2016:U-23代表:アジア五輪最終予選グループリーグ3戦目:中立:vsサウジアラビア「攻守で高い連動性をみせて3連勝でグループリーグ突破」その2

3、試合評

攻撃評価:B

あまり出番が無かった選手が多かった事で全体的に積極性が光った。
それは、結果となって表れ、サウジアラビアの守備に多少の隙があった事で、ミドルシュートで2得点。
これも思い切りの良さが合っての事。
また、4-1-2-3システムも機能していた。
10中島 翔哉と18南野 拓実の両選手は、非常にテクニカルで、高い存在感を放っていた。
20オナイウ 阿道もフィジカルの強さが光ったが、ゴール前でのアイデアであったり、ボールを呼び込む力に課題がある様に感じた。
19井手口 陽介と8大島 僚太も攻撃の貢献度は、大きい。
セットプレーも大きな武器となっており、5植田 直通の惜しいヘッドもあった。
全体的にポジティブな印象を持てたが、連携や個の力で、実力を出し切ったとは言い難く、より高みを目指して頑張って欲しい。

守備評価:B

裏へのボールへの対処に不安を見せた。
特にサウジアラビアの10ファハド・アルムワラドの快足に苦しめられた。
スペースをどうカバーし、ノーファールで止めるのかという部分で、課題を残した。
PKを与えてしまった部分を含め、危険な位置への侵入を拒む空中戦の強さであったり、ポジショニングといった部分を整理して行きたいところ。
また、中盤の献身的な守備と球際の厳しさというのは、良かった。
特に19井手口 陽介の闘志溢れるプレーは、素晴らしかった。
17三竿 健斗も相手のキープレーヤーである16ムハンマド・カンノに仕事をさせなかった。
一人一人がしっかり守備をして、チームとしての機能していた。

采配評価:A

3連勝という結果を残すだけではなく、GKの23牲川 歩見を除いた全ての選手を起用出来た点は、大きい。
そして、内容も良くチームとしてモチベーションの維持であったり、コンディションの調整と言った試合采配を除いた部分も素晴らしい。
誰が出ても高いパフォーマンスを発揮できる。
そういった印象を他国のチームは、感じた筈である。
さらに違うシステムの臨んだ事を考えれば、戦術的多彩さ。
これも落とし込めているのも大きい。
確かに至らぬ点があるもののチームとして出来る事をしっかりやっている。
上手い選手起用で、選手のコンディションは高いので、次は、どういったメンバーで、試合に臨んで、どういった結果を残せるのか注目したい。

総合評価:B

3試合連続完封勝利こそ逃したが、絶対失点しないというチームとしてのコンセプト。
全員守備全員攻撃の高い献身性を備えたチームであり、非常にモダンなチームである。
デュエルを恐れない力強さも兼ね備えている。
まだまだ課題も多いが、チームとしての総合力の高さを示せたグループリーグとなった。
イランという難敵対して、どう戦って行くのか。
非常に楽しみである。

4、試合後記

MOM

「19井手口 陽介」

追加点を決めた他、シュートを何本も放つなど、積極的なプレーが光った。
守備でもハードワークからのボール奪取も多く、攻守でハードワーク出来ていたのは大きい。

MIP

「10ファハド・アルムワラド」

スピードで裏のスペースを果敢に突いて日本を苦しめた。

満足度

7点(10点満点)

思い切りの良いプレーが見えたのは、良かった。
消化試合とはいえ、3連勝で突破するという強い気持ちを感じた。
トーナメントでもこの強さを発揮し、出場権を獲得して欲しい。

日本から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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