
☆ユニフォームの記憶(2)~ミラクル新田~
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鶴丸 深志’
2015年02月08日 10:00 visibility5360
先日、甲子園歴史館を訪れ、展示されていたあるユニフォームを見て懐かしい記憶がよみがえった。
それは、1990年(平成2年)の第62回選抜高校野球大会に春夏通じて初出場を果たした愛媛の新田高校である。
その頃のアタシは甲子園の優勝予想(ベスト8予想含む)が絶好調で、特に春の選抜大会においては他の追随を許さなかった。
この年の選抜大会優勝予想は、「初出場だが、投打にバランスの取れた新田が面白そうだ!」という神のお告げもあり、本命・近大付属、対抗・新田で勝負した。(何の勝負だ)
新田高校は初戦で群馬の前橋商業を 9 - 1 で破り甲子園初勝利を挙げると、2回戦は神奈川の日大藤沢と対戦。
9回表、日大藤沢が1点を追加し 1 - 4 とされ、万事休すと思われた。
しかしその裏、これまで1点に抑えられた日大藤沢のエース荒木を攻略し、3番打者堀内のタイムリーで1点を返した後、4番打者宮下が逆転サヨナラ3ランホームランを放った。
日大藤沢 0 0 0 0 0 3 0 0 1 = 4
新田 0 0 0 0 0 0 1 0 4x= 5
準々決勝はエース山本の好投で香川の高松商業を 4-0 と完封し、準決勝は大会屈指の右腕・寺前投手を擁する大阪の強豪・北陽と対戦。誰もが北陽有利と思えた。
1 - 3 とリードされ迎えた8回裏2死3塁から、2回戦で逆転サヨナラ3ランホームランを放った4番打者宮下がレフトスタンドへ同点2ランホームラン。
9回裏には1死3塁とし、1打サヨナラのチャンスにスクイズを仕掛けるも空振り、3塁ランナーも三本間にはさまれタッチアウト。試合はそのまま延長戦へ入り、悪天候も手伝って試合途中から照明も点灯。準決勝では異例のナイターとなった。
決着が着いたのは17回裏、新田の1番打者池田が寺前投手の投じた238球目をレフトスタンドへ放り込むサヨナラホームラン。4 - 3 で新田高校が決勝進出を果たした。
北陽 000 003 000 000 000 00 = 3
新田 010 000 020 000 000 01x= 4
「ミラクル新田」とは、ミラクルひかるが新田恵利の冬のオペラグラスの歌まねをする略ではありません。
「ミラクル新田」とは、春夏通じて甲子園初出場の新田高校が2回戦と準決勝で演じたサヨナラ劇を称しています。
この年の選抜大会は全31試合のうち15試合が1点差勝負、延長戦6試合、サヨナラゲームが5試合と熱戦に次ぐ熱戦で、記憶に残る大会となった。
以上です。
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