☆奇跡の逆転満塁弾~佐賀北~
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鶴丸 深志’
2020年04月23日 19:00 visibility843
「入った、入った、副島、満塁ホームラーン!」
「逆てーーん!」
「5対4!」
「ありうる最も可能性の小さい、そんなシーンが現実でーーーす!!」
2007年(平成19年)の第89回夏の選手権大会決勝、佐賀北の3番・副島が3点を追う8回裏、1死満塁で広陵のエース野村(現・広島)のスライダーをとらえ、レフトスタンドに逆転満塁弾を放つと、NHKの小野塚康之アナウンサーは絶叫した。
佐賀北高校は、1963年(昭和38年)に佐賀県立佐賀高等学校が3校(佐賀北、佐賀西、佐賀東)に分離し、佐賀高校北校舎を母体に発足した。野球部も創立と同年に創部された。
夏の全国大会予選には、佐賀西、有田工、佐賀師範 、唐津東 、佐賀商 、小城 、鹿島、唐津商、佐賀工、 武雄 、鳥栖工、龍谷、伊万里、鹿島実、高志館 、三養基、伊万里農林、鳥栖、佐賀商定時制、佐賀農 、神埼清明 、伊万里商 、神埼 、白石 、佐賀学園 、嬉野 、唐津工に次いで、杵島商、厳木、佐賀東、多久とともに1964年(昭和39年)の第46回大会予選(西九州大会佐賀予選)に初参加した。
結果は、初戦で伊万里に 3 - 0 で勝利し予選初勝利を挙げた。続く2回戦は鹿島実に 7 - 3 で勝利し準々決勝に進出した。準々決勝は武雄に 0 - 1 と惜敗であった。
夏の予選通算成績は109勝51敗1分、優勝5回、準優勝2回である。
佐賀北の優勝以来、夏の選手権大会では公立高校の優勝はなく、春夏合わせると2009年(平成21年)選抜大会の清峰が公立高校最後の優勝となっている。
以下は、1950年以降で春夏合わせて公立高校が優勝した回数である。
1950年代:13回
(韮山、松山東、鳴門、静岡商、芦屋、洲本、松山商、飯田長姫、四日市、広島商、済々黌、柳井、西条)
1960年代:9回
(高松商、下関商、徳島海南、岡山東商、三池工、久津見、習志野、大宮工、松山商)
1970年代:9回
(箕島④、久津見、広島商、銚子商、習志野、浜松商)
1980年代:8回
(高知商、池田③、取手二、伊野商、宇和島東、広島商)
1990年代:3回
(佐賀商、観音寺中央、松山商)
2000年代:2回
(佐賀北、清峰)
2010年代:0回
私学の台頭により、年代ごとに公立高校の優勝回数は減り続け、2010年代は遂に「0」で終わってしまった。公立高校の活躍に期待したい。
以上です。
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