2011年ファジアーノ岡山選手評価1~11

今季の選手評価です。

A:今季のチームの核として活躍した。
B:今季のチームの主力として活躍した。

C:今季のチームの戦力として活躍した。
D:今季のチームの切り札として活躍した。
E:今季のチームのバックアップとして活躍した。


今回は、1李、2沢口、3後藤、4近藤、5ストヤノフ、7妹尾、8千明、9岸田、10チアゴ、11桑田

 

1李:GK:E

開幕戦の出場に留まった。
しかも5失点の大敗だった。
それに加えて中断期間もあった事で、その間に監督の評価が変わってしまい真子にレギュラーを奪われた。
GKとしてベンチに入る事もあったが、結局その1試合のみ。
フィード精度に課題があったもののシュートへの反応が良い選手だけに5失点は驚いた。
それをばねにシーズン通して活躍して欲しかっただけに残念なシーズンだった。

2沢口:CB、WB:A

攻守の要として多くの試合に出場した。
最初CBを任せられた事もあったが、WBとして定着。
CBの頃には守備の面で、CBとしては、1:1や空中戦で弱く感じた。
それでもWBとして出る様になれば、持ち味の1:1での守備で、強さを見せる様になる。
クロス精度もそこそこのボールを蹴り、攻撃的姿勢を見せ、シュートを狙うシーンもあった。
心配された運動量でも最後までしっかり走りWBとしてハードな1年を戦い切った。
来季は、よりクロス精度を磨き、的確なポジショニングからゴールに絡む仕事に期待したい。

3後藤:CB:B

最初の頃は3バックのCBとしては物足りなかった。
足が攣るシーンがあった通り、慣れないシステムへ疲れを感じた。
しかし、ストヤノフのプレイを間近で見れた事に加えて、試合出場を重ねる毎に攻撃で持ち味を発揮を始める。
意図を感じるフィードや、ドリブル突破でのオーバーラップ。
守備でも持ち味の柔軟性を活かした粘り強い守備で、危機を何度も防いだ。
このシーズンで、成長した選手の一人で、欠かせない選手の一人となった。

4近藤:CB:C

最後まで3バックに適応できなかった。
足下に不安があるのと、運動量が少ないので、他のCBの選手に比べて攻撃面で物足りない。
終盤は、少し攻撃参加するシーンこそあったが、今のままではレギュラー定着は厳しいだろう。
今季は、昨季と打って変わってミスが目立った。
慣れない3バックで、精神的に余裕が持てなかった事が原因だろう。
空中戦では、そこそこの強さを見せたが、セットプレイ等からの得点が欲しい。

5ストヤノフ:CB、DH:C

今季の目玉補強として加入。
期待の大きさかから言えば、正直期待外れだった。
年齢的に身体能力的に厳しかった。
特にスピードと運動量の低さが目立った。
その中で、試合を重ねる事で、培った経験からの1:1での守備、高い技術、視野の広さ等で持ち味を発揮した。
フィード1本からチャンスを作る事もできていた。
セットプレイからも精度の高いボールを蹴り、アシストを何本か決めた。
流れから鮮やかなミドルシュートを決める事もあった。
攻撃に行きたい時にDHとして、プレイする等戦術的に幅をもたらした。
ただ、年間通して見れば、怪我が多く、最後はレギュラーを奪われる等、稼働率に不満。
コンディションを維持し、怪我さえなければもっと活躍できただけに勿体ない。

7妹尾:WB、OH:C

怪我で出遅れたが、治った後には、徐々に出場する様になり最終的にレギュラーを確保した。
ただ、出場試合数の割にはアシストやゴールが少ない。
OHとしては、正直物足りない。
ポジション的に持ち味のドリブルをしにくいとはいえ、持ち味だったドリブル突破が見れなくなったのは、寂しい。
カウンターのシーンで、仕掛けても良い時に仕掛けず、パスを選択したり、消極的姿勢が目に付いた。
数的不利等の厳しい場面で、強引にドリブルしろとは言えないが、勝負を仕掛けて良い有利な場面では、もっと積極的にドリブルで、仕掛けて自分でシュートまで行って欲しい。
そういう意識を持つ事で、ゴールが近くなり、アシストやゴールに繋がる筈。

8千明:DH:B

レギュラーを外れる事もあったが、最終的に仙石とコンビを組み非凡なゲームメーカーとして才能を遺憾なく発揮した。
鋭い読みからのインターセプトが光った。
そこから視野の広さを正確なパスをで、チャンスに繋げた。
バックパスや横パスが序盤多かったが、終盤には減り、前へのパスが増えた。
J2で、初めてゴールを決める等、攻守で、縦横無尽にピッチを走った。
また、正確なサイドチェンジであったり、ボールを簡単に失わないトラップ技術、キープ力等、高いテクニックを披露した。
DHとしては高い水準にある。
攻撃面では、まだまだ成長の余地があるし、得点にもっと絡めるようになれるかが、今後の課題。

9岸田:OH、FW:D

出場機会の割にはゴールが少なかった。
シュートは多く打つが、枠に飛ばない。
特に足でのシュート精度が酷い。
ヘッディングは、そこそこの精度のシュートを放てる。
シュートまで行く過程は、素晴らしい。
そうした動きは、良い手本だった。
また、前線から果敢にプレスをかけたりするなど、献身的な守備が光った。

10チアゴ:FW:B

今季チーム最多の8得点。
セットプレイでの得点が多い。
基本的にポストプレイが上手い選手。
驚異的な確率で、競り勝ちボールを収める事ができる。
高いだけではなく、上手い選手。
フットサルで身に付けた高いテクニックで、パスも上手い。
スピードが無いため、単体突破は、正直厳しい。
もっと周りとの連携で、崩すシーンを作れれば二桁得点も可能だろう。
後、怪我が多く、シーズン途中加入という事もあって、出場試合数は、不満。
怪我を少なくして、多くの試合に出れる様になれるかが課題。

11桑田:OH:E

キャンプのチーム作りのシーズンに大けがをして、最後の2試合しか出れなかった。
パススピード、動きの質で、非凡なものを見せた。
スルーでチャンスを作ったり、正確なパスで、GKとの1:1のシーンを演出する等、短い時間で、しっかり仕事できている。
期待されていただけにもっと多くの試合で彼のプレイを見たかった。
岡山の中で、高い能力を持った選手だと思うし、来季はより高みを目指して怪我無く、頑張って欲しい。

岡山から世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


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