ファジアーノ岡山2018年シーズンに向けての補強ポイント

1、来季分布 

1-1:説明

 まずは、現状のまま来季を迎えた時になる契約状態をまとめてみました。尚、A契約は、25人までで、A契約でも3年以上ユースに在籍していた場合は、25人枠から除外されますので、「A契約(ユース枠)」という表記をさせて頂いています。C契約に関してはは、制限ありません。しかし、プロ契約(C契約)を3年を経過した場合か、各カテゴリーに応じた出場時間によっては、シーズン途中でもA契約になります。ちなみにA契約の25人枠に直接関係する様になるのは、その次のシーズンからですが、期限付き移籍した場合では、その所属先で、A契約25人枠に当て嵌まります。

1-2:GK編

A契約:5人
22一森 純、13櫛引 政敏、1椎名 一馬、李 京泰(期限付き移籍中)、29似鳥 康太 

A契約(ユース枠):1人
木和田 匡(期限付き移籍中) 

1-3:DF(CB)編 

A契約:7人
19片山 瑛一、14喜山 康平、33張 碩元(チャン・ソグォン)、39篠原 弘次郎、6竹田 忠嗣、3久木田 紳吾、4近藤 徹氏(期限付き移籍中) 

C契約:2人
阿部 海大(新人)、23久保 飛翔 

1-4:MF(DH)編

A契約:3人
16関戸 健二、27塚川 孝輝、5渡邊 一仁 

C契約:1人
25武田 将平 

A契約(ユース枠):1人
28加藤 健人 

1-5:MF(WB)編 

A契約:5人
17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)、21加地 亮、2澤口 雅彦、11三村 真、26田中 奏一 

C契約:2人
31下口 稚葉、デューク・カルロス(新人) 

1-6:MF(OH)編

A契約:3人
8石毛 秀樹、7伊藤 大介、10大竹 洋平 

C契約:1人
松本 健太郎(新人) 

1-7:FW(ST)編 

A契約:1人
30豊川 雄太 

C契約:2人
武田 拓真(新人)、34石川 隆汰 

1-8:FW(CF)編 

A契約:4人
24赤嶺 真吾、18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)、20藤本 佳希、9金 宗旻(キム・ジョンミン) 

C契約:1人
福元 友哉(新人)

1-9:契約形態合計

A契約:28人(27塚川 孝輝、李 京泰、29似鳥 康太が、C契約からA契約に移行)
A契約(ユース枠):2人
C契約:9人

 

2、来季の契約延長の可能性考察

2-1:前書き

 今季の活躍を考慮し、期限付き移籍の延長の可能性かあるかどうかや来季の構想に入るかどうかについて考察していきたいと思います。尚、私はホーム全試合観戦及びアウェー数試合生観戦、残りはダゾーンでのTV観戦で、全試合レビュー投稿させて頂いています。とはいえ、客観的に考察してはいるものの主観的部分は排除できないかと思いますので、その点、あくまで、個人の意見という感じに解釈して頂けると幸いです。

2-2:説明

来季絶対必要な選手:◎
来季必要な選手:〇
来季の補強次第:△(戦力的にもしくは、契約的に◎や〇の選手を含む)
来季構想から外れる可能性が高い:×

2-3:契約延長の可否の考察

GK:(◎:1、〇:0、△3人、×1人)

22一森 純◎、13櫛引 政敏×、1椎名 一馬△、李 京泰△、29似鳥 康太× 、木和田 匡△

コメント

 今季シーズン序盤の守護神争いに勝利した22一森 純は、当然来季の構想に入ってきます。一方で、思った以上の活躍が見込めなかった13櫛引 政敏の期限付き移籍満了は、既定路線かと思います。加えて13櫛引 政敏は実績もあり潜在能力のある選手であると思いますので、今季の様に出場機会が無ければ移籍する可能性は高いと思います。1椎名 一馬は、第2GKの座ではなければ、李 京泰、29似鳥 康太と残り1枠を争う形になりますので、3人とも移籍するか1人残る形になると思います。戦力だけを考えれば、1椎名 一馬を残して、李 京泰の期限付き移籍で、29似鳥 康太契約満了になると思いますが、本人などの意志やチーム方針に変わってきます。木和田 匡に関しては、A契約になりますが、ユース枠となりますので、武者修行を継続するかチーム支配下において、しっかり育成していくのかという部分で流動的になってくると思いますが、所有権は、しっかり維持するかと思います。

DF(CB):(◎:1人、〇:2人、△:4人、×:1人、新人:1人)

19片山 瑛一◎、14喜山 康平〇、33張 碩元△、39篠原 弘次郎△、6竹田 忠嗣△、3久木田 紳吾△、4近藤 徹氏× 、阿部 海大(新人)、23久保 飛翔〇

コメント

 19片山 瑛一のユーティリティ性は、非常に高く安定力が増してきた事に加えて、ロングスローという武器を持っている事を考えると来季の構想に絶対必要な選手かと思います。14喜山 康平もキャプテンとしてチームを引っ張ってくれていますが、J1を見据えた時を考えると、少し厳しいのも事実ですが、来季もチームに必要な選手。
 33張 碩元(チャン・ソグォン)の今季のパフォーマンスを考えると、来季は厳しい印象を持つかもしれませんが、39篠原 弘次郎にはない空中戦の強さを発揮し、水戸戦でのパフォーマンスは良かったと思いますので、来季も残る可能性もあると思います。逆に39篠原 弘次郎に関しては、CBの真ん中としては物足りなく、本気でJ1昇格、J1定着を目指して行くのではあれば、現状だと厳しいと思います。6竹田 忠嗣、3久木田 紳吾に関しても同様の事が言えると思います。
 4近藤 徹氏に関しては、怪我の多さを考えると、来季は、厳しいと思います。23久保 飛翔に関しては、来季まで契約が残っていると思いますので、来季は残っていると思いますが、来季も昨季や今季の様な感じであれあ、それまでかと思います。

MF(DH):(◎:0人、〇:2人、△:3人、×:0人)

16関戸 健二〇、27塚川 孝輝〇、5渡邊 一仁△、25武田 将平△、28加藤 健人△

コメント

 シーズンを通して考えた時に絶対的な選手を欠いたというのが、正直な印象かと思います。16関戸 健二と27塚川 孝輝のチームスタイルに合っているので、来季の構想には入ると思います。5渡邊 一仁に関しては、来季の補強次第では移籍するかもしれません。25武田 将平は、来季は2年目という事で、チームに残る可能性は高いかと思いますが、補強次第ではレンタルの可能性も否定できません。28加藤 健人も現状の実績や実力を考えると、期限付き移籍で、経験を積ませることも選択肢になると思いますが、A契約という事を考えると、難しいかもしれません。

MF(WB) :(◎:0人、〇:2人、△:1人、×:1人、新人:1人)

17朴 亨鎮×(兵役)、21加地 亮△、2澤口 雅彦〇、11三村 真△、26田中 奏一×、31下口 稚葉〇、デューク・カルロス(新人)

コメント

 17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)は、本来であれば◎ですが、兵役の可能性が高いという事で、来季は、契約満了になる可能性は高いと思います。21加地 亮も年齢などを考えると、必要な選手ではあると思いますが、微妙なラインであるのも事実です。2澤口 雅彦に関しては、怪我の頻度が減った事で、一定の戦力として結果も残してくれましたし、来季も構想に入ってくると思います。11三村 真は、J1を見据えると得点力、守備力といった攻守で色々と物足りなく感じるのも事実なので、微妙なラインです。26田中 奏一に関しては、怪我も多く、パフォーマンスも波が大きく、低調な状態が続いていることを考えると、来季は、厳しいかもしれません。31下口 稚葉は、今季がルーキーイヤーでしたので、ポテンシャルを考えると、来季も残る可能性は高いと思います。

MF(OH) :(◎:0人、〇:0人、△:3人、×:0人、新人:1人)

8石毛 秀樹△、7伊藤 大介△、10大竹 洋平△、松本 健太郎(新人)

コメント

 8石毛 秀樹が、残ってくれるのが一番かと思いますが、期限付き移籍で、今季の起用法を考えると、来季は難しいかもしれません。7伊藤 大介も本気でJ1を目指すのであれば、厳しいと思います。10大竹 洋平も絶対的な活躍が出来たかと言われれば怪しいと思います。この辺り、チームとして、どういった選手構成にしていくのかは、大きな注目ポイントかと思います。新人の松本 健太郎を含め4人残るかもしれませんし、移籍してしまう可能性もあります。

FW(ST) :(◎:0人、〇:0人、△:2人、×:0人、新人:1人)

30豊川 雄太△、武田 拓真(新人)、34石川 隆汰△

コメント

 30豊川 雄太が残ってくれるのが一番ですが、期限付き移籍という事を考えると、来季残るかどうかは未知数と言えると思います。34石川 隆汰に関しては、期限付き移籍で、経験積ませた方が良いかと思います。実際にJFL時代に試合を重ねる中で、大きく成長したので、ユース枠ですし、A契約になっても問題ありませんので、十分ありかと思います。

FW(CF):(◎:1人、〇:0人、△:2人、×:1人、新人:1人)

24赤嶺 真吾◎、18ニコラス・オルシーニ△、20藤本 佳希△、9金 宗旻×、福元 友哉(新人)

コメント

 24赤嶺 真吾は、来季の構想に欠かせない選手なので、なんとしても延長して欲しい。18ニコラス・オルシーニも重要な選手ですが、外国籍枠と期限付き移籍という事を考えると難しい判断になりそうです。20藤本 佳希に関しては、プレー内容や結果を見ても期限付き移籍で、外に出した方が良いかと思いますが、貰い手がいるかどうか。9金 宗旻(キム・ジョンミン)に関しては、助っ人としての獲得だったと思いますが、今季のパフォーマンスだと来季は厳しいかと思います。

3、選手分布から来季の補強ポイントの考察

3-1:説明

◎:主力級の補強が必要
〇:補強が必要
△:バックアップの補強が必要

3-2:3-4-3を継続する場合

3-4-3(1st):A契約(4人)

24赤嶺 真吾
30豊川 雄太、8石毛 秀樹
◎(補強)、◎(補強)、◎(補強)、◎(補強)
19片山 瑛一、阿部 海大(新人)、◎(補強)
◎(補強)

3-4-3(2nd):A契約(8人)

18ニコラス・オルシーニ
〇(補強)、10大竹 洋平
31下口 稚葉、16関戸 健二、27塚川 孝輝、21加地 亮
14喜山 康平、〇(補強)、33張 碩元
22一森 純

3-4-3(3rd):A契約(5人)

福元 友哉(新人)
武田 拓真(新人)、25松本 健太郎(新人)
デューク・カルロス(新人)、25武田 将平、5渡邊 一仁、2澤口 雅彦
6竹田 忠嗣、23久保 飛翔、39篠原 弘次郎
1椎名 一馬

コメント

 前線の3人をそのまま維持出来れば大きいと思います。ただ、30豊川 雄太と8石毛 秀樹の慰留は、相当難しいと思いますので、そういった選手の穴埋めの補強が出来るかどうかは、1つのポイントになると思います。
 中盤は、17朴 亨鎮以外で、30豊川 雄太を活かし切れなかった事を考えると、兵役で17朴 亨鎮も満了になりそうなので、総入れ替えでも良いと思います。ただ、全体となると難しいので、補強範囲を絞るのも1つの手とも言えそうです。
 最終ラインは、今季の無失点の試合が少なかったことを考えてもパワープレーにある程度対抗できる補強の必要性は高いです。既に、新人の阿部 海大を獲得していますが、彼のプレー動画を見る限り、フィード精度は、現在の岡山の選手全員と比べても間違いなくトップなので、開幕スタメンクラスの選手かと思います。左CBに足下の巧い既存の選手を残しつつ、右CBに屈強な選手が欲しい所です。右利きであれば、選択肢も多いと思いますので、絶対補強すべきです。
 GKに関しては、22一森 純のパフォーマンスも悪く無いですが、J1を目指すなら絶対的な守護神は、必要かと思いますので、外国籍枠での獲得も視野に入れるべきかと思います。何故なら日本人トップレベルでも海外だと、全く通用しないというのは、日本代表を見ても明らかで、コストパフォーマンスの観点でも、かなり良いと思います。J1でも韓国籍GKが、ハイパフォーマンスを見せており、磐田のカミンスキーとかも良いプレーを見せていますので、考えて欲しいですね。

3-3:4-5-1の場合

4-5-1(1st):A契約(5人)

24赤嶺 真吾
19片山 瑛一、8石毛 秀樹、30豊川 雄太
◎(補強)、◎(補強)
◎(補強)、◎(補強)、阿部 海大(新人)、21加地 亮
◎(補強)

4-5-1(2nd):A契約(9人)

18ニコラス・オルシーニ
11三村 真、7伊藤 大介、10大竹 洋平
16関戸 健二、27塚川 孝輝
31下口 稚葉、〇(補強)、33張 碩元、2澤口 雅彦
22一森 純

4-5-1(3rd):A契約(3人)

福元 友哉(新人)
武田 拓真(新人)、松本 健太郎(新人)、△(補強)
25武田 将平、5渡邊 一仁
デューク・カルロス(新人)、23久保 飛翔、39篠原 弘次郎、△(補強)
1椎名 一馬

コメント

 やはり3-4-3と同様に、DHは、1ランク上げるためにも重要な補強ポイントかと思います。CBに関しても本気で4バックに取り組むのであれば、対人能力の高いCBの獲得は、急務かと思います。
 また、基本的には、前方な選手が、持ち味を発揮できるゲームメーク力と個人技に優れた選手の獲得の必要性高いかと思います。
 何れにせよ4バックを導入するのであれば、攻守共に高いレベルにするためにも、ある程度大幅な入れ替えも覚悟すべきでしょう。

4、まとめ

4-1:まとめ文章

 今季見ていて、終盤のパワープレーと、試合を通してセットプレーへの弱さ。これは、CBの対人能力の低さが招いた事です。開幕前に、14喜山 康平、6竹田 忠嗣、39篠原 弘次郎が、ベストメンバーとして考えられた時に、こうなる事は分かっていました。23久保 飛翔と33張 碩元の怪我というアクシデントがありましたが、実際にそれが、結果と内容で出てしまっている以上、そこに対する補強は絶対に行うべきかと思います。
 また、前線の才能に溢れる選手を活かし切れなかった監督の責任は大きく、監督を交代も選択肢として持つべきかと思います。そして、監督もですが、後方の選手もチャンスメーク力の低さに関しても対策が必要です。アシストする選手とゴール選手に偏っている事を考えても得点パターンの乏しさが最近の終盤の失速に繋がっており、それを打破できる監督の招聘と選手の補強に期待したいです。
 更に1ランク上を目指すためにも、非情な判断を選択肢に入れる必要もあるかと思います。

4-2:具体的な補強ポイント

・対人能力の高いCBの獲得
・チャンスメーク力の高い中盤の選手の獲得
・22一森 純以上のGKの獲得
・30豊川 雄太に次ぐアタッカーの獲得
・30豊川 雄太と8石毛 秀樹、18ニコラス・オルシーニの慰留

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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