2016:J2:1節:A:vsレノファ山口「対維新(一心)パスサッカーと岡山の星」その3

選手評

A:岡山

24赤嶺 真吾は、J1クラスの実力というのを存分に発揮してくれた。
ストライカータイプでありながら高水準のポストプレー。
対人にそこまで強くない山口のDFに対してという事もあるが、空中戦勝率も高かった。
ポジショニングも的確で、決定機でのポジション取りは秀逸。
上記で挙げた通りそこに味方の選手が察知して出してくれれば、得点するチャンスは十分あった。
また、運動量も豊富で、前線からの守備も90分間通してしっかしてくれていた。
昨季での出番が少なく、フィジカルコンディションが心配されたが、その辺りは杞憂に終わって安心。
更にゴール前での落ち着きが素晴らしく、プレスを受ける中でも質の高いプレーをみせていた。
もっと連携が良くなれば、得点李絡むシーンは増えてくると断言できる。
精神力・技術力・身体能力の心技体揃った岡山史上最高のストライカーといえ、これからの活躍が楽しみ。

H:山口

山口のパスサッカーの中心選手である10庄司 悦大のポジショニングに一つの特徴があった。
どちらかのサイドラインの方によってゲームを組み立てていた。
これは、プレスに対策でもあり、死角を無くす事で、全体を見渡して、的確なゲームメークする狙いがあるだろう。
現代サッカーでは、SBがゲームを組み立てる選手もあり、そこにポジションを取る事は理に適っている。
こういったポジショニングを見ても山口のサッカーが、如何に理に適ったパスサッカーであるかが良く分かる。

また、9岸田 和人、8島屋 八徳、7福満 隆貴、11鳥養 祐矢の前線の4人のパスワークは素晴らしかった。
1タッチでのプレーが多く、運動量も豊富。
スペースを的確に突き、DFを攪乱させる。
安易に山口にスペースを与えてしまえば、失点してしまう事は、開始早々の山口の先制点が証明している。

4、試合後記

MOM

「10矢島 慎也」

ワールドクラスのゴールを決めて、岡山を救った。
守備では自身も悔いていたが、攻撃で存在感をみせた。
岡山の副キャプテンの1人として、プレーでチームを引っ張った。

MIP

「9岸田 和人」

1トップとして巧みなパスワークを終着駅として、先制ゴールの素晴らしいパスを含めて、非常に効果的なポストプレーが光った。
チームとしての連動性は高く、ゴール迫るプレーは、非常に迫力があった。

満足度

6点(10点満点)

双方に勝ちきるチャンスがあったが、互角のハイレベルな試合であった。
シュート数の差では分からないぐらい僅差の試合であり、どちらに転んでおかしくなかった。
開幕で、これだけの試合が見れたという意味では、非常に良かった。
また、開幕という舞台で、岡山ユース一期生のキャプテン38加藤 健人が右WBでのデビューを果たしたという事で、岡山として大きな一歩を踏み出した。
山口もJ2という厳しいリーグにデビューし、新たな歴史をスタートした。
岡山は、負けても不思議ではなかった通り、課題が多かったものの昨季に無かった個の力を感じる事が出来たので、今後が楽しみである。

岡山から世界へ

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

おかしい点に対しての指摘コメントや反対意見のコメント、間違いの指摘などのコメントがあれば気軽にコメントを投稿して頂いて大丈夫ですので、宜しくお願い致します。 
良いと思ったら、評価して頂けると嬉しいです。 

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。