☆消え行く校名～湖北唯一の甲子園勝利校・長浜～

先日の日米野球で、侍ジャパンが4人の投手リレーによるノーヒットノーランを達成した。
その試合の先発を任されたのは、楽天の則本投手であった。
則本投手は滋賀県の多賀町出身である。
多賀町は、滋賀県の東部に位置し、岐阜県大垣市と三重県いなべ市に隣接している。
滋賀県では、琵琶湖から見て東側のエリアを湖東、西側を湖西、南側を湖南、北側を湖北と呼んでいる。
先日、所用で湖北地方の長浜市を訪れた。
長浜市は福井県敦賀市と隣接しており、この日の気温は9℃、空の三分の一には鉛色の雲が立ち込め、北陸地方を感じさせるような気候であった。

この長浜市に長浜高校がある。
長浜高校は、1976年(昭和51年)に創立、野球部は1978年(昭和53年)に創部された。
夏の予選には、1978年(昭53年)第60回大会予選に初参加したが、初戦で八日市に 1-5 で敗退となった。
夏の予選初勝利は、1980年(昭和55年)第62回大会予選で、草津を 3-1 で破っての初勝利であった。
夏の予選初の決勝進出は、1984年(昭和59年)第66回大会予選で、長浜農、比叡山、守山、彦根工を破っての決勝進出であった。
決勝では、同じ湖北地区の伝統校・伊香と対戦し、8-0 で快勝し初の甲子園の切符を手にした。
初の甲子園では初戦で大船渡と対戦し、3-4 で勝利し初出場初勝利を飾った。
夏の予選通算成績は48勝36敗である。
甲子園は夏に1回出場し、通算成績は1勝1敗である。

湖北地区では、伊香、長浜北も甲子園出場経験を持っているが、長浜が挙げた甲子園1勝が湖北地区においても唯一の甲子園勝利となっている。

この長浜高校だが、平成28年に長浜北高校と統合予定となっている。
新校名は公募の結果、長浜北が有力のようだ。
甲子園出場校の校名がまたひとつ消えてしまうのは、寂しいものである。





以上です。