせるにはクロスが有効。それも後半にやると、疲れもあり、反応が遅くなる。身長は一変に大きくならないので、そこは非常に苦しい。それをグループで埋めるために声を掛け合って、1週間やってきたのですが、それが出なかった」
★感想3
今チームとして戦える状況でないと感じますね。
このコメントを読む限りでは、ちょっときつい言い方かもしれませんが、こういったチームに負けたり引き分けなくて良かったと思います。
それだけ岐阜は苦しい状態だと感じます。
とは言っても岡山も負けてはおかしくないパフォーマンスでしたけど。
岡山から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。
得点者:妹尾、ブルーノ、オウンゴール、沢口
観客数:2408人
●岡山スタメン
チアゴ
妹尾・石原
田所・キム・竹田・沢口
植田・ストヤノフ・一柳
真子
●リザーブ
GK:李
DF:後藤
MF:仙石・千明・小林
FW:岸田・久木田
●途中交代
石原→岸田、チアゴ→久木田●岐阜スタメン
西川・佐藤
地主園・嶋田
三田・新井
管・野垣内・田中・野田明弘
野田恭平
●リザーブ
GK:川浪
DF:秋田
MF:川島・リハンジェ
FW:エフラインリンタロウ・阪本・ブルーノ
●途中交代
佐藤→ブルーノ、新井→リハンジェ、三田→川島
●試合の流れ
開始早々キムの絶妙なスルーパスに抜け出した妹尾がGKとの1:1を制して決めて先制ゴール。
その後も岡山ペースで試合が進む。
前半終盤までシュート打たせないという岡山ペースだった。
先制のシーン以外にも惜しいシーンを作ったが決めれなかった。
岐阜はロングシュートから流れを引き込もうとするが、前半は岡山ペースで終了。
後半に入ると二人交代した事もあり、岐阜が攻勢に出る。
岡山は、ミスが多くなかなか追加点までには至らない。
そうすると岐阜に追いつかれる。
しかし、オンゴールで勝ち越す。
さらに沢口が混戦からヘッドを決めて追加点。
そのまま逃げ切る。
岡山は今季初の連勝で暫定13位。
●得点シーンと失点シーン
☆1得点目
一柳への前へのパスをクリアされた毀れ球をキムが拾う。
そこから妹尾へのパスコースを見出し、狭いところへスルーパスを通す。
妹尾に併走する選手がいたが、GKが飛び出したので、その選手も寄せれず、ゴールに回り込む。
妹尾はGKをかわし、ゴール前に相手選手が回り込んでいたが、落ち着いてシュートを決めてゴール。
なんと言ってもキムの素晴らしいスルーパスにつきると思います。
岡山史上最高のスルーパスではないでしょうか。
妹尾も落ち着いて良く決めた。
数多くある決定機を良く外しているので、やっという感じ。
★1失点目
オフサイドからのゴールキック?で始まって、サイドの選手がサイドの前の選手へパスを出す。
その岐阜の選手に※訂正:田所→キム※がついていたが、クロスを難なく入れられ、ブルーノが触り、微妙にコースが変わって、真子が触れずゴール。
攻守の切り替えが遅かった失点。
課題の残る失点と言える。
☆2得点目
田所の浮き球のパスを相手選手がクリアミスしたボールを岸田が拾う。
岸田が粘ってボールをキープし、田所へバックパス。
田所が出し所うかがって再びマークが緩くなった岸田へ。
岸田は、そこからクロスを入れるが合わずボールが流れる。
そのボールを沢口が、追いかけて拾う。
そこからゴール方向に半身だったが、回転してクロスを入れる。
そのボールをチアゴがヘッドするも威力無く、ゴールでは無い方向行く。
しかし、そのボールが相手選手に当たってオンゴール。
相手のクリアミスがあって助かった。
沢口のクロス精度が良かった。
威力の無いボールだったので、チアゴがヘッドを直接決めるのは難しかったかもしれないが、決めて欲しかった。
☆3得点目
キムの強烈なミドルから得たCKをストヤノフが蹴る。
一度はクリアされるが、毀れ球に反応したキムがシュートを打つ。
しかし、岐阜の選手に当たって高くあがる。
そのボールを岐阜の選手がクリアしようとするが、クリアミスで後方に飛ぶ。
それに反応した沢口が、GKが触る前に頭でヘッドし、ゴール。
キムの積極性の生んだゴール。
これも相手のクリアミスが絡んだ運の良いゴール。
●印象に残った岐阜の選手
地主園は良い選手だと思った。
強化指定選手ではあるが、ドリブルもキレていたし、岡山にとって脅威だった。
パスを見る限り視野も狭くなく、良い判断のできており、状況判断に優れている選手だと思った。
次回のホームの対戦では気をつけたい。
ブルーノなんかも途中出場ながらゴールを決める等存在感を示していた。
体も強くて簡単に競り負けない。
まだ、スタメンではないが、スタメンで出るのも近いのではないだろうか。
それぐらい良い選手だったと思う。
嶋田のスピードもやっぱり凄い。
久木田は、スピードが優れる選手で、チームでトップクラスの選手で、裏へ完全に飛び出したと思った。
でも、マークについていたのが嶋田で、間一髪でタックルでボールを防いだ。
このシーンからやっぱり嶋田は、スピードがあるなと感じた。
攻撃ではそういったシーンはあまり作られなかったが、脅威になる選手だと思う。
●1:1でなかなか勝てない
石原、チアゴといった選手がチャンスで1:1で突破できなかった。
抜けていればチャンスだけに悔しかった。
久木田なんかでも、カウンターでチャンスを作るも1:1で突破できなかったり、スピードがあっても得点できない理由がその辺りにある様に感じた。
愛媛の齋藤なんかは、そういったシーンでしっかり1:1で勝って得点できている。
チアゴのゴールは、既に状況が決した段階でのゴールや頭でのゴールが多い。
私の記憶では、自ら1:1で相手選手を抜き去ってのゴールは無い筈。
久木田は、愛媛戦のゴールが、1:1で勝ったと言えるゴールかもしれない。
石原なんかは、試合出場しているのにゴールできないのはその辺りはありそう。
大事なのはそういった時の1:1の状況での周りのサポート。
1:1で無理ならパス等の連携や運動量でカバーすれば良い。
もちろん、理想は1:1で勝つ事。
周りにサポートが無い場合には、1:1が苦手でも勝負しても良いと思う。
1:1で負ける事を恐れて1:1を避ければ消極的なプレイに映るし、選手には頑張って貰いたい。
●妹尾の今季初ゴール
この試合でやっと決められた。
決定機だけ言えば、トップ下に入った選手の中で、一番多い。
個人的にポジショニングが悪いと思っていたが、そうでもないらしい。
私が間違っていた様です。
失礼しました。
ただ、決定力はあまり無さそう。
そういった今度は得点量産したりして…(笑)
まだ、若い選手だし、愛媛の齋藤選手みたいに得点できるドリブラーになって欲しい。
●勝ちには勝ったが、ミスが多く不満
パスミスであったり、クロス精度とかは、みていたあまり良くなかった。
攻めようと言う時の段階でのミスが多かった。
ビルトアップの最終ラインの選手のパスミスからカウンターを受けそうになったシーンとかも多かった。
そうするとリズムも悪くなり流れから得点するのは難しくなる。
この試合では勝てたが、こういうサッカーをしていると勝つのは難しいと感じた。
●凡戦と言えるぐらいの両チームのミスの多さ
前項の継続とも言えるが、下手をすれば凡戦とも言える内容。
見ていてイライラする事もあったし、勝ちに勝ったが正直不満がある。
何故、それでも勝ったと言うと岐阜にもミスが多かったから。
クリアミスから2点も取れてるし、実力で勝ったとはとても言えない。
逆に負けていたかもしれない。
この辺り勘違いしないで、良い状態で次の試合に臨める様にして欲しい。
●評点
GK真子:6,5
強烈なシュートもしっかりキャッチする等、安定していた。
失点のシーンは、前でコースが変わっているので、防ぐのは難しかっただろう。
CB一柳:5,5
変にボールをキープするので、ちょっと怖い。
守備はそこそこ頑張っていた。
CBストヤノフ:5,5
ロングパスやボールキープからチャンスを作った。
パスミスからカウンターを受けるシーンもあった。
CB植田:5,5
激しい守備で安定していた。
ストヤノフ同様にパスミスからカウンターを受けるシーンもあった。
DHキム:6,5
絶妙なスルーパスを通しアシストを決めた。
高いテクニックを活かし存在感を示した。
DH竹田:5,5
守備では、良い守備もあった。
攻撃では、カウンターの時良く走っていた。
WB沢口:7,0
この試合のMOM。
2得点に絡む活躍。
オンゴールに繋がる精度の高いクロスを入れた。
WB田所:5,5
何度かクロスを入れたいたが、精度はイマイチ。
守備の連係は、そこそこ良かった。
ストヤノフがかわされたシーンなんかで、しっかりカバーした。
OH妹尾:6,5
2度決定機があり、片方はしっかり決めた。
OH石原:5,5
チャンスの1:1で抜け切れなかった。
ポストに当たる惜しいシュートもあった。
FWチアゴ:5,5
なかなかポストプレイが機能しなかった。
1:1での仕掛けでも抜けきれなかった。
途中交代
岸田:5,0
シュートを打つも吹かした。
久木田:5,0
スピード活かした攻撃を見せるも目立った活躍はできず。
影山監督:5,5
今季初の連勝に導いたが、交代カードは当たらず。
主審(今村)・副審(佐藤・田中):5,5
特に目立ったミスは無かった様に思う。
上手くゲームを作った。
●選手コメント
★菅和範選手(岐阜)コメント
「もっともっとシンプルにするところをシンプルにして、出し手と受け手の関係もそうだし、ラストパスをしっかり出さないといけない。この状況は僕たちの中でアクションを起こしていかないといけないし、そうしないと何も変わることはないと思う。外からのアクションではなく、自分たちの内からの考えだしてからのアクションをしないと、脱却は出来ない。トレーニングからもっと真剣にやることが必要だと思います」
★感想
厳しい状況だというのが選手のコメントから分かりますね。
トレーニングからしっかりしていかないと、なかなか浮上は難しいでしょうね。
★西川優大選手(岐阜)コメント
「前半は完全に相手の守備にはまってしまっていた。ボールがうまく運べなかった。ボランチにボールを預けても、相手のボランチに行かれてカットされるシーンが多い。ボランチの出しどころがなくて、上手く運べない。一人一人のボールを持っている時間が長くて、すべて各駅停車プラス3分休憩のような状態になってしまっている。こないだの千葉、鳥取の前半のようなリズムがほぼなくて、苦しかった」
★感想
確かに前半は、岡山の守備は良かったですね。
上手く岐阜の選手のミスを誘う様な守備が出来ていたと思います。
★ブルーノ選手(岐阜)コメント
「準備していたので、ゴールを決めることが出来てよかった。勝利したかったけど、出来なかったので、残念です。応援を力にしようと思って、ピッチに入ったが、それに応えられず、本当に残念です。常に周囲の期待に応えられる選手になりたいです」
★感想
ブルーノ選手は、怖かったですね。
今後スタメンもあるのではないでしょうか。
★澤口雅彦選手(岡山)コメント
「勝たなきゃいけない相手だったので、点をどうしても取りたかった。今季初ゴールがようやく取れて、嬉しかった。今後プレーしていくうえで、いい刺激になると思います。あの時はゴール前にこぼれてくると思っていたので、反応することが出来た。連勝できなかった中で、勝てたのは嬉しかったです」
★感想
今季初ゴールおめでとうございます。
良く詰めていたと思います。
●影山雅永監督(岡山)コメント
☆コメント1
「試合前からタフなゲームになると思っていた。天候もあって、タフになると思った。というのも、岐阜はなかなか結果が出ない中でも、高いパフォーマンスを見せていたし、試合の内容も悪くはありませんでした。岡山だけには負けないぞと言う気持ちで来ることは分かっていたので、難しくなるだろうと予想していた。先制点が早くて、より難しくなったが、1-1になってから、もう一段高いレベルでのハードワークを選手が出して、2-1、3-1にすることが出来た。しかし、それをなぜ出し惜しみするのか。ここがウチが連勝出来ないポイントですね。波のないチームにしたい。今日はこのような天候の中で、岡山から沢山来てくれて、テレビでも多くの人たちが見てくれて、その中で連勝が出 来たのは嬉しいです。
☆感想1
確かに難しい試合だったと思います。
しかし、テレビで見た人まで感謝するとか珍しいコメントですね(笑)
☆コメント2
Q:今季初の2連勝です。
「あまり連勝したからとはないですね。勝ちはしましたが、課題が多い試合でした。これまでも一つ一つを一生懸命戦おうと選手に言ってきたので、感慨はありません。今日もいつ崩れてもおかしくないシーンがあったので、これを無くさないとさらに連勝し、上位に食い込んで行くことはできない。もっとトレーニングし、もっと上のレベルになるようにしたい」
☆感想2
そうですね。
連勝したからと言って、良くなる訳ではないですし、内容を見てもミスが多く課題が多かったと思います。
☆コメント3
Q:先ほど先制点が早くて難しくなったとおっしゃりましたが。
「先制点を取って、安定した守りからもう1点を取りに行くために、いい駆け引きをしていたのに、逆に自分たちのミスからやられてしまった。前半の内に一点返されていてもおかしくない状態でした。そういうことが次から無いように、反省して生かしていきたいです」
☆感想3
リードしてからの戦い方は確かに今後の課題でしょうね。
●木村孝洋監督(岐阜)コメント
★コメント1
「先週に引き続き連敗。これは本当に残念でした。サポーターやファンの思いを、試合後に場内一周をする中で、色んな声が聞こえてきました。選手にもサポーターやファンの思いは当たっていると話をしました。プロとしてのプレーですから、それに対しプレーの質を改善していかないといけません。前半は相手がリトリートして、時間やスペースがあるのに、お互いのパス交換がうまくいっていない。これは個の問題、グループの問題でもある。リズム変えたかったので、後半は2人を代えました。それが当たったかはわからないが、一度は盛り返し、1-1の同点になった。しかし、そのあとに突き放され、最終的にはこれまでと大きな変化ない状態で終わってしまった。流れを変えられなかった。1-1から、粘って2-1、3-1にしたかった。疲労もあったが、もっと質を上げていかないといけない。すべての面で次のゲームに向けて、いい準備をして臨んでいきたい。それにしても1-3という結果は真摯に受け止めて、次の試合に向かった行きたい」
★感想1
こういった苦しい時期というのは、大変ですよね。
こういった時があるから将来強くなった時は、喜びが増すかもしれないですね。
★コメント2
Q:1-1のタイミングで川島選手の投入はどのような意図があったのでしょうか?
「他にも疲れていた選手がいたが、三田選手が特に疲れていた。彼の負担は大きく、少しスピードも落ちていきたので、流れの中で川島選手を入れました。彼のボールを拾ってサイドに展開する力や、1対1の強さを計算した。セットプレーも彼の高さが生きると思ったので、あの時間になったが、交代しました」
★感想2
オーソドックスな交代策ですね。
★コメント3
Q:今日の一番の敗因と、今後の修正点は?
「敗因は我々の負けが続いている状態で、先制点を取られて、『また今日もか』と思ってしまい、跳ね返す力が欠如した。その部分はメンタル面。失点は2失点目はテクニカルエリアでずっと『マークマーク!』と叫んでいたのに、そのサイドで崩された。相手からするとうちのDFラインの平均身長低い。そのDFを困らせるにはクロスが有効。それも後半にやると、疲れもあり、反応が遅くなる。身長は一変に大きくならないので、そこは非常に苦しい。それをグループで埋めるために声を掛け合って、1週間やってきたのですが、それが出なかった」
★感想3
今チームとして戦える状況でないと感じますね。
このコメントを読む限りでは、ちょっときつい言い方かもしれませんが、こういったチームに負けたり引き分けなくて良かったと思います。
それだけ岐阜は苦しい状態だと感じます。
とは言っても岡山も負けてはおかしくないパフォーマンスでしたけど。
岡山から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。
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A代表:W杯三次予選:日本VS北朝鮮「本田不在の影響有りだが、新戦力に期待」
2011年9月3日 -
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J2:5節:サガン鳥栖VSファジアーノ岡山「好調鳥栖相手に3連勝の仕切り直しの1戦」
2011年9月13日
- 事務局に通報しました。
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