2012:J2:17節:H:ファジアーノ岡山VS愛媛FC「ダービーのタイトルに相応しい好ゲーム」
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杉野雅昭
2012年06月05日 21:31 visibility79
岡山VS愛媛:1-1
得点者:26村上、20川又
観客数:9045人
●岡山スタメン
10チアゴ
11桑田・7キムミンキュン
25田所・8千明・14仙石・2沢口
5植田・18竹田・3後藤
1中林
●リザーブ
GK:21真子
DF:22篠原・30一柳
MF:13石原
FW:36関戸・19中野・20川又
●途中交代
11桑田→20川又、10チアゴ→19中野、25田所→13石原
●愛媛スタメン
11石井・9有田
7前野・23小笠原
26村上・3トミッチ
8内田・22園田・2浦田・5アライール
37秋元
●リザーブ
GK:21兼田
DF:28高杉
MF:6田森・14東・18加藤・25藤
FW:15久場
●途中交代
5アライール→28高杉、11石井→14東、23小笠原→18加藤
●戦評
立ち上がりばたばたした岡山から愛媛が電光石火の先制。
その後も状態の上がらない岡山を愛媛が攻め立てるも追加点奪えなかった。
この試合追加点を愛媛が奪えなかった事で、後半岡山が盛り返す。
前半とは打って変わって流れを掴んだ岡山が猛攻を仕掛け同点ゴールを奪う。
その後も、両チームチャンスがあったが、ポストに当たるなどしてゴールを奪えなかった。
内容の良いシュートが多く非常に見応えのあった試合だったが、結局勝負は決せず引き分けに終わった。
●レビュー(岡山側)
率直な感想を言えば、勝てなかったが、「強くなった」と感じる試合だった。
攻守に質の高さを感じる。
昨年序盤の様な支離滅裂したサッカーではなく、一つ一つにチームとしての狙いを感じる良いサッカーが出来ている。
やはり人間がサッカーをしているので、連携ミスもありますけど、一体感がある。
11桑田もようやくチームにフィットしてきて、10チアゴも状態が上がりつつあり、チームとしての総合力は、確実に上がっている。
この試合岡山は、愛媛の球際の強さに圧倒された感じ。
慣れるまでの立ち上がりに攻め込まれた。
やはり、中位以上に位置するチームは、何かしら高いレベルのストロングポイントを持っている。
やっぱり、そうした相手に対しても自分達のサッカーが出来ないと6位以上に食い込むのは難しい。
海外とかもっと激しく来るし、これぐらいいなして、自分達のサッカーが出来るぐらいじゃないといけない。
最終的には、シュート数で上回った通り、自分達のサッカーがある程度出来るようになった。
後半の様なサッカーを前半から出来るようにならないと。
この試合に限らず今季の岡山は、スロースターターで、前半はあまり良くない事が多いですね。
シュート数が前半と後半で、全然違う事もある。
それが、この試合でも出てしまった。
前半からでも自分達のサッカーをして、先制、加点という流れに持って行きたい。
そうすれば、勝ち星も自然と着いて来るだろう。
●レビュー(愛媛側)
昨季より格段に強くなってますね。
中央を厚くして、サイドの上がるスペースを作る事が出来てました。
開始してしばらくは、中央で、ボールを奪い、中央から仕掛けてサイドを使うというシンプルなサッカーでした。
そういった攻撃の中でも長い距離を走って来た8内田の弾丸ミドルには驚かされました。
また、体格の強い選手が多く、球際の強さが際立ってました。
非常にフィジカルに関しては、J2でもかなり高い方に入るのではないかと。
心配されたDFもGKが良い選手ですし、なんとかまとまった感じです。
今後も勝ち点を積み重ねていきそうです。
最近の徳島は、分かりませんが、今季のプライドオブ中四国の最大のライバルは、愛媛になりそうな感じがします。
次の対戦が楽しみです。
●失点シーンと得点シーン
★1失点目(26村上)
2沢口のスローインから10チアゴへ出されるが、3トミッチの対応で、毀れた球が7前野の元へ行く。
その7前野から9有田へダイレクトで、出される。
9有田が、2沢口と10チアゴの寄せを弾き飛ばし、3後藤との1:1で突破せず3トミッチのもとへパスを出される。
3トミッチは、振り返って、周りを見て瞬時に状況判断し、26村上へパスを出す。
フリーの26村上は、ダイレクトで、ミドルシュートを放ちそれが決まる。
9有田の強さと3トミッチの視野の広さ、26村上の思い切りの良さが光った。
やはり、後ろからの選手の飛び出しは対応し辛い。
岡山のDHもこういったシュートを狙って欲しい。
☆1得点目(20川又)
18竹田のフィードを10チアゴがポストプレイ。
そのボール7キムミンキュンが、ダイレクトで、背中方面(愛媛陣地方向)へスルーパス。
そのスルーパスを25田所がダイレクトで、クロスを入れる。
10チアゴには合わなかったが、奥の20川又が合わせてゴール。
これも綺麗なゴールでしたね。
18竹田の正確なフィードから10チアゴの上手いボールコントロール。
この辺りも質が高かった。
そして、7キムミンキュンの後ろへのパスも難易度高いかと。
いやー技ありですね。
本当に凄い選手です。
25田所のクロスも絶妙でした。
練習の成果が、良く出ています。
今季良く伸びた選手の一人ではないでしょうか。
20川又の嗅覚も流石です。
しっかり、決めてくれました。
まだまだ未熟ですけど、今季は是非二桁得点決めて欲しい。
●要点整理
(1)中央を厚くする愛媛の攻守に戸惑った。
(2)(1)より、ボールを繋げず、落ち着かなかった。
(3)(2)の結果、波状攻撃を受けた。
(4)(3)の原因として、中央に選手が集まって、サイドにスペースが出来た。
(5)(4)より、そこを使われた。
(6)(1)に伴って、球際に強くセカンドボールを拾われたり、ボールをキープされた。
(7)(1)も途中から慣れたが、それを最初からやって欲しかった。
(8)(7)だが、対策不足というのもあったかもしれない。
(9)(8)だが、映像を見えるミーティング室が欲しい。
(10)(9)のために早く練習場とクラブハウスが出来て欲しい。
(11)(7)に対して、逆に開き直って自分達のスタイルを貫くのもありか。
(12)(11)より、現状貫き通せるだけのサッカーが出来ていない現実。
(13)(12)より、骨格は、出来つつあるけど、まだまだ。
(14)(8)と(13)より、練習場とクラブハウス出来たらどうするのだろう。
(15)最近の25田所はやばい。
(16)10チアゴと20川又のコンビもなかなか良い。
(17)1中林へのバックパスを恐れる人が多かった(笑)
(18)11桑田と10チアゴが状態を上げて来た。
(19)同点後のメインの拍手により、良い雰囲気となった。
(20)(19)に対して、その流れで、逆転して欲しかった。
(21)依然得点不足。
(22)(21)より、1点じゃなかなか勝てないよ。
(23)(22)より、アンデルソンの復帰を期待したが、怪我らしい…
(24)次節こそ勝利を!!
●評点
岡山側
GK1中林:6,0:失点は、仕方ないとして、フィード以外は、安定感があった。
CB5植田:5,5:空中戦で強さを見せた。
CB18竹田:6,0:体格の強い愛媛の選手の対応に苦しんだが、フィードでチャンスメークした。
CB3後藤:5,5:安定した守備を見せた。
DH8千明:6,0:ドリブルで、するするあがるプレイがあったが、シュートを打って欲しい。
DH14仙石:5,5:8千明とのパス好感で、リズムを作った。
WB25田所:6,5:同点ゴールをアシストしたシーン以外でもサイドから何度もチャンスを作った。
WB2沢口:5,5:なかなか攻撃参加出来ず。
ST11桑田:6,0:ポストに当たる惜しいシュートがあった。
ST7キムミンキュン:6,0:同点ゴールに繋がる良いパスを出した。
FW10チアゴ:6,0:競り合いからチャンスを作った。
途中交代
20川又:6,5:同点ゴールを決めた。
19中野:5,5:あまりボールに触れず。
13石原:5,5:突破出来るもののあまり得点の匂いがしない。
影山監督:6,0:交代カードの切り方は妥当。
愛媛側
GK37秋元:6,5:フィードの距離が素晴らしく、良いセーブもあった。
CB22園田・2浦田:5,5:ギリギリのところで、しっかり守った。
SB8内田:6,5:強烈なFKとミドルシュートで、インパクトを残した。
SBアライール:5,5:守備は良かったが、攻撃がイマイチだった。
DH26村上:6,5:強烈なミドルシュートを叩きこんだ。
DH3トミッチ:5,5:攻守で、良いプレイがあったが、退場してしまった。
SH7前野:5,5:力強いドリブルが光った。
SH23小笠原:5,5:特に印象残らず。
FW11石井:6,0:ドリブルで持ち味を発揮した。
FW9有田:6,5:ドリブルで駆け抜けたり、フィジカルの強さなど、能力の高さを見せた。
途中交代
28高杉:5,5:疲れの見えたアライールの代役としてしっかり仕事した。
14東・18加藤:評価不可
バルバリッチ監督:6,0:立ち上がりは狙い通りだったが、勝利出来ず。
審判(主審:小屋、副審:田中・村田):6,0:細かいミスはあったが、上手くゲームを作った。
●MOM
「25田所」
豊富な運動量で、攻守で存在感があった。
同点ゴールをアシストする素晴らしいクロスを入れた。
それ以外のシーンでも何度か良い形を作った。
●次節希望スタメン
20川又
7キムミンキュン・36関戸
25田所・8千明・14仙石・2沢口
5植田・18竹田・3後藤
1中林
●リザーブ
Gk:21真子
DF:22篠原・30一柳
MF:13石原・11桑田
FW:19中野・10チアゴ
●満足度
5(満点10点)
決定機が多く見どころがあって面白かった。
J2というカデゴリーのエンターテインメントとしては、十分価値のある試合だったのではないだろうか。
満点を取るためにもより多くの得点と勝利が欲しいところ。
岡山から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
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