2016：クラブW杯：準決勝：鹿島アントラーズvsアトレティコ・ナシオナル「アジア勢初の決勝進出」その2

2、得点経過

H：鹿島：1-0：8土居 聖真（PK）

スローイン（鹿島）→ナシオナル（ボールを奪ってクリア）→10柴崎 岳（寄せる）→ナシオナル（苦し紛れのパス）→鹿島（ボール奪取からバイタルに侵入）→ナシオナル（倒してファール）→FK（鹿島：10柴崎 岳）→10柴崎 岳（浮き球のボールを入れる）→22西 大伍（倒される）→そのままプレー続行（後にビデオ判定でファール）→PK（鹿島：8土居 聖真）→8土居 聖真（左に蹴る）→34ﾌﾗﾝｺ･ｱﾙﾏﾆ（逆に飛んだので止めれず）→ゴール

H：鹿島：2-0：25遠藤 康

ナシオナル（プレスを受けて苦し紛れロングパス）→16山本 脩斗？（頭でクリア）→10柴崎 岳（上手くトラップして浮き球のパス）→8土居 聖真（空中のボールを上手く処理して頭で繋ぐ）→10柴崎 岳（フリーでサイドに抜け出してクロス）→25遠藤 康（ゴール前に飛び出してGKと1対1でシュート）→34ﾌﾗﾝｺ･ｱﾙﾏﾆ（体で止めるもボールは無情にも後方に飛ぶ）→25遠藤 康（ゴール前でボールを落ち着いてヒールシュートでゴールに流し込む）→ゴール

H：鹿島：3-0：34鈴木 優磨（33金崎 夢生）

34ﾌﾗﾝｺ･ｱﾙﾏﾆ（ゴールキック）→22西 大伍？（クリア）→25遠藤 康？（セカンドボールを拾って裏のスペースへ浮き球のスルーパス）→6ﾏﾃｳｽ･ｳﾘﾍﾞ（競り合うも倒れる）→33金崎 夢生（倒れずに裏へ抜け出してクロスをDFとGKの間に入れる）→ナシオナル（クリアしようとするが距離がありできず）→34鈴木 優磨（合わせるだけのシュートでゴールに流し込む）→ゴール

3、戦評

数値評

評価基準

良：A～E：悪

H：鹿島

攻撃評価：A
守備評価：A
采配評価：A
総合評価：A

A：ナシオナル

攻撃評価：C
守備評価：D
采配評価：D
総合評価：D

文章評

スルガ銀行チャンピオンシップというJリーグのカップ戦王者と南米王者が対戦する大会があるが、ここで何度かJリーグカップの王者が優勝していたので、十分こういった事もあり得ると思っていたが、ようやく実現した。
前の大会の広島がそうであった様に嵌れば十分Jリーグのチームでも勝てるそういった事を証明した1戦となった。
しかし、試合はやはりというべきか、南米王者が、主導権を握って攻める展開となっていたが、チャンスが無い訳ではなかった。
鹿島もそういった所で、決めきれていないシーンが目立ったが、それ以上に南米王者であるナシオナルの不運とも言えるべきシーンも何度かあり、それに加えて鹿島の守備も良かったため、無失点に終わった。
逆に鹿島は、この大会から導入された初のビデオ判定で、PKを獲得して、それをしっかり決めた。
そして、同点から逆転を狙うナシオナルの反撃を凌ぐと、終了間際に立て続けに2得点。
勝負強さを世界の舞台でも発揮した。
広島の様な思い切った采配を出来るだけの選手層を持っているかと言えば、そうではなく、調子の良い選手、チームにフィットしている選手。
こういった選手をバランス良く起用し、試合を重ねる中で、ベストメンバーにしていくという采配であったり、33金崎 夢生が、怪我でスタメンから行けないというのも良い方向に働いている。
DHの2人もチームの状況を見た戦い方を見せており、21曽ヶ端 準を中心としたDFは、バランスが取れている。
中でも3昌子 源の1対1の強さ、空中戦の強さ、ボール奪取力。
こういった物は、Jリーグトップクラスであると再認識できる活躍で、日本代表でも近いうちに出場機会を掴めるのではないかとも感じられる素晴らしいパフォーマンスを見せていた。
この試合の勝利は、鹿島のここにいるメンバーだけではなく、鹿島というクラブの積み重ねて来た歴史も後押しし、J1でのライバルチームとの切磋琢磨する全ての経験がアジア勢初の決勝進出という快挙を実現したと言える。
決勝戦は、この試合以上に難しい試合になると思うが、開催国枠ではあるが、最後までわからない面白い試合に期待したい。

試合評

MOM：3昌子 源（鹿島）
MIP：25遠藤 康（鹿島）
満足度：10点（10点満点）

Jリーグから世界へ 
To Be Continued

by 杉野 雅昭（masaaki sugino）

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