☆21世紀枠の扉～創部111年目の悲願・安積高校～

第一回夏の全国大会の歴史の扉を開いた学校は広島国泰寺高校ですが、21世紀枠の扉を開いた学校は安積高校といえよう。

 

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安積高校は学校創立が1884年(明治17年)、 野球部創部が1890年(明治23年)と、ともに福島県最古の歴史を有し、芥川賞受賞作家を3名も輩出している。

夏の大会予選には、福島県内では福島師範、会津中、福島中、磐城中に次いで、1922年(大正11年)第8回大会予選(東北大会)に初参加した。結果は、盛岡中に 6 - 16 で敗退であった。

夏の大会予選初勝利は、1996年(大正15年)第12回大会予選(東北大会)で、東北中に 3 - 2 で勝利した。

安積高校は21世紀枠が初めて採用された2001年(平成13年)第73回春の選抜大会に、沖縄の宜野座高校と共に甲子園初出場を果たした。野球部創部から実に111年目での悲願達成であった。
宜野座は前年の秋の成績が県大会優勝、九州大会でもベスト8入りしているのに対して、安積は県でベスト8と基準ぎりぎりでの選出であった。

安積高校の試合は大会初日の第三試合。対戦相手は強豪金沢高校に決まった。21世紀枠で選出された学校として一番最初に甲子園で試合をする運びとなったわけだ。
試合の方は 1 - 5 で敗れはしたものの、強打の金沢高校から8つの三振を奪った右腕・松山投手のストレートとスライダーが印象に残った。

ところで、マニアの方以外で「安積」が読める方はどのくらいいるのかしら？(´･ω･｀)

 

 

 

 

 

参考までに、以下は昨年までの都道府県別の21世紀枠地区推薦回数(左)と21世紀枠での甲子園出場回数(右)です。

北海道 12 2
青　森  1 0
岩　手  1 1
秋　田  2 1
山　形  2 1
宮　城  4 3
福　島  2 1
茨　城  2 0
栃　木  3 1
群　馬  1 0
埼　玉  0 0
千　葉  3 1
東　京  1 0
神奈川  0 0
山　梨  2 1
新　潟  4 2
長　野  1 0
富　山  1 0
石　川  5 1
福　井  1 0
静　岡  2 0
愛　知  4 1
岐　阜  2 0
三　重  4 0
滋　賀  3 1
京　都  0 0
大　阪  0 0
兵　庫  1 1
奈　良  2 0
和歌山  6 1
岡　山  0 0
広　島  4 0
鳥　取  3 0
島　根  2 2
山　口  3 1
香　川  3 1
徳　島  4 2
愛　媛  3 1
高　知  2 0
福　岡  1 0
佐　賀  1 0
長　崎  3 0
熊　本  0 0
大　分  1 1
宮　崎  3 1
鹿児島  1 0
沖　縄  2 1

青森、茨城、群馬、埼玉、東京、神奈川、長野、富山、福井、静岡、岐阜、三重、京都、大阪、奈良、岡山、広島、鳥取、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島は21世紀枠での出場がありません。
埼玉、神奈川、京都、大阪、岡山、熊本に至っては、地区推薦もありませんでした。(今回、京都の堀川が初めて地区推薦されました)
21世紀枠は賛否ありますが、個人的には多くの学校に甲子園出場の機会を与えるために今後も継続して貰いたいと思います。

 

 

以上です。