2018:A代表:ロシアW杯:グループステージ3節:中立:vsポーランド「賛否両論だが勝負師の持ち味発揮」
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杉野雅昭
2018年07月08日 22:07 visibility185
ポーランドvs日本:1-0
得点者:5ヤン・ベドナレク(21ラファウ・クルザワ)
会場:ヴォルゴグラードアリーナ
1、チーム情報&評点
評価基準
良:1~5:悪
ポーランド
監督
アダム・ナヴァウカ:2.5
スタメン
9ロベルト・レバンドフスキ:2.5
21ラファウ・クルザワ:2.5、19ピオトル・ジエリンスキ:2.5、11カミル・グロシツキ:2.5
6ヤツェク・ゴラルスキ:2.5、10グジェゴシュ・クリホビアク:2.5
3アルトゥル・イェンドジェイチク:2.5、15カミル・グリク:2.5、5ヤン・ベドナレク:2.0、18バルトシュ・ベレシンスキ:2.5
22ウカシュ・ファビアンスキ:2.5
リザーブ
GK:1ボイチェフ・シュチェスニー、12バルトシュ・ビャウコフスキ
DF:2ミハウ・パズダン、4チアゴ・シオネク、20ウカシュ・ピシュチェク
MF:8カロリ・リネティ、13マチェイ・リブス、16ヤクブ・ブワシュチコフスキ、17スワボミル・ペシュコ
FW:7アルカディウシュ・ミリク、14ウカシュ・テオドルチュク、23ダビド・コフナツキ
途中交代
19ピオトル・ジエリンスキ→14ウカシュ・テオドルチュク:評価不可
21ラファウ・クルザワ→17スワボミル・ペシュコ:評価不可
日本
監督
西野 朗:2.5
スタメン
9岡崎 慎司:3.5、13武藤 嘉紀:3.0
11宇佐美 貴史:4.0、21酒井 高徳:3.5
7柴崎 岳:3.0、16山口 蛍:3.0
5長友 佑都:2.5、20槙野 智章:3.0、22吉田 麻也:2.5、19酒井 宏樹:2.5
1川島 永嗣:2.5
リザーブ
GK:12東口 順昭、23中村 航輔
DF:2植田 直通、3昌子 源、6遠藤 航
MF:17長谷部 真、18大島 僚太、8原口 元気、14乾 貴史、4本田 圭佑、10香川 慎司
FW:15大迫 勇也
途中交代
9岡崎 慎司→15大迫 勇也:2.5
11宇佐美 貴史→14乾 貴史:3.0
13武藤 嘉紀→17長谷部 誠:3.0
2、得点経過
ポーランド:1-0:5ヤン・ベルトンゲン(21ラファウ・クルザワ)
中央からサイド、サイドから中にと行った守備対応の所で、21酒井 高徳から16山口 蛍とマークを受け渡して、21ラファウ・クルザワの対応に行ったところで、激しい接触ではなかったものの少しのずれで、ファールを与えてしまいFKをポーランドに与えてしまった。
警戒すべきポーランドのFKは、21ラファウ・クルザワが左足で蹴り、21酒井 高徳のマークを振り切り、進路を塞いでいた19酒井 宏樹の押しのけ落下点に入り、ある程度自由に右足で合わせた5ヤン・ベルトンゲンが、押し込んで、ポーランドが先制。
3、数値評
評価基準
良:A~E:悪
ポーランド
攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C
日本
攻撃評価:D
守備評価:D
采配評価:D
総合評価:D
4、文章評
この試合の捉え方として、2節目で、進出を決める事が出来なかった事で、結果重視し、ベストメンバーで臨むのか、それともある程度選手を温存して、この試合に臨むのかという微妙な条件での試合でした。
西野監督の選択は、後者よりのやや中間といった選択であった。攻撃は、大分メンバーを落として前線の化学変化に起用したギャンブル的なメンバーであったが、後ろは、ベテランであるDHの17長谷部 誠と、代表における立ち位置を確立出来ていないCBの3昌子 源をスタメンから外して、CBの20槙野 智章と、16山口 蛍がスタメンに食い込んで来た。
試合の方は、噛み合わない部分が散見したもののある程度、自分たちのサッカーが見えた。ただ、ゴール前の迫力や、判断の遅さが目立ち、ボールロストが目立った。前の2試合とは、全くの別チームとも言え、メンバー変更の激しい世代別代表と比べても大きな落差があった。
これは、十分な準備期間が無かった事も大きく影響したと言え、チームの立ち上げの様な連動性の無い状態でした。ただ、日本の技術のある選手が多く、ポーランド相手でも十分巧さを魅せる事が出来た事は、収穫と言えるでしょう。
やはり、このレベルの大会になると、そういった状態で勝てるほど甘くなく、不運とも言える軽度のファールでのFKを与えると、そこを力技というか柔よく剛を制すといった感じに、自然に合わせられて失点しまいました。
日本もそこから同点から逆転を狙う方針で、戦っていましたが、セネガルが、1点先制を許したという情報が入ると、フェアプレーポイントで、日本が4、セネガルが6という事で、逆転や同点を狙ってイエローカードを貰うリスクと、セネガルが同点に追いつく可能性を天秤にかけて、日本は1-0で負けているままにする戦い方に変更します。このかけに勝った事で、ギリギリでのグループリーグ2位での突破で、決勝トーナメントに進出に成功した。
ここは、賛否両論である。
結果論で考えれば、選手を温存出来て、ベストメンバー+4本田 圭佑しか機能していない日本代表において、ベスト8の可能性を高める事が出来たという意味で、評価できる。
一方で、一般的論として考えれば、1-0で負けている状況で、イエローカードを貰うと状況が更に変わるとはいえ、そのままのスコアでグループステージを確実に突破できるのであれば理解できるが、セネガルが同点に追いついていれば、日本が敗退していた。その可能性を考えると、非常にリスキーで、やはり是とは言い難い。
この辺りの評価は、個人の判断に委ねるとして、この難しい決断で、ギリギリの所で勝った。西野 朗は、監督として、勝利した。そういえる試合後の結果であったと思います。
勝負師西野 朗監督天晴。しかし、悔しい試合運びであり、ベルギー戦で、この汚名を返上し、名誉挽回することが出来るか。そういった選手をもう一度奮起させることが出来るか。そういった試合になりました。
とはいえ、3度目のベスト16を勝ち取った。大会前の経緯を考えると、厳しい目線の中で、最低限の仕事を達成できた。この結果を活かすも殺すかは、次戦のベルギー戦及び、その試合後の日本代表の舵取りが、重要となってくる。
5、試合評
Man Of the Match(MOM):5ヤン・ベドナレク(ポーランド)
Most Impressive Player(MIP):1川島 永嗣(日本)
満足度(10点満点):2点
6、会場別成績(西野ジャパン)
国内(0勝0分1敗)
日産スタジアム:0勝0分1敗
国外(2勝1分2敗)
スタディオ コルナレド:0勝0分1敗
チボリ シュタディオン:1勝0分0敗
モルドヴィアアリーナ:1勝0分0敗
エカテリンブルクアリーナ:0勝1分0敗
ヴォルゴグラードアリーナ:0勝0分1敗
7、大会別成績(西野ジャパン)
ロシアワールドカップ
1勝1分1敗(4得点4失点:±0)
親善試合
1勝0分2敗(4得点6失点:-2)
8、通算成績(西野ジャパン)
勝敗(6試合)
2勝1分3敗
得失点
8得点10失点(-2)
ホームスコア
1試合:0勝0分1敗:0得点2失点
中立スコア
3試合:2勝1分2敗:8得点8失点
アウェースコア
0試合:0勝0分0敗:0得点0失点
得点時間帯(8得点:前半×2、後半×6)
1分~15分×1、16分~30分、31分~45分×1、前半AT
46分~60分×1、61分~75分×2、76分~90分×2、後半AT×1
失点時間帯(10失点:前半×5、後半×5)
1分~15分×2、16分~30分、31分~45分×3、前半AT
46分~60分×2、61分~75分×1、76分~90分×2、後半AT
ゴール(全8ゴール)
FW:大迫 勇也×1
MF:香川 真司×2、乾 貴士×3、本田 圭佑×1
オウンゴール×1
アシスト(全6アシスト)
FW:大迫 勇也×1
MF:本田 圭佑×1、香川 真司×2、乾 貴士×1
DF:長友 佑都×1
得点の形(6得点:流れ×5、セットプレー×1)
ドリブル(スイッチ)→ターン→シュート(右足)×1
パス(右足)→ドリブル→シュート(右足)×2
パス(フリック)→ダイレクトシュート(右足)×1
グラウンダークロス(左足)→ダイレクトシュート(左足)×1
FK→クリアミス→オウンゴール×1
失点の形(10失点:流れ×3、セットプレー×7)
クロス(左足)→折り返し(頭)→ボレーシュート(右足)×1
クロス(左足)→フリック(左足)→ダイレクトシュート(右足)×1
シュート(右足)→パンチング(判断ミス)→偶然当たってゴール(足)×1
FK(左足)→ダイレクトシュート(右足)×1
PK(左足)×1、PK(右足)×1、FK(右足)×2
FK(右足)→クリア→ミドルシュート(左足)×1
ロングスロー→頭→頭→ボール&体の反転ボレーシュート(左足)×1
日本から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)
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