☆新大関・稀勢の里を高校野球と箱根駅伝に仮想してわかりやすく語ってみると


千葉県の北西部に位置し、人口約48万人を有する松戸市に鳴戸部屋があります。
鳴戸部屋所属の稀勢の里は、2011年11月30日の日本相撲協会理事会にて満場一致で大関に昇進した。
昇進伝達式での口上は「大関の名を汚さぬよう精進します」というシンプルなものであった。年少記録を作った新十両・新入幕時とは打って変わって、新入幕から所要42場所での大関昇進は史上5位のスロー記録となった。小結在位12場所は大関に昇進した力士としては魁皇、武双山の11場所を抜き史上最多となった。


稀勢の里は、1986年7月3日生まれ、茨城県牛久市(出生地は兵庫県芦屋市)出身、本名は萩原寛(はぎわら ゆたか)、身長188cm、体重171kg。
龍ヶ崎市立松葉小学校4年生から少年野球を始め、龍ヶ崎市立長山中学校でも野球部に所属した。野球の能力が高く小学生時代は捕手を、中学1年からは投手を務め、中学3年の時には常総学院などの強豪校からの勧誘もあった。
もし、常総学院野球部に入部していたら、東北高校のダルビッシュ、千葉経済大附属高校の松本などと同学年になる。その頃の常総学院には絶対的なエースが不在だったので、ベンチ入り、さらには二年生の時には全国制覇の経験をしていたかも知れない。


 


ところで、牛久といえば、第88回箱根駅伝に10回連続70回目の出場を決めた名門・東洋大学の附属高校である、東洋大牛久高校があります。



牛久市は、東京都心から約50km、茨城県南部にある人口約8万人の市である。
東洋大牛久の相撲部は全国レベルであるが、野球においては、同じ東洋大学の附属高校である東洋大姫路高校(兵庫県)ほどの知名度はない。野球部の監督は、元プロ野球選手の大野久氏が務めている。
野球部は、東洋大姫路野球部創部から遅れること一年、電子式卓上計算機CS-10A(早川電機工業・現シャープ)が535,000円で発売開始された、1964年(昭和39年)に創部され、甲子園出場はありません。
茨城県大会においては、例年ベスト16前後の成績を残し、春大と秋大では1回ずつ優勝を果たしている。関東大会には、春2回、秋2回出場し、通算成績は1勝4敗です。
また、2003年(平15年)第75回春の選抜大会の21世紀枠茨城県推薦校に選ばれております。




 


21世紀枠といえば、12/15に来春の21世紀枠候補校の各地区9校が選出されましたので、参考までに記述しておきます。



北海道
道立女満別:1951年創立、甲子園出場経験はない。過去部員がおらず、2年間休部状態となった時期もあったが、19人の部員数で挑んだ今秋支部大会では優勝。道大会では2回戦で今夏甲子園出場の北海に0-4と敗退。10年秋から4季連続で全道大会進出を果たし「他の小規模校に希望を与えた」と評価された。


東北
県立石巻工(宮城):1963年創立、甲子園出場経験はない。東日本大震災の津波でグラウンドや校舎が被災し、自宅が全壊した選手もいるなか、厳しい環境で練習を続けた。9月の台風15号でも地盤沈下したグラウンドが水没したが、今秋県大会で準優勝し、東北大会に初出場した。この間、地域でのボランティア活動にも取り組んでおり、「困難な条件を克服し、模範となる姿勢と実力を兼ね備えている」と評価された。


関東・東京
県立高崎(群馬):1897年創立。81年春に甲子園出場を果たしている。それ以来は甲子園から遠ざかっている。今秋県大会では準優勝。関東大会では2勝し、ベスト4入りの好成績を収めた。「自主自立をモットーに自分たちで練習を考え実践、野球の技術だけでなく、礼儀、マナーなども重視し、地域からの信頼が厚い」ことなどが評価された。


北信越
県立金沢西(石川):1974年創立、甲子園出場経験はない。今秋県大会では7季ぶりに優勝。北信越大会では初戦の砺波工(富山県)をコールドで降したが、準々決勝で準優勝した地球環境(長野県)に敗れてベスト8に終わった、公立校ながら08年春と今秋に優勝。夏の石川大会でも08年にベスト4になるなど、ここ3年の県内の公式戦勝率は7割を超える実績が評価された。


東海
県立大垣西(岐阜):1980年創立、甲子園出場経験はない。06年に続き、2回目の選出。今秋県大会では準決勝で強豪・県岐阜商に1-2と惜敗。東海大会出場はならなかったが、投手力と守備力が安定しており、失点が少ない点が評価された。


近畿
県立洲本(兵庫):1897年創立の淡路島の県立校。春2回、夏1回の甲子園出場経験があり、1953年春に全国制覇を果たしている。86年春以降、甲子園からは遠ざかっている。今秋県大会で、昨年覇者の神戸国際大付を破るなどし、公立校で唯一4強入りした。近年の県大会では度々上位進出を果たしているものの、近年甲子園出場は遠ざかっている点、地元民間団体の東日本大震災の被災地支援活動を手伝うボランティア活動などが評価された。


中国
県立広島観音(広島):1922年創立、甲子園出場経験はない。1994年創部。今秋県大会では3位となり、中国大会へ出場を果たした。昨夏の広島大会は4強に進出するなど近年、力をつけている。110m×90mのグラウンドを高校総体優勝経験のあるサッカー部などと共用し、平日はフリー打撃ができない。グラウンド全体を使えるのは土日のみ。シーズン中は、遠征から戻った午後5、6時ごろにフリー打撃をするなど工夫している。早朝の清掃活動なども評価された。


四国
県立小松(愛媛):1907年に小松町立実用女学校として創立、その後合併を経て1949年に現校名となる。甲子園出場経験はない。今秋県大会では宇和島東や今治西なご強豪校を破って初優勝を飾り、四国大会に初出場を果たした。台風19号による同校施設への被害を克服しての活躍などが評価された。


九州
県立宮崎西(宮崎):1974年創立、公立併設型中高一貫校。甲子園出場経験はない。今秋県大会ではノーシードから準優勝し、初出場の九州大会でも、準優勝した強豪・九州学院(熊本)相手に0-2で敗れたが、ベスト8の好成績を残した。また、グラウンドが狭く、練習時間も平日約1時間40分と短い中で練習を工夫していることが「困難条件の克服」として評価された。


 


以上、全て公立です。



















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