2012:U-23:ロンドン五輪3位決定戦:日本VS韓国「カウンターに沈みメダルを宿敵韓国に譲る」
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杉野雅昭
2012年08月12日 02:02 visibility371
日本VS韓国:0-2
得点者:10パク・チュヨン、13ク・ジャチョル
●日本
関塚監督
スタメン
11永井
7大津・10東・17清武
3扇原・16山口
2徳永・5吉田・13鈴木・4酒井宏樹
1権田
リザーブ
GK:18安藤
DF:8山村・12酒井高徳
MF:6村松・14宇佐美
FW:15齋藤・9杉本
途中交代
3扇原→8山村、10東→9杉本、11永井→14宇佐美
●韓国
ホン・ミョンボ監督
スタメン
9チ・ドンウォン、10パク・チュヨン
7キム・ボギョン、13ク・ジャチョル
6キ・ソンヨン、15パク・ジョンウ
3ユン・ソギョン、4キム・ヨングォン、12ファン・ソッコ、2オ・ジェソク
1チョン・ソンリョン
リザーブ
GK:18イ・ボミョン
DF:5キム・ギヒ
MF:11ナム・テヒ、16チョン・ウヨン、8ペク・ソンドン
FW:17キム・ヒョンソン
途中交代
9チ・ドンウォン→11ナム・テヒ、10パク・チュヨン→17キム・ヒョンソン、13ク・ジャチョル→5キム・ギヒ
●戦評
立ち上がりは、韓国はロングボールからシンプルに様子伺う。
日本が慣れてきて、徐々に攻める様になる。
しかし、一瞬のカウンターから10パク・チュヨンのゴールで、失点。
後半も反撃に出た日本だが、逆に再びカウンターから13ク・ジャチョルのゴールで、失点。
結局日本は、攻めれず敗退。
韓国は、リスクを冒さないシンプルな攻めで、3位となった。
●レビュー(日本側)
正直ピッチの影響があって、思う様なサッカーが出来なかった。
パスを繋ぐ上で、下が荒れているのは致命的。
これは、アジアのアウェーで戦う上で、十分想定される事だし、そういった時にどう戦うのかというのを感じた。
心配なのは、守備、縦パス1本で、簡単にやられ過ぎ。
ああいった時に止める事が出来ない脆さ。
世界的にみて、日本のCBは、まだまだなんだと痛感した。
若い世代で、まだまだ成熟度が低いとは言え、そこをどう戦っていくか。
リードされた時の戦い方が不味かった。
そこに対する無策を感じた。
最終ラインで回す時間も長く、見ていて非常にもどかしかった。
韓国が得点後は、よりリトリートして11永井を活かすスペースが無かった。
そういった所を打開する個人技であったり、アイデア、連動性、組織力といった何か武器があればよかったが、攻撃面ではまだまだであった。
この試合で出た課題を対策し、次の世代に繋げていって欲しいですね。
●レビュー(韓国側)
正直魅力的サッカーではなかったが、強いサッカーだと思います。
フル代表の選手が多い中こういったサッカーしか出来ないのかとも思いました。
それともピッチの状態を考えてのサッカーだったのか。
シンプルながらリスクを冒さずロングボール主体の攻撃。
11永井対策にも有効だし、リードしてからは、尚更有効だった。
そういった意味では、3位に相応しいサッカーだったかなと思います。
フィジカルの強さを存分に活かし、厳しい守備から流れを掴んで勝利に持って行った。
それは、悔しいですけど、称賛に値すると思います。
●得点分析
韓国:1得点目(10パク・チュヨン)
ロングパス一本で、前が潰れて裏へ抜け出した10パク・チュヨン。
10パク・チュヨンに対して、13鈴木が1対1で対応して遅らせる。
そこに追いついてきた4酒井宏樹、16山口。
しかし、10パク・チュヨンは、日本の攻める方向側から見て左からシュートコースを強引に作ってシュートを放つ。
それが決まってゴール。
5吉田が競り勝てなかったのが痛い。
1権田は、もっとシュートコースを限定出来たのではないか。
そういった意味では、ポジショニングに疑問。
3人も日本の選手が最終的ついたので、その対応にも疑問。
韓国:2得点目(13ク・ジャチョル)
相手のロングボールに対し、5吉田が、競り合うが、競り負けて裏へボールが出る。
そのボールに13ク・ジャチョルが反応する。
13鈴木がついていたが、体を入れ切れず、ペナルティエリア内で、シュートを打たれてしまう。
至近距離のシュートだったので、1権田も触れず決まってゴール。
このゴールも5吉田が釣りだされている。
日本の失点パターンの多くが5吉田がDFラインに居ないパターンばかりだ。
とはいえ、背の高さを考えると競り合いに行く必要があったし、仕方ないと言える。
もう一人、5吉田の様に上手いCBが居ればと感じる失点だった。
●評点
日本側
GK1権田:5.0:ファインセーブもあったが、1失点目は、防いで欲しかった。
CB5吉田:5.5:良い守備もあったが、2失点喫した。
CB13鈴木:5.0:最後の所で、防げなかった。
SB2徳永:5.0:何度か攻撃参加を見せる等、持ち味を発揮した。
SB4酒井宏樹:5.0:多少ましになったが、持ち味のクロス精度を活かせなかった。
DH3扇原:5.0:相手のプレスに苦しみあまり良いパスを通せなかった。
DH16山口:5.5:献身的に守備をした。
SH7大津:5.5:キレのあるプレイを見せた。
SH17清武:6.0:違いを見せるプレイを見せた。
OH10東:5.0:献身的なプレイを見せた。
FW11永井:5.0:見せ場を作れず。
途中交代
8山村:5.5:怪我するまでは、良いプレイを見せていた。
9杉本:5.5:高さを活かしたプレイを見せた。
14宇佐美:5.5:ドリブルでも魅せるもゴールに繋がらなかった。
関塚監督:5.5:交代も妥当だったと思いますし、やる事はやったと思います。
韓国側
GK1チョン・ソンリョン:6.0:ファインセーブもあり、完封した。
CB4キム・ヨングォン、12ファン・ソッコ:6.5:最後の所で、しっかり守り無失点に抑えた。
SB3ユン・ソギョン、2オ・ジェソク:6.0:ロングパス主体だったので、守備機会が多かった。
DH6キ・ソンヨン、4パク・ジョンウ:5.5:ラフプレイが目立った。
SH7キム・ボギョン:6.0:日本に脅威を与えるプレイを見せた。
SH13ク・ジャチョル:7.5:大きな追加点を奪った。
FW9チ・ドンウォン:6.0:ターゲットとして仕事をした。
FW10パク・チュヨン:7,0:先制ゴールを決めた。
途中交代
11ナム・テヒ:6,0:流れを壊さなかった。
17キム・ヒョンソン、5キム・ギヒ:評価不可
ホン・ミョンボ監督:6,5:危なげない勝利に導いた。
●MOM
「13ク・ジャチョル」
気持ちの籠ったプレイをみせた。
勝負を決定づける2点目を決めた。
前線からしっかりプレスをかけ、攻撃だけではなく、守備に貢献した。
●MIP
「7清武」
惜しいミドルシュートやセンスあるドリブルからのパス等、質の違いを見せた。
あのシュートが決まっていれば、展開も違ったかもしれない。
この悔しさを是非フル代表で、活かして欲しい。
●満足度
1点(10点満点)
ほんとんど良い所が無かった。
攻めなければいけない所で、ずっととバックラインでのパス回し。
無理攻めも良くないが、準決勝に続いて期待が持てなかった。
日本から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
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