2016:U-16代表:AFC U-16選手権インド2016:準々決勝:vsUAE「苦しみながらも攻守共に正当進化を感じる順当なU-17WC出場権獲得」その2

3、戦評

数値評

良:A~E:悪

攻撃評価:B
守備評価:A
采配評価:B
総合評価:B

文章評

正直この試合を見るまでは、将来の日本がアジアのトップ争いを続ける代表として君臨出来るのかという危機感を抱きつつこの試合を迎えた。
録画放送ではあったが、A代表と違い情報遮断が、容易という事もあり、1点差というスリリングな試合を楽しむ事が出来た。
この世代に希望を持てたのは、どういった点なのか。
やはり、一番は、9久保 建英の存在である。
A代表の宇佐美 貴史と比べてもテクニックの水準は、9久保 建英の方が高いと感じた。
この世代では、囲い込んで彼を抑えられるかどうかという驚異的なキープ力と突破力を備えていた。
A代表では、UAEに2回連続で、苦杯を嘗めて来たが、その敗因は、UAEの高い個人技に裏打ちされたゴールに迫る力による物が大きかった。
しかし、この世代は、それに日本の持ち味である組織力に加えて、より高い個の力が加わった事で、全体のバランスに非常に優れている。
ドリブル・パス・シュートという攻撃の3要素が9久保 建英中心に高水準にある。
守備においても果敢なデュエルを仕掛けるシーンが目立った。
寄せの速さ・空中戦の強さ・連動性の高さこういった守備の3要素にも優れ、非常に安定感があった。
1-0というスコアでもあるものの完勝と言っても過言ではないだろう。
A代表に不足がちだった個の仕掛けと遠目からのシュート、激しい守備、最終ラインの高さ。
全てが、高水準で、隙が少ないチームである。
1つ課題をあげるとすれば、中盤省略されたロングパスに対して、セカンドボールをあまり拾えてなかった事である。
ただ、ロングパスに対する対処としては、十分跳ね返す事が出来ていたので、クリア精度といった部分を成長していく中で、改善されて行ことで、解決してくれる筈である。
また、この試合の勝利によりU-17WC決まったが、それで終わりではないので、優勝するためにも、まずは次の準決勝をしっかり勝ってほしい。

試合評

MOM:9久保 建英(日本)
MIP:4平川 怜(日本)
満足度:7点(10点満点)

日本から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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