2012:J2:19節:H:ファジアーノ岡山VSFC町田ゼルビア「互角の熱戦は、岡山が制する」

岡山VS町田:2-1
得点者:25平本、20川又、7キムミンキュン
観客数:5916人

●岡山スタメン

20川又
7キムミンキュン・19中野
25田所・8千明・14仙石・2沢口
5植田・18竹田・3後藤
1中林

●リザーブ

GK:21真子・41椎名
DF:22篠原
MF:2沢口
FW:36関戸・11桑田

●途中交代

19中野→36関戸、7キムミンキュン→11桑田、13石原→2沢口

 

●町田スタメン

25平本
17鈴木崇文・10ディミッチ・16庄司・19北井
26マーシャル
15柳崎・27加藤・6太田・18三鬼
1修行

●リザーブ

GK:21相澤
DF:24先崎
MF:8小川・11酒井・13大竹
FW:20鈴木考司

●途中交代

25平本→20鈴木考司、10ディミッチ→13大竹

●戦評

立ち上がりから両チームミスが散見し、カウンターの応酬となり、両チーム共に形をある程度作れていた。
クロスをあげたり、バイタルまで侵入するもののシュートまで行けない岡山に対して、町田は、シュートまで行く事が出来、押し気味に進める。
すると、町田が、25平本の個人技で先制ゴールを決める。
岡山は、流れが悪かったが、14仙石のパスから20川又のゴールの少ない人数で同点に追いつく。
さらに、その2分後に7キムミンキュンの強烈ミドルが、決まり逆転に成功。
その後も両チームチャンスがあり面白い内容だったが、クロスバーやGKの好セーブ等もあり、結局2-1で岡山の勝利に終わった。

●レビュー(岡山側)

守備では、最近早い時間に失点する事が多いのが気になるところ。
スローイン以外のセットプレイでの失点が無いのはこの試合でも継続する事が出来た。
危ない場面は何度かあったが、体を張った守備で防いだ。
もはや、神がかっているとも言える。
単純にゴール前に人数をかけている事が大きい。
最近それにも綻びが見え始めそろそろ失点しそうな感じがしてきた。
出来ればシーズン終了まで、セットプレイからの失点は見たくないが、どこまで続くが注目したい。
また、集中力を欠いたミスが多いのも気になるところ。
特に5植田が酷いが、この試合では、3人とも酷かった。
酷かったというよりは、そういう致命的になりかないミスがあったという事で、全体では、良いプレイもあった。
5植田が3人居る気分でした。
しかし、13石原サイドどうにかならんかな。
突かれまくってた。
スタートは、個人的に2沢口が良い。
13石原は、あくまで、切り札的起用が良いと思います。

攻撃面に関しては、19中野がブレーキだった。
何度か裏へ抜け出してチャンスを作ったが、ラストパスや状況判断というのが遅かった。
キープ力とかアイデアは、良いだけにその部分が改善すればもっと活躍出来るだけに頑張って欲しい。
現状の彼のこの試合の出来ならば、正直厳しい。
そういったちぐはぐした攻撃でも最終的にシュート11本。
悪くない。
でも、町田に13本打たれた事を考えるともっと打っておきたかった。
特に11桑田のGKとの1:1で打たなかった時には酷かった。
見ていて代表のオーストラリア戦で4本田がFK蹴れなかったぐらい落胆した。
プロとして酷いプレイだったと思います。
時間が出来れば11桑田を擁護する内容の論評を書こうと思ってましたが、流石にこの試合のあのプレイに関しては擁護する事はできない。
取り返すとしたら結果という形で、信頼を得れる様に頑張って欲しい。
最初のころと違って良さが出始めてるだけにそろそろ結果を…

全体を通して見れば、思った以上に町田にパスを回された。
最近感じるのが、なかなか主導権を握れないという事。
相手チームを圧倒して勝利というのは、少ない。
本当にぎりぎりの引き分けと勝利が多い。
なかなか勝てなかった開幕の頃の方が良いサッカーが出来ていた感じがする。
今は、たまたま守備が機能していて勝てているが、上位に行くには自分達が主導権を握って攻める事が大事。

●レビュー(町田側)

町田の良さと言うのを存分に発揮したんじゃないかと。
岡山相手にポゼッションサッカーというのを出す事ができた。
岡山の一年目と違い独自のサッカースタイルがあるというのは、素晴らしい。
J2に残留が厳しい状況だが、一年残る事が出来れば、そこから積み重ねてより強くなっていくだろう。
16庄司は、良い選手でした。
パス成功率も高いし、視野が広くスルーパスが出せる。
決定的なパスも何度か通せる選手だと思いますし、これからが楽しみです。
気に成ったのは、守備。
クロスへの対応は及第点だが、裏への対応で、少し苦しんでいた印象を持った。
1失点目も裏へのパス1本からだった。
数が足りてたのにロングパス1本からの失点だから悔しい筈。
二人に対して多く守りが居たのに失点した訳だからね。
この辺りの甘さが、失点が多くなっている原因かと。
空中戦に強いCBであったり、仕事をさせない守備が出来る力強いCBが居れば安定すると思うし、補強するとしたらそこではないかと。
志向しているサッカーは悪くないし、最後まで継続して最後まで頑張って欲しい。
次岡山が、町田とやる時は、厳しい試合になりそうである。

●失点シーンと得点シーン

★1失点目(25平本)

10ディミッチが8千明にボールを奪われそうになるが、粘って25平本へパスを出す。
25平本が、3後藤と14仙石の間のスペースを突破し、18竹田が寄せていくも強引に強烈なシュートを左足で、打つ。
それが決まってゴール。

これは、10ディミッチの執念と25平本のFWらしい動きからシュートが素晴らしかった。
流石の1中林も止められなかったと思う。
3後藤もマークを辞めて止めに行ったけど、間に合わなかった。
18竹田もペナルティエリア内だったので、あまり厳しく行けなかった。
そういった意味では、仕方ない失点とも言える。

☆1得点目(20川又)

ボールを奪った後、前線に一人いた20川又へ、14仙石が裏へのロングパスを出す。
裏へ抜け出した20川又に15柳崎と27加藤が対応するが、20川又は、右足でのシュートまで持っていく。
本人は偶然と言っていたが、それが左隅に決まってゴールとなる。

前線に一人しかいないからどうするのだろうと思って見ていたらまさかのロングパス。
確かにこれは、無理に後ろで繋ぐより、一本前へ出してラインを押し上げるという判断は、間違っていなかったと思う。
守備面を一番に考えたと思うが、結果的に得点に繋がった事は大きかった。
このゴールに象徴される通り20川又は、岡山のFWの中では別格。
今後J1を目指すならこういった選手がもっと欲しい。

☆2得点目(7キムミンキュン)

3後藤が14仙石のパスを受けて、前の様子を確認して、楔型のパスを入れる。
8千明が、スルーしたボールが7キムミンキュンに通る。
1トラップした7キムミンキュンは、迷わず右足を振り抜く。
このミドルシュートがゴール右上隅に決まってゴール。

7キムミンキュンの今季のシュートを意識を感じたゴール。
こういった感じに11桑田も打て(怒)
8千明も流石で良く見えていて、パスをスルーした判断が良かった。
これで、7キムミンキュンが少しフリーになって、シュートを打てるスペースが出来た。
シンプルな攻撃でしたけど、良いゴールだったと思います。

●要点整理

(1)内容的には負けていても不思議ではない。
(2)20川又、7キムミンキュン、1中林は、チームの核。
(3)13石原だとサイドを突かれる可能性が高い。
(4)(3)は、左右の攻守バランスが崩れるため。
(5)11桑田の消極的プレイはどうにかならないものか。
(6)36関戸は、やっぱり良い選手。
(7)(6)に対して、次節スタメンあると思います。
(8)DF陣は、3人とも植田だった。
(9)(8)は、致命的ミスがあったと言う意味。
(10)累積で、次節ピンチ。
(11)(10)より、監督の采配のしようが…
(12)(11)の改善のために怪我人復帰が待たれる。
(13)8千明最近シュート打ちますね。
(14)(13)は、良い傾向だと思います。
(15)(14)に伴って、結果がついてきて欲しいですね。
(16)16庄司岡山に来んかな~
(17)DFがだんだん悪くなってきた。
(18)(17)のため攻撃がそろそろ改善して欲しい。
(19)(18)が、今季昇格の鍵となる。
(20)(18)をやり遂げJ1昇格へ!!

●評点

岡山側

GK1中林:7,0:フィードミスもあったが、勝利に導くファインセーブがあった。
CB5植田:6,0:空中戦の強さを見せた。
CB18竹田:5,5:ミスから冷やりとする場面があった。
CB3後藤:5,5:相手へプレゼントパスがあったが、持ち味の球際での1:1の強さを見せた。
DH8千明:6,5:ボール奪取とミドルシュートで、存在感を見せた。
DH14仙石:6,5:正確なロングパスから20川又の得点をお膳立てした。
WB25田所:6,0:細かいミスもあったが、何度か惜しいクロスを入れた。
WB13石原:5,5:守備が酷かったが、ドリブルで、持ち味を見せた。
ST7キムミンキュン:7,0:ゴールとポストに当たる惜しいシュートがあった。
ST19中野:5,0:判断の遅さからチャンスを何度か潰した。
FW20川又:7,0:難しいシュートを決めた。

途中交代

36関戸:6,0:創造性のあるパスが光った。
11桑田:4,5:シュートを打つべき所で打たず、もっと献身的に走って欲しい所で走らなかった。
2沢口:評価不可

影山監督:6,0:怪我人が多く監督としての仕事は限られるが、勝利に導いた。

町田側

GK1修行:5,5:ハイボール処理が良かった。
CB27加藤・6太田:5,5:最後の所で踏ん張った。
SB15柳崎:6,0:ミスもあったが、再三左サイドから攻め立てた。
SB18三鬼:5,5:何度か攻撃参加を見せた。
DH26マーシャル:6,0:パスを回し、ゲームを作った。
SH17鈴木崇文・19北井:5,5:サイドから何度か仕掛けた。
OH10ディミッチ:6,0:ゴールまで迫るもゴールを奪えず。
OH16庄司:6,5:素晴らしいパスを何度か通した。
FW25平本:7,0:ストライカーらしいゴールを決めた。

途中交代

20鈴木考司:5,5:ゴールを奪えず。
13大竹:評価不可

オズワルド監督:5,5:負けてる試合終盤に3枚目を切って攻勢に出るべきだったのでは?

審判(主審:今村、副審:中井・石川):6,5:上手く裁いて面白いゲームにしたんじゃないかと。

●MOM

「7キムミンキュン」

大活躍した1中林と20川又を抑えて7キムミンキュンをMOMに選んだ。
ゴールのシーン以外でも異次元のボールキープで、抜群の存在感を見せた。
この試合の様なゴールが増えてくれば、もっと良い選手になるだけにそういったシーンがもっと見たい。

●希望スタメン

19中野(10チアゴ)
7キムミンキュン・36関戸
25田所(17服部)・8千明・14仙石・2沢口
5植田・18竹田・3後藤
1中林

●希望リザーブ

GK:21真子・41椎名
DF:22篠原・(30一柳)
MF:(25田所)
FW:11桑田・(19中野)

●満足度

5(10点満点)

この試合も面白かったです。
後は、もっとゴールが決まればより盛り上がると思う。
ただ、怪我人の多さを考えると勝っているだけでも良しとすべきかもしれない。
しかし、今日の決定機でシュートを打たなかった11桑田のプレイは著しく満足度を下げている。
ただ、彼に限らず、連携ミスが多く、特に前半はイライラした。
町田サポには申し訳ないが、最下位と状態の悪く本調子でない町田とこの内容では、満足度は、低くなる。
そろそろ快心の勝利が見たい。

●独り言

この試合でも20川又の2点目かというシーンは、オフサイドに気付いて周りが立つ中私は、立たなかった。
サッカー観戦を始めてから全体を見る事を意識して、集中して見てきた事が実を結んできたと言える。
20川又ともう一人の選手がオフサイドポジションだったのは、確認していたので、自然と副審に目がいった。
やっぱり副審の旗が上がっていた。
前回は、オフサイドと分からなかったが、自然と副審に目がいって気付いた。
まだまだ、視野が、狭いとは言え、ある程度の範囲を見えている証拠とも言える。
今後質をあげるためにも広く深く見える様にしたい。
そのレベルに達していないが、あの選手がオフ・ザ・ボールの動きで、引きつけてあの選手がフリーになるとか。
DFの選手のカバーが遅れて隙があるとか。
そうなってくれば、よりよりレビューも書けるだろうし、よりサッカー観戦を楽しめるだろう。
2008年のJFL時代からサッカーを見始めて4年目。
まだまだ玄人にほぼ遠いが、サッカーが少しずつ分かってきているのは嬉しい。
今後もファジを見ながらサッカーの魅力を知っていきたい。
まだまだ、知らないサッカーがそこにある。
この先どんなサッカーが待っていて、それがどう見えるか楽しみで仕方ない。
もっともっとサッカーの事を知りたい。

岡山から世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


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