☆ J:COMスタジアム土浦 春季大会観戦記~水戸商業 VS 常総学院~

  

 

各都道府県内での甲子園初勝利校と甲子園最多勝利校が対戦する試合がないか調べたところ、J:COMスタジアム土浦で行われる春季茨城県大会の準決勝、水戸商業 VS 常総学院のカードが目に留まった。

J:COMスタジアム土浦といえば、2017年7月に改修工事が終了し、収容人数が6,774人から13,240人へと大幅に増えた球場で、今年開催される茨城国体の軟式高校野球の会場でもある。

 

早速、JR常磐線勝田行に乗車し土浦駅に向かった。今日は自分への細やかなご褒美をしようと思い、グリーン券を購入してグリーン車に乗車した。電車は利根川を渡り茨城県に入った。キリンビール取手工場を過ぎると、車窓からはのどかな田園風景が見え始めてきた。この辺りは田植えが終わり、苗が初夏を思わせるような日射しを浴び生き生きとしていた。秋にはきっと美味しいお米が獲れるであろう。茨城県は久慈川、那珂川、小貝川、鬼怒川、利根川などの水の潤いにあふれ、温暖な気候もあり古くから稲作が盛んで、米の収穫量全国7位を誇る関東随一の米どころである。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」アタシはこうありたい。

土浦駅に到着し、駅から徒歩10分弱でJ:COMスタジアム土浦に到着した。途中、コンビニも数ヶ所あり、昼食の調達も全く問題ない。球場に入りレフト外野席後方を見ると、霞ヶ浦が広がっており、スタンドから眺める場外の風景も実に素晴らしい。

 

余談ですが、霞ヶ浦周辺はレンコン収穫量全国1位を誇る地域で、レンコンには免疫力を上げる効果があります。我々、感染症研究班の調査では、霞ヶ浦周辺の人々は他の地区と比べインフルエンザにかかりにくいとの調査結果が出ております。これは、霞ヶ浦周辺の人々は毎日レンコンを食べる習慣があり、それによって免疫力が上がりインフルエンザの予防につながっていると考えられます。(やや嘘)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

試合の方は、水戸商業が1回裏にタイムリーヒットで1点を先制するも、その後、常総学院が2回表にソロホームランで同点、4回表と8回表に犠牲フライで1点ずつ加点し 3 - 1 、 常総学院2点リードで9回裏水戸商業の攻撃を迎えた。誰もがこのまま常総学院が勝利すると思っただろう。ところが、水戸商業が二死満塁から驚異の粘りで3点を挙げ、逆転サヨナラで決勝進出を決めた。三塁側のスタンドからは歓喜の声が響き渡った。アタシも痺れますた。

水戸商業は、エースの小気味良い投球と伝統の堅守で強打の常総打線を3失点に抑えた。

一方、常総学院は個々の潜在能力は非常に高いと思うが、昨秋の関東大会の桐蔭学園戦でも9回裏に3点差を逆転されている。メンタル面にもろさがあるのだろうか?

それはそうと、水商のユニフォームはカッコいい。胸に筆記体で「Mito」、立襟のある明治カラーのユニフォームだ。アタシが歳を重ねるごとにカッコ良さが増している。これも伝統の力なのだろうか? 

 

 

 

 

水戸商業は、1902年(明治35年)に茨城県立商業学校として創立された。

野球部は1905年(明治38年)に創部され、県内では水戸一高、土浦一高、太田一高、水海道一高、水戸農業、竜ヶ崎一高、下妻一高に次ぐ伝統を有する。

甲子園には春夏合わせて15回出場、春夏通じて県勢として甲子園初勝利を挙げ茨城県高校野球史に輝かしい一頁を刻み、春のセンバツ大会での準優勝1回を誇る。

夏の全国大会予選に初めて参加したのは1917年(大正6年)の第3回大会予選(関東大会)で、県内では竜ヶ崎一高に次いで、土浦一高とともに参加した。

結果は、初戦で立教中(現・立教新座)に 7 - 3 で勝利し予選初勝利を挙げた。 続く準々決勝では、横浜商に 2 - 4 で敗退となった。

夏の予選勝利数は271勝で県内最多を誇る。

 

一方の常総学院は、1983年(昭和58年)に旧制常総学院中学(戦況悪化により閉鎖)の校名を継承し、新制高校として創設された。

野球部も学校創立と同じ1983年(昭和58年)に創部された。

甲子園春夏通算勝利数は41勝で全国26位(東海大相模、徳島商も41勝)、県内では最多となる甲子園勝利数で、優勝は春1回、夏1回、準優勝は春1回、夏1回を誇る。

夏の予選に初めて参加したのは1984年(昭和59年)の第66回大会予選で、初戦で麻生に 1 - 0 で勝利し予選初勝利を挙げた。続く2回戦は茨城高専に 7 - 0 で勝利したが、3回戦で水戸短大付(現・水戸啓明)に 8 - 11 で敗退となった。夏の予選においては、初参加の年が今のところ常総学院の最低成績になっている。 

夏の予選勝利数は35回の参加で167勝、勝率 .898 を誇る。

 

 

今日は、伝統校と強豪校の手に汗握る好ゲームを観ることができた。野球は最後の最後まで何が起こるか分からない、そんな試合だった。

それと、J:COMスタジアム土浦にはまた来たくなった。

 

 

 

 

 

以上です。

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