2012:J2:41節:H:ファジアーノ岡山VS栃木SC「鉄人の引退セレモニーに勝利で応える」
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杉野雅昭
2012年11月04日 23:47 visibility114
岡山VS栃木:2-1
得点者:20川又 堅碁、20川又 堅碁、14管 和範
観客数:10640人
主審:早川 一行
副審:長谷
忠志、野口 達生
1、H:岡山情報
影山
雅永監督
スタメン
20川又 堅碁
7キム・ミンキュン、36関戸 健二
17服部 公太、8千明 聖典、14仙石
廉、2沢口 雅彦
5植田 龍仁朗、18竹田 忠志、3後藤 圭太
1中林 洋次
リザーブ
GK:21真子
秀徳
DF:22篠原 弘次郎
MF:34田中 奏一
FW:38三村 真、9アンデルソン、35上條
宏晃、10チアゴ
途中交代
7キム・ミンキュン→35上條 宏晃、17服部 公太→38三村 真、36関戸 健二→22篠原 弘次郎
2、A:栃木情報
松田
浩監督
スタメン
8廣瀬 浩二、9サビア
28菊岡 拓郎、10高木 和正
7パウリーニョ、2西澤
代志也
14管 和範、29チャ・ヨンファン、4大和田 真史、26宇佐美 宏和
27鈴木 智幸
リザーブ
GK:1柴崎
邦博
DF:6當間 建文、17山形 辰徳
MF:5鈴木 修人、16杉本 真
FW:20佐々木 竜太、22棗
佑喜
途中交代
8廣瀬 浩二→22棗 佑喜、28菊岡 拓郎→16杉本 真、10高木 和正→20佐々木 竜太
3、戦評
前半は、岡山が、積極的に入った。
逆に栃木は、アウェーと言う事もあって、リスクを冒していなかった。
本来、栃木は、リスクを冒して攻めるべきだったが、プレイとしてそれは見られなかった。
この辺りプレッシャーからか硬い栃木に対し、岡山は、豊富な運動量で、華麗なパスワークを含めてゴールに迫る。
綺麗に崩しではなかったが、20川又の2ゴールで、先行し、前半を折り返す。
後半は、後が無い栃木が、前線からハードワークして、岡山に満足にビルトアップさせず、高い位置で、ボールを奪いショートカウンターを何度も仕掛ける。
その流れから14管のゴールで、1点返す。
そこから岡山にほとんど形を作らせず猛攻を仕掛けるが、ポストに当たる不運等もあり、1点が、遠く岡山が、逃げ切った。
この結果により栃木は、POが、完全消滅した。
逆に岡山は、8位に浮上し、一桁順位でのフィニッシュに一歩前進した。
4、得点分析
H:岡山:1得点目:20川又
堅碁
8千明が、高い位置で、ボールを奪い裏へのロングパスを出す。
29チャ・ヨンファンが、対応するが、対処を誤り20川又が、ボールを奪いGKと1対1となる。
それを20川又が、しっかり決めて先制ゴール。
29チャ・ヨンファンのミスと言えばミスだが、その隙を上手く突いた20川又が、素晴らしい。
その後のGKとの1対1も当たり前の様に決める辺り決定力の高さを感じた。
また、その前のプレイである8千明の好守備、好パスも素晴らしい。
8千明の前線からの守備は、ここの来て光っており、最終節では、是非ゴールと言う形で、現れて欲しい。
H:岡山:2得点目:20川又
堅碁
17服部のクロスに20川又が、反応するも29チャ・ヨンファンが、クリアする。
その毀れ球に反応した36関戸が、シュートを放つも27鈴木
智幸が、弾き出す。
しかし、その毀れ球が、20川又の正面に転がる。
36関戸のシュートに栃木の選手が、何人か釣られており20川又の前に無人のゴールがあった。
20川又は、焦る事無く冷静に流し込みゴール。
20川又のストライカーとしての嗅覚を感じたゴール。
17服部のクロスも素晴らしかった。
20川又もクロスが、良かったので、決めたかったと試合後に話した。
栃木としては、29チャ・ヨンファンや27鈴木
智幸が懸命に対処したが、守り切れなかった。
A:栃木:1得点目:14管
和範
3後藤が、クリアしようとしたボールを8廣瀬触れて空中に上がる。
そのボールを8廣瀬が、ヘッドで、14管へ出す。
そのボールを受けた14管が、中に切れ込んで行き、ペナルティエリア手前から前方の空いたシュートコースに威力のあるシュートを蹴り込んだ。
そのシュートは、ポストに当たりゴールに吸い込まれる。
1中林も懸命に手を伸ばしたが、届かなかった。
3後藤のミスは、救いようがないが、これは、栃木の前線からのプレスが功を奏したためであり、必然的得点。
栃木は、こういった形を試合中何度も作っており、1中林の攻守が、無ければ、同点そして逆転出来ていた。
14管のシュートも素晴らしい精度と威力の思い切りの良い素晴らしいシュートだった。
5、レビュー(H:岡山側)
今季は、前半の内容が、良くて後半内容が悪いという試合が、多い。
この辺りの原因は、シンプルで、相手チームが、前線からボールを奪いに来ているからであり、岡山の場合は、広島の様に後ろから組み立てていく事が多い。
そのためこの試合の様にボールを奪うための高い連動性と運動量のあるプレスをかけられると、苦しむ。
しかも岡山は、リードしており、前線に人数をあまり残さず多くの選手が、守備に奔走する。
そのためクリアしても栃木に拾われる。
前線にパスを出す起点が、ないためにパスの出しどころがない。
バックパスをしても相手選手のプレスが、来るので、前に蹴るしか出来ず相手が、ボールを拾う確率が、高くなる。
この改善策として選手が、そのまま持って上がるしかないが、なかなか難しい。
何度かそういったシーンを作っていたが、まだまだ回数が、少ない。
来季同じサッカーを志向するならこの辺り前線に残す人数を増やすか、攻撃の質を上げるか。
そういったてこ入れが、必要となって来る。
今季の様に守れればいいが、何度かポストやバーに救われた試合もあるし、手放しで、喜べる試合は、なかなか少ない。
来季に向けて攻守のバランスをどう取っていくか。
20川又が、来季いなければ、攻撃に比重をかけないといけない試合も出て来るだろうし、今季のサッカーを続けるには、20川又や7キム・ミンキュンクラスの選手が、最低でも欲しい。
そういった主力選手の慰留や獲得をチームには、是非目指して欲しい。
残り1試合となったが、7位の可能性も残されているので、最後まで諦めず勝利を追いかけて欲しい。
今季のホーム最終戦セレモニーでも選手達が言っていたが、今季のメンバーで、戦える最後の試合。
私は、念組で、TV観戦となるが、最後まで応援したい。
来季に向けて強豪相手だが、最高の形で、終えると信じたい。
6、レビュー(A:栃木側)
前半は、岡山のサイドのスペースを突く縦に速いサイド攻撃を見せていた。
この辺り非常にチーム成熟度の高さを感じた。
これだけサイドをこれだけのスピードで、攻めれるチームは、J2の中でもそう居ない。
中盤では、7パウリーニョのボールキープ能力は、半端ない。
チームの核となる選手で、攻守で圧倒的存在感。
この選手が、居ればどの相手にも安定的サッカーが、出来る。
岡山で、例えるなら7キム・ミンキュンのキープ力と8千明か14仙石のパス精度の良さを両方持った感じ。
精度の高いキッカーもおり、背の高い選手が何人かおり、セットプレイは、迫力あり、流石セットプレイの得点が多いチームだと感じた。
また、後半の前線からのプレスの連動性も素晴らしく岡山にビルトアップをさせなかった。
この辺り松田監督の組織的守備の機能美を感じた。
残念なら最終ラインの選手の流出で、やや不安定な面もあったが、来季はより強度の高い守備を構築出来るだろうし、来季も昇格争いに絡んで来る可能性も高い。
エースロボが抜けた穴もしっかり埋めた9廣瀬の働きも素晴らしい。
この辺りチームとしての総合力の高さを感じチームとして間違いなく成長している。
松田監督の交代しない限り年々成長していくと思う。
監督も選手も優秀な選手が、揃った好チームだった。
7、評点
H:岡山側
影山
雅永監督:6.0:狙いの分かる的確な選手起用&交代で、勝利に導いた。
GK1中林
洋次:7.0:1対1で、人間離れした反応で、防いで、1失点に抑えた。
CB5植田 龍仁朗:6.5:空中戦に無類の強さを発揮した。
CB18竹田
忠嗣:6.5:的確な状況判断で、攻守で良いプレイを見せた。
CB3後藤 圭太:5.5:不用意なパスをカットされ失点に繋がった。
DH8千明
聖典:6.0:ボール奪取は、流石だが、ボールを奪われるシーンが、目に付いた。
DH14仙石
廉:6.0:攻守において正確なプレイで、チームのリズムを作った。
WB17服部 公太:6.5:正確なクロスから得点に繋がった。
WB2沢口
雅彦:6.0:攻守で、1対1、フィジカルの強さを発揮した。
ST7キム・ミンキュン:5.5:持ち味のキープ力をあまり発揮出来なかった。
ST36関戸
健二:6.0:毀れ球に反応し、シュートを放つもGKに防がれた。
FW20川又
堅碁:7.5:2ゴールの大活躍で、勝利に導いた。
途中交代
35上條
宏晃:5.5:良い動きをしていたが、決定機を決めれなかった。
38三村
真:6.0:WBとしてサイドを切り裂くプレイを見せて存在感を見せた。
22篠原 弘次郎:評価不可。
A:栃木側
松田
浩監督:6.5:後半修正して、栃木の流れを作った。
GK27鈴木
智幸:6.0:1対1を何度か防いだが、2失点喫した。
CB29チャ・ヨンファン:5.5:対処を誤った事で、1失点目に繋がった。
CB4大和田
真史:6.0:空中戦で強さを発揮した。
SB14管 和範:7.0:強烈なミドルシュートで、ゴールを決めた。
SB26宇佐美
宏和:5.5:クロス精度が、かなり酷かった。
DH7パウリーニョ:7.0:ボールをほぼ失わず中盤を締めて、ポストに当たる惜しいシュートを放った。
CH2西澤
代志也:6.0:前にポジションを取って攻守で、上手くバランスを取った。
SH28菊岡
拓郎:6.5:精度の高いプレースキックで、チャンスを作った。
SH10高木 和正:6.0:前線からプレスをかけて波状を攻撃を仕掛けた。
FW8廣瀬
浩二:6.5:前線からの果敢なプレスで、ボールを奪いゴールに繋げた。
FW9サビア:5.5:FWとしてもっとチャンスを作りたい。
途中交代
22棗
佑喜:6.0:前線からしっかりプレスをかけて岡山のビルトアップを止めた。
16杉本 真:6.0:ドリブルで、どんどん仕掛けた。
20佐々木
竜太:評価不可。
主審:早川 一行:6.0:一度CKをゴールキックと判定する細かいミスがあったが、しっかり裁いた。
副審:長谷 忠志、野口
達生:6.0:大きな誤審はなく、上手く裁いた。
8、MOM
MOM:20川又
堅碁
1中林と迷ったが、ストライカーらしいごり押しゴールと嗅覚に優れたポジショニングで、毀れ球を押し込んだゴール。
地味ではあるが、簡単に決めてしまう辺り素晴らしい。
残り1試合で、2得点以上決めてダヴィを除いての日本人の中での得点王になって欲しい。
9、満足度
6点(10点満点)
前半は、成熟度の高い攻撃。
後半は、冷や冷やする守備を楽しめた。
両チームとの組織力の高さを感じたが、個人技の部分で、もっと出来るだろうし、より質の高いゲームに期待したい。
10、岡山の最終節希望スタメン&リザーブ
スタメン
20川又
堅碁
7キム・ミンキュン、36関戸 健二
25田所 諒、8千明 聖典、14仙石 廉、2沢口 雅彦
5植田 龍仁朗、18竹田 忠嗣、3後藤
圭太
1中林 洋次
リザーブ
GK:21真子 秀徳
DF:22篠原 弘次郎
MF:17服部
公太
FW:38三村 真、9アンデルソン、35上條
宏晃、10チアゴ
17服部に代わり出場停止明けの25田所のスタメン希望。
後は、今季のベストメンバーで、集大成となる最終節で勝利し、7位を目指して、頑張って欲しい。
岡山から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
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