☆全国高校選抜ラグビー大会 観戦記 ~長崎北陽台 VS 茗溪学園~
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鶴丸 深志’
2023年03月25日 20:00 visibility1270
1994年度(平成6年度)の第74回全国高校ラグビー大会準決勝第1試合は、長崎北陽台と同志社香里の対戦となった。前日の雨の影響で泥濘んだグランド状態の中、最後の最後まで勝負の行方が分からない白熱した試合を制したのは長崎北陽台であった。試合終了時にアナウンサーが「花園の上空はすっかり青空、この青は長崎北陽台のブルーのジャージ」と言っていたのを今でも覚えている。この試合をきっかけに、アタシは長崎北陽台を応援するようになった。それと、長崎北陽台がこの年の夏の甲子園で「青い旋風」を巻き起こしていた事も応援するきっかけの一つになった。
1988年度(昭和63年度)の第68回全国高校ラグビー大会準々決勝第3試合は、茗溪学園と天理の対戦となった。茗溪学園は開始早々の2分、驚きのプレイを披露した。天理陣内22mライン付近のモールから出たボールを、茗溪学園のスタンドオフ赤羽は手首を強く返して左へ放り上げた。そのボールは両センター、フルバックの3人を飛び越し、30m離れた左ウィング加藤の手に収まり、そのままゴール左隅にトライを決めた。このプレイをきっかけに、アタシは茗溪学園を応援するようになった。茗溪学園の華麗なパス回しとランニングスキルの高さは観る者を楽しませてくれた。
アタシがこよなく愛するこの両校が、全国高校選抜ラグビー大会の1回戦で対戦することになった。日程も土曜日、こんなチャンスは滅多にない。いてもたってもいられず、熊谷ラグビー場西グランドに向け、愛車のレクサスCT200hを走らせた。
茗溪学園の試合は過去に観戦済みであるが、長崎北陽台の観戦は初めてだ。「念願のブルーのジャージが見られる」と胸を躍らせながらグランドに向かった。
両校とも展開ラグビーが持ち味で、文武両道の似たようなチームカラー。見応えのある試合になりそうだ。
試合前
(※グランド上では報徳学園 VS 日本航空石川の試合。似たようなジャージで、どっちがどっちか分からない)
試合開始
ピッ! ノックオン、スクラム、北陽台 ボール
ラインアウト成功
モールで押し込む
トライ
予想通り、見応えのある試合だった。
試合後(長崎北陽台)
試合後(茗溪学園)
今日の熊谷上空はグレーで小雨模様。
この雨は長崎北陽台の悔し涙か、それとも、茗溪学園の嬉し涙か。いや、念願の青いジャージの雄姿を見たアタシの感涙かも知れない。
両校の対戦は最後の最後まで手に汗握る試合展開で、息を止めて見つめていた。この試合は生涯忘れることはないでしょう。
次は花園出場に向け、両校ともに頑張って貰いたい。
以上です。
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