2012:J2:42節:A:モンテディオ山形VSファジアーノ岡山「最終戦を勝利で、締めくくる」

山形VS岡山:0-2
得点者:36関戸 健二、20川又 堅碁
観客数:7780人
主審:池内 明彦
副審:今岡 洋二、笹沢


1、A:岡山情報

影山
雅永監督

スタメン

20川又 堅碁
36関戸 健二、35上條 宏晃
25田所 諒、8千明 聖典、14仙石 廉、2沢口
雅彦
5植田 龍仁朗、18竹田 忠志、3後藤 圭太
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀徳
DF:22篠原
弘次郎
MF:17服部 公太、34田中 奏一、28岡崎 和也
FW:13石原 崇兆、38三村 真

途中交代

35上條
宏晃→13石原 崇兆、14仙石 廉→17服部 公太、36関戸 健二→38三村 真

 

2、H:山形情報

奥野
僚右監督

スタメン

30山崎 雅人、39林 陵平
9比嘉 厚平、24中島 裕希
19秋葉 勝、15宮阪
政樹
13石川 竜也、3石井 秀典、4西河 翔吾、2小林 亮
1清水 健太

リザーブ

GK:27鈴木
雄太
DF:6山田 拓巳、25岡根 直哉
MF:7宮沢 克行、17廣瀬 智靖、22永田 亮太
FW:18萬代
宏樹

途中交代

24比嘉 厚平→7宮沢 克行、24中島 裕希→22永田 亮太、2小林 亮→6山田 拓巳

3、戦評

開始してすぐは、互角の展開。
しかし、早い時間に厳しい判定で、山形に退場者が、出る。
それでも山形は、互角に近い戦いを見せていたが、一瞬の隙を突いて岡山が、先制。
後半は、リードしていて一人多い岡山だったが、一人少ない山形が、主導権を握る。
負けていて一人少ない山形は、早い時間から選手を交代したのに対し、岡山は、余裕を持った交代を見せていた。
山形は、完全に流れを掴んで、一人少ないながら善戦していたが、なかなか1点を奪えないでいた。
すると逆に手薄になった守備の隙を突いて劣勢だった岡山が、追加点を奪う。
こうなると一人少ない山形は、苦しい。
最後まで諦めず山形も攻めようとするが、リーグ2位の堅さを誇る岡山守備陣を崩せなかった。
結局、岡山が、0-2で、完勝し、今季最終戦を勝利で、飾り過去最高の成績で、フィニッシュした。
逆に山形は、一年でのJ1復帰を目標にしていたが、10位という不本意な順位で、終了した。

4、得点分析

A:岡山:1得点目:36関戸
健二

35上條が、サイドのスペースに走り込んだ2沢口へスルーパスを出す。
2沢口は、ゴールライン近くまで、ドリブルで、進んで、中をしっかり確認した後にグラウンダークロスを入れる。
20川又が、反応してシュートを放つもミートせず威力無かった。
しかし、それが36関戸の下に渡り36関戸が、足を伸ばして押し込んでゴール。

実は、このゴールの流れの前に2沢口が、中にポジションを取っていた。
そこで、マークが、移動していたためサイドの裏にスペースが、あった。
流れから2沢口が、そこのスペースに走り35上條が、しっかりそこに出した。
そこから得点に繋げた。
嫌の所しっかり突くという今季の集大成らしいゴールだった。
山形としては、2沢口の動きを察知し、スペースを消す動きが、欲しかった。
この辺り、一人少ない事が、関係していたかもしれない。

A:岡山:2得点目:20川又
堅碁

5植田の苦し紛れのロングパスを25田所?が、ワンタッチで、スペースへ流す。
そのボールに13石原が、快速を飛ばし、フリーとなる。
13石原は、サイドの深い所で、止まり上がりを待つ。
一人少なく攻勢に出ていた事が、影響したのかそこにノーマークで、後ろから駆け上がって来た25田所が、走り込んで来る。
そこに13石原は、丁寧なボールを出す。
25田所は、そのままペナルティエリア内で、受ける。
25田所の1トラップ目が、シュートを打つのが、難しくなったためにクロスを選択。
後ろから走って来る20川又が、見えていたかは、不明だが、20川又にフリーで、通る。
20川又は、落ち着いて寄せて来たDFとシュートコースを塞ごうと左にシフトしていたGK1清水の居ないコースに思い切り蹴り込んでゴール。

苦し紛れのパスから始まったゴールだったが、山形が、1点ビハインドで攻撃に奔走していた事と、岡山の方が、山形より1人多かった事も影響し比較的フリーで、岡山の何人の選手がプレイする事が出来た。
このゴールも相手の隙をピンポイントに突く見事なゴール。
リードしている岡山からすれば理想的得点の形でのゴールだった。
山形とすれば、選手の疲労が、溜まって来た時間で、マークに突き切れずフリーにしてしまった事は、止む得ない部分があったが、失点に繋がった。

5、レビュー(A:岡山側)

岡山は、終盤怪我人も居たが、メンバーも固まり戦い方が、しっかりした。
PO進出こそ逃したが、一つでも上の順位を目指し、勝利を目指した。
一人多くなった事も追い風となり、この試合に勝てた。
ゴールシーンこそ今季の良い所が出たが、1人多いの後半1人少ない山形に主導権を握られた事は、課題。
もっとカウンターのシーンを増やさねばならない。
この辺り、前線に残る選手の少なさが、問題だが、13石原や20川又、36関戸の様にフィジカルであったり、テクニック、スピードといった特徴を活かしたプレイで、囲まれて仕事出来る選手が、揃っていれば、来季も継続してもありだと思う。
海外では、しっかり守って少ない人数で、得点を目指すチームもあったので、この形もあると思う。
岡山の場合は、ポゼッションから攻撃する事も出来るのが、強み。
この特徴をもっと活かして、受けて守るだけではなく、ラインが、低くてもしっかり繋げれる様になるか。
ここに焦点をあげて、チーム作りをして欲しい。
リードしているからこそ攻守の切り替えの早さを継続出来るか。
この辺りのサッカーを構築出来るかが、来季昇格出来るかに鍵を握る。
現状人数を掛けて守る守備から組織的かつ1対1の強さを向上を目指し、攻撃力をあげていきたい。
序盤戦見られたCBの攻撃参加。
特に5植田の攻撃参加が、減った。
消極的にならずこの辺り選手が、攻撃参加する事も考えた方が良い。
特にリードされた時間帯。
リードしている時間は、本当にチャンスの時だけ良い。
相手が、岡山の様に引く事も考えられるし、引いてなくてもその隙を突くには、ある程度リスクを冒す必要もあるだろう。
この辺り心を一つにして、連動した全体での攻撃を増やす事で、来季は、3得点以上の試合を増やし、J1への昇格目指して頑張って欲しい。

6、レビュー(H:山形側)

岡山とは、逆に怪我人は、無かったが、ベストメンバーが、なかなか固まらなかった。
攻撃的サッカーが、売りだったが、前半の早い時間に1人退場した事で、その力を100%以上の力を発揮できなかった。
それでも自力のある山形は、後半互角以上の戦いを見せた。
試合後監督が、涙ながら挨拶していた様にこの試合に掛ける思いを感じた。
チームのためにサポーターのためにそういった意識の高い好チームだった事は、間違いない。
また、7宮沢
克行選手お疲れ様でした。
来季も岡山と同じカテゴリー。
恐らく今季の成績を受けて、ある程度入れ替えもしくは、若返りの可能性もある。
今後どういったチームを作っていくのか注目したい。

選手個人関して言えば、19秋葉が、ボランチながらシュート意識が、高く良い選手ですね。
山形の攻撃サッカーを支えている選手だと思います。

30山崎もゴールに迫る姿勢は、ベテランながら若々しくキャプテンとしてチームを良く引っ張ってました。

2小林は、SBながら何度も攻撃に顔を出して、ゴールに迫っていたと思います。

随所に高い個人技を見せた良いチーム。
来季は、どういったサッカーを見せてくれるか楽しみ。

7、評点

A:岡山側

影山
雅永監督:6.0:交代は、遅かったが、勝利に導いた。

GK1中林 洋次:6.5:的確な判断で、安定感ある守備を見せ完封に貢献。
CB5植田
龍仁朗:5.5:完封こそしたが、随所にボールを奪われる危ないプレイが、目に付いた。
CB18竹田
忠嗣:6.5:DFリーダーとしてこの試合も完封に貢献。
CB3後藤
圭太:7.0:攻撃では、オーバーラップ、守備では、シュートブロック等持ち味を発揮した。
DH8千明
聖典:6.5:積極的な攻撃参加を見せる等、パスを中心に攻守で、持ち味を発揮した。
DH14仙石
廉:6.0:高いパス成功率で、攻撃のリズムを作った。
LWB25田所 諒:7.0:運動量の多さも見せ、20川又のゴールをアシストした。
RWB2沢口
雅彦:6.5:後半は、運動量が、落ちたが、1得点目に繋がるグラウンダーのクロスを入れた。
ST36関戸
健二:7.0:的確なポジショニングで、ゴールを決めた。
ST35上條
宏晃:6.0:決定機を決めれなかったが、得点に繋がるスルーパスを2沢口に通した。
FW20川又
堅碁:7.5:2得点に絡む活躍。

途中交代

13石原 崇兆:7.0:停滞していた攻撃を活性化させ得点に繋げた。
17服部
公太:5.5:あまりボールに絡めなかった。
38三村
真:5.5:積極的にシュートを狙ったが、そこは20川又へパスを出して欲しかった。

H:山形側

奥野
僚右監督:6.0:後半修正したが、同点さらに逆転までいけなかった。

GK1清水 健太:5.5:あまり見せ場なく、2失点喫した。
CB3石井
秀典、4西河 翔吾:5.5:2失点を防げなかった。
LSB13石川 竜也:5.5:もっと攻撃に絡みたかった。
RSB2小林
亮:6.5:サイドから再三チャンスを作ったが、なかなか得点に繋げれなかった。
DH19秋葉
勝:6.0:積極的にシュートを狙う等、高い攻撃意識を見せた。
DH15宮阪 政樹:4.5:早い時間に厳しい判定で、退場した。
LSH9比嘉
厚平:6.0:ドリブルで、持ち味を見せた。
RSH24中島 裕希:5.5:攻撃的選手だが、あまり見せ場を作れなかった。
FW30山崎
雅人:6.0:ゴールにゴリゴリ迫るも1点が、遠かった。
FW39林
陵平:5.5:高さを活かしたプレイを見せるもゴールが、遠かった。

途中交代

7宮沢
克行:6.0:引退試合だったが、ベテランらしい老練なプレイを見せた。
22永田 亮太、6山田 拓巳:評価不可。

主審:池内
明彦:4.5:カードを過剰に出し、ファールも多くリズムの悪い試合にした。
副審:今岡 洋二、笹沢
潤:6.0:大きな誤審なく、上手く裁いた。

8、MOM

MOM:20川又
堅碁

2得点に絡む見事な活躍。
そのストライカーらしいゴールの嗅覚は、素晴らしい。
得点以外でも、フリーランやパスで、決定機を作る等、FWとしての能力の高さを見せた。
来季残留、レンタルバック、個人昇格という可能性もあり、どうなるか注目である。
それだけJ2で、素晴らしい結果を残した。
この経験は、20川又の今後に繋がる結果だと思う。
一年間有難う。

9、満足度

7点(10点満点)

一人多い事を感じた無かったのは、不満。
先制した後半悪くなると言う悪い点が、この試合でも出た。
来季に向けてしっかり改善して欲しい。
しかし、勝利で、終えれた事は、素直に嬉しい。

10、岡山の今季ベストイレブン

影山
雅永監督

スタメン

20川又 堅碁
7キム・ミンキュン、36関戸 健二
25田所 諒、8千明 聖典、14仙石 廉、2沢口
雅彦
5植田 龍仁朗、18竹田 忠嗣、3後藤 圭太
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀典
DF:4近藤
徹志
MF:17服部 公太、34田中 奏一
FW:13石原
崇兆、9アンデルソン、10チアゴ

こうして見てみるとベンチのメンバーの層が、薄く改善点がある。
よって、今OFFも積極的に補強して欲しい。
詳しい補強ポイントに関して、時間が、あればまとめたいと思います。

岡山から世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


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