2014年巨人選手を勝手に年俸査定その5：西村・亀井・澤村・高橋由・小山

　国内FA権を取得した西村・亀井，中継ぎ転向を言い渡された澤村，打撃コーチ兼任となって来季の引退→コーチの道筋が引かれたかに見える高橋由，今年の投手での成長NO.1の小山を査定します．

年俸の単位は，前回までと同じ百万円です．

西村（29才）の2年間の成績と年俸は以下の通りです。

試合 勝 負 S H 回 防率 年俸 備考

2013 71 4 3 42 10 71 1.13 80 最多セーブ

2014 49 4 4 6 20 51 2.98 180

 今年は不安定で途中で抑えから中継ぎに転向し，かなり無茶な使われ方をして成績を悪化させて2軍落ちも経験しました．複数年契約に合意したとのことです．1.2～1.5億円の2年契約というところではないでしょうか？気弱な性格だから，年俸をもっと削られるかな？

亀井（32才）の成績です．

試合 打数 安打 本 打点 打率 年俸 備考

2013 86 296　 76　 3　 25 .257 38

2014 69 240 71 8 26 .296 40 交流戦MVP

　2009年優勝時の立役者（打率290，25本塁打，71打点）がようやく復活．交流戦ではMVPを取りました．巨人残留を決めたものの，西村と違って，複数年契約を断ったとの事ですから，来年はさらに成績をあげた上で，（海外FA権行使をちらつかせつつ）より好条件で複数年契約を結ぶつもりのようです．要は自信があるのでしょう．課題のメンタル面が解消したのだとすれば，来季は2009年の時のような成績も期待できます．60～100百万円とみます．

続いて澤村（26才）です。

試合 勝 負 S H 回 防率 年俸 備考

2013 34 5 10 0 6 158 3.13 65

2014 12 5 3 0 0 72 3.72 60

　シーズン前半を休み，後半調子を上げてセリーグ優勝に貢献しましたが，CS2戦目で先発し，先制点を許した上に危険球で退場とCS敗戦の流れを決定づけてしまいました．結局「頭も筋肉」状態から脱皮できず，球の勢いだけで勝負ができるリリーフ転向が決まりました．限度額一杯の25％減（15百万円減）～微減と考えて，45百万円～55百万円と予想します．

高橋由（39才）です．

試合 打数 安打 本 打点 打率 年俸 備考

2013 68 165　 50　 10　 34 .303 180

2014 72 130 32 6 29 .286 160

 CSで「高橋由がいれば・・」と思った人も多いでしょう．実力があって，プレーが美しく，顔も良いという3拍子揃った（たぶん巨人最後の）スーパースターも来年は40才．引退に向けてのカウントダウンが始まりつつありますが，安心して高橋由を送り出せるほどのチーム力がないのも今の巨人．この成績なら本来は減俸ですが，コーチ兼任ということで現状維持もありかなという気もします．120～160百万円と予想します．

小山（26才）です。

試合 勝 負 S H 回 防率 年俸 備考

2013 10 0 2 0 1 35 3.86 18

2014 16 6 2 0 0 93 2.41 18

 今年の先発投手陣を救った男．交流戦での優勝投手．当初は，先発で好投しても，日程の関係で他の先発投手が優先されて2軍に落とされたりしていたが，後半は完全に先発ローテーションに定着した．巨人の先発投手では菅野（防御率2.33）に次ぐ安定度で，同期の澤村がリリーフに回ったことからも，小山の先発ローテーション入りは固く10勝の期待がかかる．30～50百万円と予想します．