2012:J2:26節:H:ファジアーノ岡山VSジェフユナイテッド千葉「頭を抱えるのではなく、ハイタッチしたい」
-
杉野雅昭
2012年07月31日 22:51 visibility91
岡山VS千葉:0-1
得点者:15兵働
観客数:7970人
H側
●岡山スタメン
20川又
13石原・7キムミンキュン
25田所・8千明・14仙石・2沢口
5植田・18竹田・3後藤
1中林
●リザーブ
GK:21真子
DF:22篠原・30一柳
MF:17服部・11桑田
FW:36関戸・35上條
●途中交代
2沢口→35上條、14仙石→11桑田、18竹田→36関戸
A側
●千葉スタメン
9深井・25リカルドロボ
15兵働・32大塚
16佐藤健・7佐藤勇
23武田・5山口智・3竹内・29大岩
1岡本
●リザーブ
GK:17櫛野
DF:なし
MF:11米倉・13山口慶・19田中・28町田
FW:14荒田・18藤田
●途中交代
1岡本→17櫛野、35リカルドロボ→18藤田、32大塚→11米倉
●戦評
前半は、千葉が高い個人技を活かし、パス回しで、主導権を握る。
岡山は、劣勢に立たされシュート数にも大きな差がついた。
そのデータ通り何度かあった決定機を活かし、千葉が先制した。
後半は、守備に重点を置いた千葉だったが、岡山に決定機を作られ冷や冷やした。
それでも千葉は、J2ナンバー1の堅守で、1点を守り抜いた。
この結果試合後に両チーム何人か倒れるハードなゲームを制した千葉がアウェーで勝ち点3を得た。
●レビュー(岡山側)
縦への意識を感じたが、噛み合って居なかった。
裏へのロングパスは、精度悪く通らずボールをロストする事が多かった。
サイドチェンジも前を狙いすぎた事で成功率が下がっていた。
この辺り、ロングパスは、ロングパスでもグラウンダーの楔型のロングパスを通す狙いがあった方が良いと思う。
サイドチェンジに関しては、浮き球のロングパスのままで良いですけど、裏へのロングパスは、成功率がやっぱり下がる。
昨季いたストヤノフみたいな精度が無いと厳しい様に思う。
この試合で、13石原がスタメンだったのは、そういった速い展開を狙ってだと思うが、結局後半からしっかり繋ぐスタイルにした方が機能した。
千葉が、守備に重点を置いたのも関係しているとも言えるが、やっぱり岡山は、基本的にグラウンダーのパスで繋ぐサッカーが、合っていると思います。
そこからサイドから速いタイミングで、クロスを入れてチャンスを作る。
もしくは、サイドから中央に切り込んでいき、中央から崩す。
実際、そういった形から何度かチャンスを作ってました。
この試合では、頭を抱える事が多かったですけど、ハイタッチがしたいですね。
後は、35上條は、良いプレイを見せていましたし、11桑田もMDP通り良いプレイ出来てましたし、13石原もスタメンで、起用したくなる様なプレイを見せていました。
状態はあがりつつありますね。
次節の熊本戦は、この試合よりは、期待出来ると思います。
次節こそ勝利して欲しい。
●レビュー(千葉側)
中盤からの構成は、岡山より1枚も2枚も上手。
堅い感じのパス回し。
柔らかいというよりは、しっかりした感じのパスが多かった。
つまり、基本に忠実なパス回し。
対のパス回しは、京都の様な柔らかいパス回し。
つまりアイデアや創造力のあるパス回し。
そのパス回しに比べ千葉のパス回しは、非常に組織力を感じた。
守備も岡山の選手をフリーにさせず、ギリギリの守備をしていたし、連携も良かった。
球際でのシュートコースを切る巧さとか、20川又に裏へのロングパスが出た際に挟み込んで奪う等、高い能力を感じた。
個人としては、9深井とかスピード感があって良かったですね。
5山口もベテランらしい安定感のある守備を見せていました。
守備の中心として頼もしい存在だったと思います。
35リカルドロボもシュートまでの持って行き方が凄くて、怖かった。
流石に良い選手が揃っている。
以上から非常に完成度が高く、昇格争いに相応しいチーム。
見ていて安心して応援出来るチームではないでしょうか?
これからが楽しみなチーム。
●得点分析
A:1点目(15兵働)
9深井が、楔型パスを受けて35リカルドロボへダイレクトでパス。
35リカルドロボが、ダイレクトで、サイドへパスを出す。
そのパスをプレスのかからないフリーの状態で、29大岩が受ける。
そこから29大岩クロスを入れると見せかけて、32大塚へパス。
32大塚が、ワントラップして、5植田が対応するもショートクロスを入れる。
そのクロスに15兵働がダイレクトで、合わせてボレーシュート。
3後藤に当たりコースが変わって、1中林が、逆を突かれてゴール。
中央を固めて居たところサイドへ展開されて、フリーとしてしまった。
そこから中の状態を見た上で、的確な判断をしたことで、千葉側がゴールに繋げることができた。
岡山としては、中央を固めるのは、自然だし、仕方ないだろう。
また、3後藤に当たってコースが変わるという不運な失点だった。
千葉としては、ラッキーなゴールだったが、それまで攻めていたし、ようやく結果として出たゴールだったと思います。
●評点
H:岡山側
GK1中林:6,0:ファインセーブもあり、1失点に抑えた。
CB5植田:6,0:安定感のある守備と効果的オーバーラップを見せた。
CB18竹田:5,5:連動した守備を見せた。
CB3後藤:5,5:あまり見せ場が、無かった。
DH8千明:5,5:ボールを失うプレイがあった。
DH14仙石:6,0:強烈なミドルシュートを放った。
WB25田所:6,5:効果的クロスやCKから惜しいチャンスを演出した。
WB2沢口:5,5:決定機で、惜しいシュートを放つもクロス精度を欠いた。
ST13石原:6,5:決定的クロスを入れた。
ST7キムミンキュン:6,0:ボールキープからチャンスを作るも決定機を作れず。
FW20川又:5,5:決定機を決めれなかった。
途中交代
35上條:6,0:キレのある動きから惜しいシーンに顔を出すも決め切れず。
11桑田:6,0:パスからチャンスメークした。
36関戸:評価不可だが、CKやFKを担当した。
影山監督:5,5:もう少し早く攻撃カードを早く切っても良かったのでは?
A:千葉側
GK1岡本:6,5:怪我で、途中交代するもファインセーブが光った。
CB5山口:7,0:怖い所をしっかり防いだ。
CB3竹内:6,5:良い連携で、無失点に防いだ。
SB23武田・29大岩:6,5:サイドから何度か仕掛けた。
DH7佐藤勇・16佐藤健太郎:6,5:ボールを繋ぎポゼッションに貢献した。
OH15兵働:7,0:決勝ゴール決めた。
OH32大塚:6,5:ドリブルで、仕掛けた。
FW9深井:7,0:スピードを活かしたドリブルで、チャンスを何度か作った。
FW35リカルドロボ:6,5:強引にシュートまで持って行くストライカーらしいプレイを見せた。
途中交代
17櫛野:6,0:途中出場ながら安定したプレイをした。
18藤田:6,0:前線で起点となった。
11米倉:評価不可。
木山監督:6,0:勝利に導いた。
審判(主審:松村、副審:越智・相葉):6,0:上手くゲームを作った。
●MOM
「15兵働」
決勝ゴールを決めたという事でMOMに選出。
こういった難しい試合で、決めた事に価値がある。
サイドから何度から仕掛けてたし、攻撃に良く絡めてたと思います。
●MIP
「13石原」
消えてる時間も多かったですけど、20川又へのクロス。
そういった決定機を作れた事に価値がある。
ああいったクロスを何度か入れることが出来れば、レギュラーも見えて来ると思います。
ドリブルで、仕掛けて何度か沸かしていましたし、後は、ゴールに繋がる働きを出来れば良いかと。
●次節希望スタメン・リザーブ
20川又
7キムミンキュン・36関戸
25田所・8千明・14仙石・2沢口
5植田・18武田・3後藤
1中林
GK:21真子
DF:30一柳
MF:17服部・13石原・11桑田
FW:38三村・35上條
●満足度
3点(10点満点)
全くチャンスが無かった訳ではないですから3点という満足度にしました。
やっぱり、今は、内容も大事ですが、まずはゴール。
それに対する要求が、サポの中では高まっていると思います。
だからこそそういった結果が欲しい。
岡山から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。
良いと思ったら評価して頂けると嬉しいです。
-
navigate_before 前の記事
2012:J2:29節:A:FC岐阜VSファジアーノ岡山「岡山史を名を刻んだストライカーの活躍で、勝利する」
2012年8月22日 -
次の記事 navigate_next
ファジアーノ岡山のJFL時代からのプレースキッカーを振り返り現状のセットプレイからの得点力不足を考える
2012年7月18日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件