☆夏は終わらない2020 甲子園交流試合より~東北勢三校目の甲子園準優勝校・磐城高校~
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鶴丸 深志’
2020年08月16日 01:00 visibility1028
甲子園高校野球交流試合で、15日の第2試合に出場した磐城(福島)では、前監督の木村保 氏(50)が試合前のノッカーを務めた。木村氏は選抜大会出場が決まった時の監督。特別な計らいで、一度は失ったはずの舞台に立った。
選手と同じユニホーム。背番号はなし。木村氏はバット2本を握り、甲子園の左打席に入った。1本は内野用で、選抜出場記念として母校でもある磐城の野球部同期から贈られた。もう1本は外野用で、監督の時から使ってきたなじみのものだ。
かつての教え子たちにリズム良く、語りかけるように一球一球打ち込む。規定の7分間を終えると、監督時代同様、本塁を右手で念入りに拭いた。
ノックは、もうできないはずだった。
磐城を6年間指導してきた。モットーは「Play Hard」(何事にも全力で取り組む)。勉強をおろそかにする部員を厳しく叱り、時に感極まって抱きしめ号泣する。熱い姿に、部員たちは「保先生」と呼んで慕ってきた。
3月末の離任式。終わった後に木村氏は全部員20人をグラウンドに集め、選手一人ひとりにノックした。岩間主将(3年)は泣きながら「最後のノックお願いします!」。木村氏も目に涙をためてバットを振った。
6月、甲子園交流試合が発表された。驚きだった。木村氏は今、福島商の野球部顧問で、県高野連によると通常、ノックでの参加は認められない。福島商と磐城の間で前向きな検討を重ね、選抜出場決定時の監督として今回は特例で認められた。
もう一度、あいつらにノックができる。寝室にしまっていたバットを取り出し、仕事の合間に素振りした。右手には二ヶ所マメができた。
この日の国士舘戦で、教え子たちは飛球に飛びつき、併殺を取った。木村氏はスタンドで見守った。
惜敗後に岩間主将は言った。「あんなにファインプレーが出た試合はない。保先生の気持ちが自分たちのプレーに表れたのかな」
木村氏は目頭を押さえた。「特別な、濃密な7分間を過ごした。1年夏に初戦敗退、台風19号の水害、異動、本当に色々なことがありすぎた。でも最後はあの子たちがこの舞台に立てたことが何より」
~朝日新聞デジタルより引用~
昨秋の9月22日、白河グリーンスタジアムで行われた秋季高校野球福島大会の準決勝で、磐城高校の試合を観戦したので思い入れがあった。
↓↓
https://labola.jp/blog/user/28237/9000000000023867
いつもとは違う夏だが、甲子園で躍動するコバルトブルーの磐城ナインの姿を見ることができて本当に良かった。
以上です。
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