2012:U-23:ロンドン五輪準決勝:日本VSメキシコ「ミスも目立ったが、実力差を感じる完敗」

日本VSメキシコ:1-3
得点者:7大津、8ファビアン、9ペラルタ、7コルテス

●日本

関塚監督

スタメン

11永井
7大津・10東・17清武
3扇原・16山口
2徳永・5吉田・13鈴木・4酒井宏樹
1権田

リザーブ

GK:18安藤
DF:8山村・12酒井高徳
MF:6村松・14宇佐美
FW:15齋藤・9杉本

途中交代

10東→9杉本、17清武→14宇佐美、3扇原→15齋藤

 

●メキシコ

ルイスフェルナンド・テナ監督

スタメン

8ファビアン、9ペラルタ、10ドス・サントス
11アキーノ
3サルシド、14エンリケス
5チャベス、13レジェス、4ミエル、2I・ヒメレス
1コロナ

リザーブ

GK:18ロドリゲス
DF:15ビドリオ、17アラウホ
MF:6エレーラ、7コルテス、16ポンセ
FW:12R・ヒメレス

途中交代

10ドス・サントス→12R・ヒメレス、11アキーノ→7コルテス

●戦評

立ち上がりに日本が7大津のスーパーゴールで、先制する。
しかし、自力で勝るメキシコが攻める時間帯が続く。
すると早い時間にメキシコが、セットプレイから8ファビアンのゴールで、追いつく。
前半を1-1で折り返すが、後半もメキシコペース。
日本は、判断ミスとボールを失うミスの後、その隙を逃さず9ペラルタがスーパーゴールを決める。
日本は、反撃しようとするが、時間を追うごとに焦りが出て来て、ミスが増える。
日本は、選手交代で流れを変えようとするが、変えれず。
逆にメキシコの7コルテスが、終了間際に駄目押しの1点を決めて勝利あり。
スコア通りの実力差があり、メキシコとして44年前のリベンジを果たした。
日本は、新たな歴史を作れず、悔しい敗戦となった。

●レビュー(日本側)

先制するまでは、良かった。
ただ、同点にされるまでが早かった。
正直メキシコの質の高い猛攻を受けていたので、1点で、足りないと思っていた。
リードしている時間に追加点を奪いたかった。
しかし、早い時間にセットプレイから失点し、本大会で初めて失点した。
なんとか1-1で折り返すも後半も劣勢が続いた。
猛攻を受けて集中力が切れてミスから失点。
選手交代で、流れを変えたかった所だけど、逆に流れが悪くなった。
交代に関してはかなり疑問があった。
本調子でない11永井を何故使い続けたのか。
攻撃の中心だった17清武が、何故交代させたのか。
さらに司令塔の3扇原を交代させた。
これで、完全にボールが繋がらくなり、終わった。
攻撃のバランスが大きく崩れパワープレイに出るもセカンドボールを拾えず。
結果的に完全な失策だった。
ただ、根本的に実力差があった気がします。
チームとしての成熟度にも大きな差がありました。
やっぱり世界との差は大きいなと痛感した。
ある意味順当な負けだったと思います。
ここからもっと世界との差を縮めていって欲しいと思います。

期待された11永井も完全に封じられた。
良い所なしだった。
正直早い時間で交代した方が良かったのでは?
スピードも本調子に程遠かった。
メキシコに対策されたにせよ、動きにキレが無かった。
やっぱり、こういったタイプの選手の怪我って結構響くと感じた。

7大津のゴールは、凄かった。
こういった舞台でああいったゴールが出来るようになったのですね。
もっとこういった舞台で、そういったゴールを見える様になりたいですね。
しかし、このチームは、11永井のゴールとかセットプレイのゴールとか良いゴールが多かったですね。
この試合に負けはしましたが、十分メダルを狙える実力はあると思います。
韓国に勝って銅メダルを獲得して欲しいです。

●レビュー(メキシコ側)

ポジションチェンジが多くポジションを把握できなかった。
それだけ高度な組織力があった。
以前からそういった面では凄いと感じていたが、今大会で、かつ若い世代で、これだけ出来るのだから凄い。
CBの選手が、前線に上がったり、FWの選手が戻って来て、ゲームを組み立てたり。
本当に凄い。
日本もメキシコから色々と学んで欲しい。
日本と体格にそこまで差がないし、参考にすべき国だと思います。
ブラジルにも十分勝てるチームだと思います。
決勝で、どれだけ出来るか楽しみです。

●得点分析

日本:1得点目(7大津)

パスをしっかり繋いだ後、10東から7大津へパスが入る。
7大津には、パス回し出来た前を向いて打てるシュートコースがあった。
そこから1トラップで、浮いたボールを蹴りシュートを右隅上に決めてゴール。

素晴らしいゴールでした。
日本らしさの出たパス回しからの得点。
メキシコとしたらなす術がなかったと思います。

メキシコ:1得点目(8ファビアン)

10ドス・サントスのCKから。
ニアで待っていた14エンリケスに11永井がついていたが、14エンリケスが、その前でギリギリ触って逸らす。
そのボールを8ファビアンが、2徳永のマークをもろともせずヘッドでゴール。

これは仕方ないゴール。
決めた方を褒めるべき。

メキシコ:2得点目(9ペラルタ)

メキシコがサイドから崩してシュートに行き1権田がキャッチする。
1権田が3扇原へスローイング。
3扇原が、そこで囲まれ9ペラルタがボールを奪う。
そこからドリブルして、左隅上に決めてゴール。

1権田と3扇原致命的ミス2連発。
そこを見逃さず決めたメキシコ素晴らしい。
9ペラルタのシュートは、止めれません。
お見事。

メキシコ:3得点目(7コルテス)

1コロナのフィードから。
12R・ヒメレスが2徳永と競り合うがボールは、二人を超えて行く。
13鈴木と9ペラルタが競り合い13鈴木がクリアする。
そのボールが7コルテスの元へ行き7コルテスは、ボールを取りに来た13鈴木の裏のスペースでダイレクトでパスを出す。
そのスペースで、そのスペースで待ち構えていた9ペラルタが、ダイレクトでヒールパス。
これにフリーになった7コルテスがペナルティエリアに侵入する。
13鈴木が必死に体を入れようとするが、前に出られる。
7コルテスがフリーで、至近距離からシュートを放つ。
16山口をスライディングで足を伸ばすも届かず。
1権田の股の下を抜けてゴール。

ここでもメキシコの技術とアイデアが光りましたね。
5吉田が上がっていたのが結局裏目に出たが、仕方ないだろう。
これで、勝負ありでしたね。
メキシコの強さが出たゴールでした。

●評点

日本側

GK1権田:5.0:2失点目の判断ミスが悔やまれる。
CB5吉田:5.5:良いプレイを見せていたが、結果的に3失点した。
CB13鈴木:5.0:ミスではないが、最後の失点の場面の対応が悔やまれる。
SB2徳永:5.0:バックパスが多かった。
SB4酒井宏樹:4.5:クロスが売りなのにそういった場面を作れず。
DH3扇原:5,0:2失点目に繋がるミスを犯した。
DH16山口:5.5:運動量豊富で、守備で、献身的プレイを見せた。
SH7大津:6.0:エクセレントなゴールを決めた。
SH17清武:5.5:流れを悪い中ゲームを作ろうとした。
FW11永井:4.5:見せ場無し。

途中交代

9杉本:5.5:サイドに展開する等、ボールに絡んだ。
14宇佐美:5.0:目立った働き出来ず・
15齋藤:評価不可

関塚監督:4.0:采配ミスで、流れを失った。

スペイン側

GK1コロナ:6.0:失点以外のシーンは、安定していた。
CB13レジェス、4ミエル:6.5:最終ラインから組み立てた。
SB5チャベス、2I・ヒメレス:6.5:攻守のバランスを上手く取った攻撃参加を見せた。
DH3サルシド:6.5:ボランチとして好守で大車輪の働きを見せた。
DH14エンリケス:7.5:ミスが少なくチームの心臓として好守で、良いプレイが光った。
OH11アキーノ:6.5:サイドを中心に見せ場を作った。
ST8ファビアン:7.0:値千金の同点ゴールを決めた。
ST10ドスサントス:6.5:CKで同点ゴールをアシストする等良いプレイを見せていたが、戦術上の都合でハーフタイムで交代した。
FW9ペラルタ:7.0:エクセレントなゴールを決めた。

途中交代

12R・ヒメレス:6,0:高さを活かしたプレイを見せた。
7コルテス:7,0:短い時間で止めとなるゴールを決めて、しっかり仕事した。

ルイスフェルナンド・テナ監督:7,0:これだけのサッカーを出来るチームを作った事は素晴らしい。

審判:6,0:上手くゲームを作った。

●MOM

「14エンリケス」

DHとしてチームの心臓として活躍した。
玄人好みのプレイで、地味ながらそのプレイは素晴らしい。
日本のボランチと比べるとその差は歴然で、ミスが少ない。
A代表レベルの素晴らしい選手だったと思います。

●MIP

「7大津」

いやー素晴らしいゴールでした。
あれだけなんですけどね・・・
他の選手が悪すぎた。
韓国戦でも活躍して欲しい。

●満足度

2点(10点満点)

悔しい。
それだけです。

日本から世界へ
To Be Continued

by杉野雅昭

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