2012:U-23:ロンドン五輪:日本VSスペイン「戦前の予想を覆す大きな1勝」
-
杉野雅昭
2012年07月28日 21:57 visibility128
日本VSスペイン:1-0
得点者:大津
●日本スタメン
11永井
7大津・10東・17清武
3扇原・16山口
2徳永・5吉田・13鈴木・4酒井宏樹
1権田
●リザーブ
GK:18安藤
DF:8山村・12酒井高徳
MF:6村松・14宇佐美
FW:9杉本・15齋藤
●途中交代
7大津→15齋藤、4酒井宏樹→12酒井高徳、3扇原→8山村
●スペインスタメン
7ロペス
9ロドリゴ・15イスコ・10マタ
4J・マルティネス、11コケ
6アルバ、5I・マルティネス、3ドミンゲス・12モントーヤ
1デヘア
●リザーブ
GK:12マリノ
DF:2アスピリクエタ、13ボティア
MF:8ムニアイン・14ロメウ・17エレーラ
FW:16テージョ
●途中交代
7ロペス→17エレーラ、15イスコ→14ロメウ、11コケ→16テージョ
●戦評
前半は、戦前の予想に反し互角の展開。
そういった展開の中CKから日本が先制すると、それに動揺したのかミスからスペインに退場者が出る。
後半に入ると数的有利となった日本が再三決定機を作るも決定力不足が響き、追加点を奪えなかった。
スペインも一人少ない中しっかりと繋ぎ日本ゴールに迫ったが、1点が遠かった。
結局虎の子の1点を守り来た日本が大金星をあげた。
一方スペイン1位通過を目指す上で、痛すぎる敗戦となった。
●レビュー(日本側)
厳しい1戦になると思っていたが、まさか勝てるとは思って無かった。
スペインに退場者が出た事で、勝つ事が出来たが、でなければどうなっていたか。
この試合の中で、OAの2選手の2徳永と5吉田の活躍が光った。
彼らの存在は、守備面で大きく非常に安定していた。
そのため攻撃にも好影響が出ている様に思う。
また、11永井が、再三相手DFからボールを奪いチャンスを作る等、存在感を発揮した。
やはり1トップはFWの選手がいいですね。
後は、チャンスで決めてくれれば最高ですね。
しかし、恐らく次の試合からは、警戒され対策されるでしょうし、そう簡単にこの試合の様なプレイは、難しいかもしれないですね。
その辺り、過密日程ですし、メンバーを弄り上手くベストの状態で臨める様にしたいですね。
やっぱり問題なのは、決定力不足。
この試合以外でも決定機は多く作れるのになかなか決められないという試合が多かった。
自分達で試合を難しくしている。
攻撃は、この試合以外でも感じたが、高い水準にあると思う。
これだけチャンスを作れるだけでも凄い。
後は、決めるだけ。
試合を重ねる中で、状態をあげていって欲しい。
心配なのは、7大津と4酒井宏樹の状態です。
大丈夫なら良いですけど…
●レビュー(スペイン側)
パスを回すのは、流石に上手いですね。
ただ、11永井のスピードは、規格外だった様で骨を折ってた様に思う。
勝負を分けたポイントは、ずばり両SBが高くポジショニングを取ることで、CBのパスの選択肢が減り、11永井を中心とした前線からのプレスに引っかかってしまった。
CKの失点は、事故的なものですし、退場者が出なければ十分同点、勝ち越しを狙えた。
やはり、試合半分を一人少ない状態で、闘うのは、厳しかったと思います。
数的不利で、難しくなったパス回しが、失敗し、カウンターを受けた時に両SBのスペースを使われた。
ただ、両SBをあげないのは、スペインのスタイルではないですし、今後の試合で、自分達のスタイルを発揮して持ち味を発揮して欲しいですね。
●得点分析
日本:1得点目(7大津)
2徳永が簡単にクリアせず、繋いでカウンターの流れで、CKを得る。
3扇原のCKのボールは、誰も居ないGKの居ないスペースに蹴り込まれ、そこに走り込んで来た7大津の前で急落下して、7大津が右足で流し込む。
1デヘアが足を延ばすも届かず、決まってゴール。
2徳永の落ち着きが素晴らしかった。
長友が断ったらしいけど、長友だったらそういうプレイは無理だった。
こういうのは、分からないものだね。
3扇原のCKの精度が凄かった。
良く見てたし、偶然かもしれないが、ストヤノフを思わせる高精度。
7大津の動きも良かった。
良く決めた。
スペインからするとこういったボールを蹴られると防ぐのは難しかった様に思う。
●評点
日本側
GK1権田:6,0:安定感があり、無失点に貢献。
CB5吉田:7,0:随所随所で、違いを見せる守備を見せた。
CB13鈴木:6,5:的確な判断で、しっかり守備した。
SB2徳永:6,5:OAらしく攻守で、落ち着いたプレイを見せた。
SB4酒井宏樹:6,0:守備で持ち味を発揮したが、攻撃に課題。
DH3扇原:7,0:精度の高いCKを蹴り、決勝ゴールをアシスト。
DH16山口:6,0:オーバーラップを見せ、運動量が光った。
SH7大津:7,0:CKから難しいシュートを決めた。
SH17清武:6,0:良い動きを見せるも決定機を活かせなかった。
OH10東:6,5:全体的に質の高い動きを見せ、ゴールも狙ったが、攻守に阻まれた。
FW11永井:7,5:スピードを活かしたプレイで、再三チャンス作り魅せた。
途中交代
15齋藤:5,0:イエローカードを貰っていることを考えない危ないプレイが目立った。
12酒井高徳:5,5:見せ場を作れなかった。
8山村:評価不可
関塚監督:6,5:勝利に導いたが、怪我人が出る等、思う様な采配を取れなかった。
スペイン側
GK1デヘア:7,0:再三ファインセーブを見せ、違いを見せた。
CB5I・マルティネス:4,5:ミスからファールを犯し、退場してしまった。
CB3ドミンゲス:5,0:上手くビルトアップしていたが、ピンチを再三作られた。
SB6アルバ:5,0:積極的に上がり攻撃参加見せるも見せ場を作れなかった。
SB12モントーヤ:6,0:高い位置から良い連動性のある攻撃を仕掛けた。
DH4J・マルティネス:5,5:最初は、DHで、退場者が出てCBに入るが、上手くこなした。
CH11コケ:6,0:4J・マルティネスと縦の関係で、前目で、攻撃で持ち味を発揮した。
SH9ロドリゴ:5,5:左サイドから仕掛けた。
SH10マタ:7,0:随所に質の高いプレイを見せも結果に繋がらなかった。
OH15イスコ:6,5:サイドのスペースに出て、日本の守備を掻きまわした。
FW7ロペス:5,5:良い動きをしていたが、ポジション的にゴールが欲しい。
途中交代
17エレーラ:5,0:なかなかボールに絡めなかった。
14ロメウ:5,5:途中出場らしくガンガン仕掛けた。
16テージョ:評価不可
ルイス・ミリャ監督:5,5:積極的に攻撃カードを切るも1点が遠かった。
●MOM
「11永井」
ゴールを決めた7大津や精度の高いボールでアシストした3扇原、OAらしく安定感のあった5吉田。
皆素晴らしいがその中でも、スペインクラスのDFがバックパスの対処で、慌ててボールを11永井が奪えるだけの異次元のスピードを魅せた。
普通は、これだけのレベルの試合で、ああいったプレイを見れる可能性は低いので、素晴らしい。
それだけインパクトが残った。
●満足度
8点(満点10点)
スペインに勝った事は確かに嬉しいが、10人のスペインに勝ったので、嬉しさが多少減る。
それにまだ、始まったばかり。
これからに期待したい。
日本から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。
良いと思ったら評価して頂けると嬉しいです。
- favorite3 visibility128
-
navigate_before 前の記事
ロンドン五輪サッカー日本代表総括「世界規格で考える」
2012年8月15日 -
次の記事 navigate_next
2012:U-23:親善試合:日本VSベラルーシ「勝つには勝ったが、課題の残った試合」
2012年7月22日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件