☆消えた甲子園出場校~鶴見工業~
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鶴丸 深志’
2019年03月24日 07:12 visibility5891
101回目の夏が来る前に、できるだけ多く統廃合等によって消滅してしまった甲子園出場校に変わって新設された高校野球部の姿を観ておきたいと思い、春季神奈川県大会横浜地区予選Lブロックのリーグ戦が行われる横浜商業野球部グランドに向け、愛車のレクサスCT200hを走らせた。
観戦したかったのは、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校、勿論、初めての観戦だ。ユニフォームは襟付きの白地で、胸には爽やかな水色で上段に大きく「SCIENCE」、下段右に小さく「FRONTIER」と書かれていた。
試合の方は、横浜商業を相手に 1 - 13 (5回コールド)と残念ながら大敗を喫した。
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校は、老朽化した横浜市立鶴見工業高校の再編をきっかけに、横浜港開港150周年を迎えた2009年(平成21年)、京浜臨海部研究開発拠点「横浜サイエンスフロンティア地区」の一角に新設された偏差値68の進学校である。一方、鶴見工業は2011年(平成23年)3月31日をもって閉校となった。現在、横浜サイエンスフロンティア高校内に鶴見工業同窓会コーナーが設けられているようだ。
横浜サイエンスフロンティア高校の前身となる鶴見工業は、1936年(昭和11年)に横浜市立鶴見工業実習学校として創立され、野球部は1945年(昭和20年)に創部された。
夏の全国大会予選には、1946年(昭和21年)の第28回大会予選(南関東大会神奈川予選)に初参加した。結果は、初戦で興国中(鶴見学園→廃校)に 16 - 8 で勝利し予選初勝利を挙げた。続く準々決勝も本牧中(廃校)に 20 - 6 で勝利。準決勝は横浜三中(横浜緑ヶ丘)に 5 - 17 で敗退となった。夏の予選通算成績は101勝64敗である。
甲子園には1954年(昭和29年)第36回夏の選手権大会に出場している。神奈川県予選は、横須賀市工、神奈川商工、湘南、希望ヶ丘、日大高を破っての優勝であった。
初の甲子園は、1回戦で高鍋に 16 - 5 で勝利し、甲子園初勝利を挙げた。続く2回戦は、高知商業に 3 - 8 で敗退となった。甲子園通算成績は1勝1敗である。
ところで、気になるのは鶴見工業の甲子園出場歴が横浜サイエンスフロンティア高校に継承されるのか?という点だ。
神奈川県高野連と学校に見解を問い合わせてみたが、明確な回答は得られなかった。
個人的には、継承して貰いたい。
以上です。
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