2012:A代表:親善試合:日本VSベネズエラ「CBの代役の目星立たず」
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杉野雅昭
2012年08月18日 00:13 visibility136
日本VSベネズエラ:1-1
得点者:7遠藤、7フェドール
●H:日本情報
スタメン
18前田
10香川・4本田・9岡崎
7遠藤・17長谷部
5長友・2伊野波・22吉田・3駒野
1川島
リザーブ
GK:12西川・23権田
DF:15水本・16岩政・21槙野・6酒井高徳
MF:13細貝・14中村・20高橋
FW:8藤本・11ハーフナーマイク・19宮市
途中交代
2伊野波→15水本、17長谷部→13細貝、18前田→14中村、9岡崎→8藤本、3駒野→21槙野
●A:ベネズエラス情報
スタメン
7フェドール、15ロンドン
13セインハス、21ゴンザレス
8A・フローレス、5F・フローレス
6シチェロ、3トゥネェス、17R・フェルツチェル、16ロサレス
1エルナンデス
リザーブ
GK:12モロ
DF:4ベラスケス
MF:10オルコス、14ルセナ、20マルティネス
FW:23F・フェルツチェル
途中交代
8A・フローレス→14ルセナ、15ロンドン→20マルティネス、5F・フローレス→4ベラスケス、21ゴンザレス→23F・フェルツチェル、13セインハス→10オルコス
●戦評
本番を想定し、代役を探すために選手を試す日本。
対するベネズエラは、ベストメンバーに近い選手をつれてきた。
試合は、優勢に進めていた日本が、サイドの崩しの流れから7遠藤が決めて先制。
前半からチャンスを作っていたベネズエラだが、後半個人技で、同点ゴールを決める。
後半もチャンスを作っていた日本だが、決定機を活かせず悔しい引き分けに終わった。
●レビュー(日本側)
日本は、今野や栗原の代役を探す事が、この試合の主眼だった。
結論から言えば、不発に終わった。
2伊野波も15水本も安心できるプレイは見れなかった。
特に2伊野波は、軽い守備が目立ち22吉田と今野との差を感じた。
15水本も目立った守備は見受けられず、不安の残る内容となった。
内田の代役の方は、3駒野でほぼ内定だろう。
この試合では、先制ゴールをアシストする等、高いパフォーマンスを見せた。
次の親善試合のUAE戦で、酒井宏樹や酒井高徳を試すのか今後気になる所である。
一方で、スタメンの攻撃陣に関しては高い成熟度を感じた。
準備期間が短かったにも関わらず惜しいシーンを何度か作った。
この辺りベネズエラの守備が、甘かったのも関係しているという側面は否定できないながら一定の評価が出来る。
4本田の1トップを試す中、注目された11ハーフナーマイクや19宮市の投入は、無かった。
この辺りどう考えるべきか。
11ハーフナーマイクや19宮市は、当確で試さなかったのか。
それとも戦力的に優先順位が低いかの。
個人的に前者で、あって欲しい。
この試合の交代策を見る限り、守備を主眼に置いている事を感じるメンバー交代となった。
確かに内田と今野を欠く事を考えると念には念という事だと思うが、イタリア人監督だなとも感じる交代だった。
考え方としては、おかしくなく、一理あるだろう。
試合の出来に関して言えば悪くないが、後半の交代した後の不味さは問題と言った所か。
交代で、流れを変えれる采配を本番では、期待したい。
次のUAEの親善試合では、その辺りを詰めた采配をして欲しい。
そして、少なくとも本番の最終予選に期待の持てる内容であって欲しい。
●レビュー(ベネズエラ側)
個人技の高さは感じた。
一方で、組織的守備や組織的攻撃の完成度は、低い様に感じた。
そういった意味では、まだまだ伸びる余地はあると思いますし、今後サッカーを普及させて行けば、もっと強くなると思います。
組織力が甘いとは言っても欧州で活躍している選手も多い国ですし、それでも強かったです。
結果的に日本に引き分けた訳ですし、その実力は、本物でしょう。
今後のベネズエラ代表の動向に注目したい。
●得点分析
H:日本:1得点目(7遠藤)
相手選手のプレスを受けながら17長谷部が、厳しい態勢から4本田へ楔型のパスを通す。
相手選手を背負いながら4本田が、ポストプレイで、3駒野へ渡す。
3駒野が、ボールを6シチェロの股から通して、かわす。
そして、ペナルティエリア深くに侵入した3駒野が、中にマイナスのグラウンダーのクロスを入れる。
そのクロスに7遠藤が、落ち着いて合わせて、左隅に流し込んでゴール。
尚、7遠藤のゴールを18前田がジャンプで避けていた。
だから、浮き球だったら当たっていた。
17長谷部と4本田のフィジカルの強さを感じるチャンスメークが、地味ながら良かったですね。
3駒野も見事な突破。
技ありでした。
ベテランの域に達しようとしてますが、良い選手ですね。
7遠藤も落ち着いて良く決めた。
上記通り浮き球だったら当たってます。
下という選択とコースの選択。
流石7遠藤。
良いゴールだったと思います。
A:ベネズエラ:1得点目(7フェドール)
10香川は、21ゴンザレスにボールを奪われてベネズエラがカウンターに入る。
21ゴンザレスから20マルティネスへパスが通される。
20マルティネスが、5長友の上がったスペースを突きサイドを抉る。
20マルティネスは、ペナルティエリアに侵入し、10香川が追走するも追いつかず、15水本がコースを消す守備をする。
20マルティネスは、そこからシュートかクロスから分からない様な蹴り方をして入れる。
15水本に当たりコースが変わったボールは、7フェドールの元へ行く。
5吉田がついていてが、7フェドールは、後ろ向きで、倒れながら右足を伸ばし流し込んでゴール。
10香川の安易なプレイが招いた失点。
やはり、そういった奪われ方をすると失点に繋がる。
5長友があがっていたし、最低クロスで、終わりたかった。
後は、7フェドールの執念が生んだゴールだった。
●評点
日本側
GK1川島:6.0:ファインセーブもあった。
CB22吉田:6.5:非常に安定感のある守備を見せた。
CB2伊野波:5.0:守備が軽く、危ないシーンが多かった。
SB5長友:6.0:積極的に攻撃参加を見せ、持ち味を発揮した。
SB3駒野:7.0:ドリブル突破から先制ゴールをアシストした。
DH7遠藤:6.5:先制ゴールを決めるもミスも多かった。
DH17長谷部:5.5:もう少し攻撃に顔を出したい。
SH10香川:5.5:決定機逸機が目立った。
SH9岡崎:6.0:気持ちのこもった攻撃を見せた。
OH4本田:6.5:惜しいシュートを放った他、強さを見せた。
FW18前田:6.0:1トップしての成長を感じた。
途中交代
15水本:5.5:2伊野波よりは、マシだったが、当確とは言えず。
13細貝:5.5:潰し役として仕事した。
14中村:5.5:良いパスを通せなかった。
8藤本:6.0:ループシュートを狙う落ち着きを見せるもゴールならず。
21槙野:評価不可。
ザッケローニ監督:5.5:最終予選に向けて大事な試合だったが、収穫が少なかった。
ベネズエラ側
GK1エルナンデス:7.0:再三のピンチもファインセーブで、1失点に抑えた。
CB3トゥネェス、R・フェルツチェル:5.5:ポジショニングや潰しに甘さがあった。
SB6シチェロ:5.5:何度か攻撃参加を見せた。
SB16ロサレス:6.0:好守が光った。
DH8A・フローレス、F・フローレス:5.5:守備でもう少し厳しく行きたかった。
OH13セインハス:5.5:サイドから仕掛けた。
OH21ゴンザレス:6.0:10香川からボールを奪い得点に繋げた。
FW7フェドール:7.0:執念で、ゴールを決めた。
FW15ロンドン:5.5:巧さは見せるも、ゴールまで至らず。
途中交代
14ルセナ:5.5:中盤でしっかりと仕事した。
20マルティネス:6.5:交代直後ドリブルで、チャンスを演出した。
4ベラスケス:5.5:目立った仕事出来ず。
23F・フェルツチェル、10オルコス:評価不可
ファリアス監督:6.0:引き分けに持ち込んだ。
●MOM
「3駒野」
ドリブル突破から先制点をアシストしたシーン以外でも再三のオーバーラップで、見せ場を作った。
運動量の多さも流石だが、ドリブル突破は大きな武器になると感じた。
この調子を維持して、イラク戦に迎えて欲しい。
●満足度
4点(10点満点)
親善試合とは言え、手応えを感じたかった試合だが、不安の残る内容だった。
日本から世界へ
To
Be
Continued
by杉野雅昭
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