2018年J2戦力分析

1、前書き

 昨季は、長崎の初のJ1昇格というサプライズがありましたが、上位チームのほとんどが、J1経験チームという事で、J1の壁の厚さが、年々厚くなってきている印象。J1~J3と緩やかに実力差があるが、J2リーグは、その中間という事で、実力差は小さく、どこにも正直可能性があるリーグです。J1の壁は、確かに厚いですが、昨季の長崎の様にその壁を打ち破る事が出来るチームが出てくるか。それともJ1経験チームが順当にJ1昇格するのか。その辺りを数値化し、冷静に見極める材料としたい。

2、説明

各ポジション名:昨季の評価(アルファベット)→今季の評価(アルファベット):昨季の評価(数値)→今季の評価(数値)

各ポジションの評価は、↓のアルファベットと数値が、左から右に行くほど高い。
E(1~4)、D(5~8)、C(9~12)、B(13~16)、A(17~20)

総合:昨季の評価(アルファベット)→今季の評価(アルファベット):昨季の評価(数値)→今季の評価(数値)

総合の評価は、↓のアルファベットと数値が、左から右に行くほど高い。
E(1~20)、D(21~40)、C(41~60)、B(61~80)、A(81~100)

注目選手:今季気になる選手。
注目の新人:今季の新人選手の中で気になる選手。
注目ポイント:そのチーム毎に注目したいポイント。

尚、紹介の順番は、昨季の順位に準じます。

 

3、戦力分析

16位:(J1):ヴァンフォーレ甲府

GK:C→C→C(10→11→11)
DF:C→B→B(10→13→13)
MF:C→B→B(10→13→13)
FW:C→B→B(12→14→15)
監督:B→B→C(13→13→12)
総合:C→B→B(55→64→64)

注目選手:6エデル・リマ・ドス・サントス(エデル・リマ)、9テルマリオ・デ・アラウージョ・サクラメント(ジネイ)
注目の新人:32入間川 景太
注目ポイント:高齢化が進んでいたが、降格を機に若返り再びJ1に返り咲けるか。

17位(J1):アルビレックス新潟

GK:C→B→B(11→13→14)
DF:C→B→B(12→13→13)
MF:B→B→B(14→13→15)
FW:B→B→B(15→15→15)
監督:C→C→B(12→12→14)
総合:B→B→B(65→66→71)

注目選手:38アレックス・ホベルト・サンターナ・ハファエル(アッレクス・ムラーリャ)、10加藤 大
注目の新人:26戸嶋 祥郎
注目ポイント:久々のJ2で、どれだけ攻守で違いを見せる事ができるか。

18位(J1):大宮アルディージャ

GK:B→B→B(14→15→15)
DF:B→B→B(14→16→15)
MF:B→B→B(15→16→15)
FW:B→B→B(16→15→16)
監督:B→B→B(13→15→15)
総合:B→B→B(72→77→76)

注目選手:9ロビン・シモビッチ、10大前 元紀
注目の新人:33奥抜 侃志
注目ポイント:強力な2トップをチームとして巧く活かしきれるかどうか。

04位:アビスパ福岡

GK:B→B→C(16→13→12)
DF:C→B→B(12→14→13)
MF:B→B→B(13→16→15)
FW:B→B→B(15→15→16)
監督:B→B→B(15→15→15)
総合:B→B→B(71→73→71)

注目選手:9トゥーリオ・デ・メロ(トゥーリオ)、18ルイス・エドゥアルド・ドス・サントス・ゴンザガ(ドゥドゥ)
注目の新人:13木戸 皓貴
注目ポイント:軸となる選手の入れ替わりがあり、新戦力がどこまでチームの軸となれるか。

05位:東京ヴェルディ

GK:C→C→B(10→11→13)
DF:C→C→C(11→12→11)
MF:C→C→B(12→12→13)
FW:C→C→B(11→10→14)
監督:B→B→B(14→14→15)
総合:C→C→B(58→59→66)

注目選手:3井林 章、38梶川 諒太
注目の新人:35藤本 寛也
注目ポイント:技術を活かしたサッカーで、若手と助っ人外国籍選手を今季も巧く起用できるかどうか。

06位:ジェフユナイテッド千葉

GK:B→B→B(16→15→16)
DF:C→B→B(12→13→15)
MF:B→B→B(16→16→16)
FW:B→B→B(15→16→16)
監督:B→B→B(14→14→15)
総合:B→B→B(73→74→78)

注目選手:4エベルト・シルバ・サントス(エベルト)、25茶島 雄介、1ディエゴ・マティアス・ロドリゲス(ロドリゲス)
注目の新人:34古川 大悟
注目ポイント:昨季の攻撃的サッカーに新戦力も巧くフィットさせて昨季以上の勢いをチームにもたらすことができるか。

07位:徳島ヴォルティス

GK:C→C→B(10→11→15)
DF:C→B→B(11→14→14)
MF:B→B→B(14→15→14)
FW:B→B→B(13→16→15)
監督:C→C→B(10→12→14)
総合:B→C→B(58→68→72)

注目選手:1ダニー・ガブリエル・カルバハル・ロドリゲス(カルバハル)、11島屋 八徳
注目の新人:16渡井 理己
注目ポイント:パスの動きが滑らかなJ2屈指の攻撃力は、今季も健在か。

08位:松本山雅FC

GK:B→B→B(15→14→15)
DF:B→B→B(13→15→13)
MF:C→B→B(12→16→15)
FW:C→B→B(12→16→16)
監督:B→B→B(16→16→16)
総合:B→B→B(68→77→74)

注目選手:7前田 大然、38永井 龍、6藤田 息吹
注目の新人:29下川 陽太、36武藤 友樹
注目ポイント:7年目に突入する反町体制の下、若返りを計った中で、攻守で新たな時代をどの選手が作って行くのか。

09位:大分トリニータ

GK:D→B→C(8→13→11)
DF:C→C→B(10→12→13)
MF:C→B→B(10→13→14)
FW:C→C→B(11→12→14)
監督:D→C→C(8→11→12)
総合:C→B→B(47→61→64)

注目選手:9後藤 優介、35宮阪 政樹
注目の新人:新人不在
注目ポイント:攻守でハードに戦うチームに置いて、爆発力を生み出せるかどうか。

10位:横浜FC

GK:C→C→C(12→12→12)
DF:C→B→B(12→13→13)
MF:C→C→C(10→12→12)
FW:C→B→B(10→15→15)
監督:C→C→C(10→11→10)
総合:C→C→C(54→63→62)

注目選手:10アブドゥラーヒム・ラーヤブ(イバ)、35松井 大輔
注目の新人:30立花 歩夢
注目ポイント:ベテランを巧く起用するチームで、今季も若手とベテランをどう起用していくのか。

11位:モンテディオ山形

GK:C→C→C(12→12→12)
DF:C→C→B(11→12→13)
MF:C→B→C(11→13→12)
FW:B→B→B(15→15→13)
監督:B→B→B(13→14→13)
総合:B→B→B(62→66→63)

注目選手:2ジャイロ・ロドリゲス、
注目の新人:22中村 駿太
注目ポイント;上積みが出来たストーブリーグ後のチーム競争において、正守護神争いと新助っ人外国籍選手の実力。

12位:京都サンガF.C.

GK:B→B→C(15→16→10)
DF:B→A→B(14→17→14)
MF:B→C→B(13→12→13)
FW:B→A→B(14→17→13)
監督:C→C→C(10→12→11)
総合:B→B→B(66→74→61)

注目選手:9レンゾ・ロペス・パトロン(レンゾ・ロペス)
注目の新人:8重廣 卓也
注目ポイント:手薄になったGKと新助っ人選手のパフォーマンス。

13位:ファジアーノ岡山

GK:B→B→B(15→15→13)
DF:B→B→B(14→14→14)
MF:B→B→B(14→15→14)
FW:B→B→B(15→15→13)
監督:C→C→C(10→11→12)
総合:B→B→B(68→70→65)

注目選手:14上田 康太、13金山 隼樹、19仲間 隼斗
注目の新人:30武田 拓真、26松本 健太郎
注目ポイント:4バックと3バックを含め、選手の実力が近くなった事で、選択肢が増えた選手の起用法。

14位:水戸ホーリーホック

GK:C→C→C(10→10→11)
DF:C→C→C(9→10→12)
MF:C→C→C(11→10→12)
FW:D→C→C(7→10→10)
監督:C→C→C(10→11→10)
総合:C→C→C(47→51→55)

注目選手:46伊藤 涼太朗、6ジエゴ・ジャラ・ロドリゲス(ジエゴ)
注目の新人:19平野 佑一、4ンドカ・ボニフェイス
注目ポイント:チームの得点源の移籍による流出に伴う新たな得点源がどこになるか。

15位:愛媛FC

GK:C→D→C(9→7→12)
DF:C→C→C(10→10→11)
MF:C→C→C(11→12→11)
FW:C→C→C(11→10→11)
監督:B→C→C(15→11→12)
総合:C→C→C(56→50→57)

注目選手:10神谷 優太、1岡本 昌弘
注目の新人:2山崎 浩介
注目ポイント:守備の要となる選手が移籍した事で、不安視される守備組織をどこまで安定した形に構築できるか。

16位:FC町田ゼルビア

GK:D→C→C(7→12→10)
DF:C→C→C(9→12→12)
MF:C→B→B(10→14→13)
FW:C→B→C(10→13→11)
監督:C→B→B(12→13→13)
総合:C→B→C(48→64→59)

注目選手:24ロメロ・ベロカル・フランク・ラーク(ロメロ・フランク)、21高原 寿康、11中村 祐也
注目の新人:4チョン・ハンチョル
注目ポイント:昨季怪我の影響で本調子でなかった選手の復活。

17位:ツエーゲン金沢

GK:D→C→C(8→10→11)
DF:C→C→C(11→12→12)
MF:C→C→C(9→10→11)
FW:C→C→C(10→11→11)
監督:B→B→C(13→13→12)
総合:C→C→C(51→56→57)

注目選手:7清原 翔平、9佐藤 洸一
注目の新人:2山本 義道
注目ポイント:大きくメンバーが変わった中盤の選手の組み合わせ。

18位:FC岐阜

GK:C→B→B(12→13→13)
DF:D→C→C(7→9→10)
MF:B→B→C(14→14→12)
FW:B→C→C(13→10→11)
監督:E→B→B(4→14→13)
総合:C→B→C(50→60→59)

注目選手:3竹田 忠嗣、25ビクトル・イバニェス・パスクアル(ビクトル)、10ライアン・キース・デ・フリース(ライアン・デ・フリース)
注目の新人:6三島 頌平、18石川 大地
注目ポイント:J2屈指のパスサッカーをメンバーが変わった今季でも魅せる事が出来るか。

19位:カマタマーレ讃岐

GK:C→C→C(12→12→11)
DF:D→C→D(8→9→8)
MF:C→C→C(9→11→9)
FW:C→C→C(11→12→11)
監督:B→B→B(13→13→13)
総合:C→C→C(53→57→52)

注目選手:20原 一樹、17佐々木 匠、14佐々木 渉
注目の新人:18鈴木 拳士郎
注目ポイント:大幅な若狩りを図った事で、チームにどういった変化を生み出すか。

20位:レノファ山口

GK:D→D→C(7→6→9)
DF:D→D→C(7→8→9)
MF:C→C→C(12→10→12)
FW:C→C→C(12→10→12)
監督:B→B→C(13→13→12)
総合:C→C→C(51→47→54)

注目選手:32丸岡 満、18高木 大輔、19オナイウ 阿道
注目の新人:13楠本 卓海、24山下 敬大
注目ポイント:指揮官、選手とタレント豊かなメンバーが集まった事で、どういったサッカーを展開してくれるのか。

21位:ロアッソ熊本

GK:C→C→C(10→12→12)
DF:C→C→C(11→12→12)
MF:C→C→C(10→10→10)
FW:D→D→D(8→8→8)
監督:C→C→B(10→10→13)
総合:C→C→C(49→52→55)

注目選手:11皆川 佑介、31伊東 俊
注目の新人:33坂本 広大
注目ポイント:守備の負担を緩和する攻撃が出来るかどうか。

02位(J3):栃木SC

GK:D→C→B(7→10→14)
DF:C→C→C(9→9→10)
MF:C→C→C(9→11→11)
FW:D→D→C(7→7→12)
監督:D→C→C(6→9→10)
総合:D→C→C(38→46→57)

注目選手:25ネイツ・ペチュニク、15ジョニー・レオーニ、4仙石 廉
注目の新人:37浜下 瑛
注目ポイント:随所に揃っているタレントを巧く活かせるかどうか。

4、後書き

 J2でも外国籍選手が増えたという印象。特にチームの要となるFWに集中しており、注目選手にも多くあげました。また、J2に降格があるようになった事からどこも補強が的確になってきている印象を持ちました。昨季の選手流出が衝撃的であった山口の残留を経て、的確な補強で、今季は、腰を据えたサッカーが出来そうな印象を持ちました。
 昨季同様に昇格争いも残留争いもハイレベルな展開になりそうです。助っ人外国籍選手が多くのチームが獲得している一方で、やはりそこで、活躍が不十分であった時のリスクもあるので、逆に手堅く補強をしたチームもあります。
 加えて、今季も主軸が流出したチームがあり、そういったチームが、しっかりチームを立て直せたどうか。特にJ1に資金が集中している事もあり、J1からの引き抜きも多く、J2で、戦う難しさを感じているチームも少なくないと思います。
 ただ、そういった中で、繰り返しになりますが、チーム作りが巧かったチームがやはり、上位に集まるという事です。高いレベルを知っている昨季の上位チームは、J1経験のあるチームばかりで、今季もその壁を越える事が出来るかどうかは、今季も1つのポイントになると思います。年々J2もレベルが上がっており、楽しみなシーズンになりそうです。

Jリーグから世界へ 
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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