2012:J2:26節:H:ファジアーノ岡山VSジェフユナイテッド千葉「頭を抱えるのではなく、ハイタッチしたい」

岡山VS千葉:0-1
得点者:15兵働
観客数:7970人

H側

●岡山スタメン

20川又
13石原・7キムミンキュン
25田所・8千明・14仙石・2沢口
5植田・18竹田・3後藤
1中林

●リザーブ

GK:21真子
DF:22篠原・30一柳
MF:17服部・11桑田
FW:36関戸・35上條

●途中交代

2沢口→35上條、14仙石→11桑田、18竹田→36関戸

 

A側

●千葉スタメン

9深井・25リカルドロボ
15兵働・32大塚
16佐藤健・7佐藤勇
23武田・5山口智・3竹内・29大岩
1岡本

●リザーブ

GK:17櫛野
DF:なし
MF:11米倉・13山口慶・19田中・28町田
FW:14荒田・18藤田

●途中交代

1岡本→17櫛野、35リカルドロボ→18藤田、32大塚→11米倉

●戦評

前半は、千葉が高い個人技を活かし、パス回しで、主導権を握る。
岡山は、劣勢に立たされシュート数にも大きな差がついた。
そのデータ通り何度かあった決定機を活かし、千葉が先制した。
後半は、守備に重点を置いた千葉だったが、岡山に決定機を作られ冷や冷やした。
それでも千葉は、J2ナンバー1の堅守で、1点を守り抜いた。
この結果試合後に両チーム何人か倒れるハードなゲームを制した千葉がアウェーで勝ち点3を得た。

●レビュー(岡山側)

縦への意識を感じたが、噛み合って居なかった。
裏へのロングパスは、精度悪く通らずボールをロストする事が多かった。
サイドチェンジも前を狙いすぎた事で成功率が下がっていた。
この辺り、ロングパスは、ロングパスでもグラウンダーの楔型のロングパスを通す狙いがあった方が良いと思う。
サイドチェンジに関しては、浮き球のロングパスのままで良いですけど、裏へのロングパスは、成功率がやっぱり下がる。
昨季いたストヤノフみたいな精度が無いと厳しい様に思う。
この試合で、13石原がスタメンだったのは、そういった速い展開を狙ってだと思うが、結局後半からしっかり繋ぐスタイルにした方が機能した。
千葉が、守備に重点を置いたのも関係しているとも言えるが、やっぱり岡山は、基本的にグラウンダーのパスで繋ぐサッカーが、合っていると思います。
そこからサイドから速いタイミングで、クロスを入れてチャンスを作る。
もしくは、サイドから中央に切り込んでいき、中央から崩す。
実際、そういった形から何度かチャンスを作ってました。
この試合では、頭を抱える事が多かったですけど、ハイタッチがしたいですね。

後は、35上條は、良いプレイを見せていましたし、11桑田もMDP通り良いプレイ出来てましたし、13石原もスタメンで、起用したくなる様なプレイを見せていました。
状態はあがりつつありますね。
次節の熊本戦は、この試合よりは、期待出来ると思います。
次節こそ勝利して欲しい。

●レビュー(千葉側)

中盤からの構成は、岡山より1枚も2枚も上手。
堅い感じのパス回し。
柔らかいというよりは、しっかりした感じのパスが多かった。
つまり、基本に忠実なパス回し。
対のパス回しは、京都の様な柔らかいパス回し。
つまりアイデアや創造力のあるパス回し。
そのパス回しに比べ千葉のパス回しは、非常に組織力を感じた。

守備も岡山の選手をフリーにさせず、ギリギリの守備をしていたし、連携も良かった。
球際でのシュートコースを切る巧さとか、20川又に裏へのロングパスが出た際に挟み込んで奪う等、高い能力を感じた。

個人としては、9深井とかスピード感があって良かったですね。
5山口もベテランらしい安定感のある守備を見せていました。
守備の中心として頼もしい存在だったと思います。
35リカルドロボもシュートまでの持って行き方が凄くて、怖かった。
流石に良い選手が揃っている。

以上から非常に完成度が高く、昇格争いに相応しいチーム。
見ていて安心して応援出来るチームではないでしょうか?
これからが楽しみなチーム。

●得点分析

A:1点目(15兵働)

9深井が、楔型パスを受けて35リカルドロボへダイレクトでパス。
35リカルドロボが、ダイレクトで、サイドへパスを出す。
そのパスをプレスのかからないフリーの状態で、29大岩が受ける。
そこから29大岩クロスを入れると見せかけて、32大塚へパス。
32大塚が、ワントラップして、5植田が対応するもショートクロスを入れる。
そのクロスに15兵働がダイレクトで、合わせてボレーシュート。
3後藤に当たりコースが変わって、1中林が、逆を突かれてゴール。

中央を固めて居たところサイドへ展開されて、フリーとしてしまった。
そこから中の状態を見た上で、的確な判断をしたことで、千葉側がゴールに繋げることができた。
岡山としては、中央を固めるのは、自然だし、仕方ないだろう。
また、3後藤に当たってコースが変わるという不運な失点だった。
千葉としては、ラッキーなゴールだったが、それまで攻めていたし、ようやく結果として出たゴールだったと思います。

●評点

H:岡山側

GK1中林:6,0:ファインセーブもあり、1失点に抑えた。
CB5植田:6,0:安定感のある守備と効果的オーバーラップを見せた。
CB18竹田:5,5:連動した守備を見せた。
CB3後藤:5,5:あまり見せ場が、無かった。
DH8千明:5,5:ボールを失うプレイがあった。
DH14仙石:6,0:強烈なミドルシュートを放った。
WB25田所:6,5:効果的クロスやCKから惜しいチャンスを演出した。
WB2沢口:5,5:決定機で、惜しいシュートを放つもクロス精度を欠いた。
ST13石原:6,5:決定的クロスを入れた。
ST7キムミンキュン:6,0:ボールキープからチャンスを作るも決定機を作れず。
FW20川又:5,5:決定機を決めれなかった。

途中交代

35上條:6,0:キレのある動きから惜しいシーンに顔を出すも決め切れず。
11桑田:6,0:パスからチャンスメークした。
36関戸:評価不可だが、CKやFKを担当した。

影山監督:5,5:もう少し早く攻撃カードを早く切っても良かったのでは?

A:千葉側

GK1岡本:6,5:怪我で、途中交代するもファインセーブが光った。
CB5山口:7,0:怖い所をしっかり防いだ。
CB3竹内:6,5:良い連携で、無失点に防いだ。
SB23武田・29大岩:6,5:サイドから何度か仕掛けた。
DH7佐藤勇・16佐藤健太郎:6,5:ボールを繋ぎポゼッションに貢献した。
OH15兵働:7,0:決勝ゴール決めた。
OH32大塚:6,5:ドリブルで、仕掛けた。
FW9深井:7,0:スピードを活かしたドリブルで、チャンスを何度か作った。
FW35リカルドロボ:6,5:強引にシュートまで持って行くストライカーらしいプレイを見せた。

途中交代

17櫛野:6,0:途中出場ながら安定したプレイをした。
18藤田:6,0:前線で起点となった。
11米倉:評価不可。

木山監督:6,0:勝利に導いた。

審判(主審:松村、副審:越智・相葉):6,0:上手くゲームを作った。

●MOM

「15兵働」

決勝ゴールを決めたという事でMOMに選出。
こういった難しい試合で、決めた事に価値がある。
サイドから何度から仕掛けてたし、攻撃に良く絡めてたと思います。

●MIP

「13石原」

消えてる時間も多かったですけど、20川又へのクロス。
そういった決定機を作れた事に価値がある。
ああいったクロスを何度か入れることが出来れば、レギュラーも見えて来ると思います。
ドリブルで、仕掛けて何度か沸かしていましたし、後は、ゴールに繋がる働きを出来れば良いかと。

●次節希望スタメン・リザーブ

20川又
7キムミンキュン・36関戸
25田所・8千明・14仙石・2沢口
5植田・18武田・3後藤
1中林

GK:21真子
DF:30一柳
MF:17服部・13石原・11桑田
FW:38三村・35上條

●満足度

3点(10点満点)

全くチャンスが無かった訳ではないですから3点という満足度にしました。
やっぱり、今は、内容も大事ですが、まずはゴール。
それに対する要求が、サポの中では高まっていると思います。
だからこそそういった結果が欲しい。

岡山から世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


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