☆105回目の夏 ~滋賀県最古の高校野球部・彦根東高校~
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鶴丸 深志’
2023年08月03日 22:00 visibility1093
滋賀県の中等学校野球の歴史は古く、彦根中(彦根東)で野球が始まったのは1891年(明治24年)~1892年(明治25年)頃といわれている。1897年(明治30年)には愛知一中(旭丘)が遠征してきて試合を行った記録が残っている。
1898年(明治31年)には八幡商、膳所中(膳所)、滋賀師範でも野球部が創部された。
滋賀県勢は第三高等学校主催の近県連合野球大会や愛知一中が提唱した東海五県連合野球大会にも積極的に参加し、膳所中と彦根中が活躍した。
1915年(大正4年)の第1回全国大会の京津予選に参加したのは、八幡商、滋賀師範、坂本中(比叡山)の3校で、当時2強といわれていた膳所中と彦根中は参加しなかった。
第1回大会の予選が京都と組まれたのは、滋賀県は県知事令により京都以外との対外試合が禁止されていたためである。しかし、これにより、滋賀の高校野球の歴史は、いかにして京都勢に勝つかという歴史になった。
滋賀県最古の野球部である彦根東高校が、夏の滋賀大会1回戦で野洲高校と対戦し、3 - 4 で敗退となった。
名城として名高い彦根城の南東(彦根城の内堀と中堀に挟まれた旧彦根藩家老屋敷跡)に位置する彦根東高校は、滋賀県彦根市に所在し、明治9年(1876年)に第三大学区第十一番中学区彦根学校として創立された歴史を有する。さらに、その淵源をたどると寛政11年(1799年)に開校された藩校「稽古館」にまで遡る。
野球部は、1894年(明治27年)に創部され、滋賀県最古の歴史を有する。
甲子園には春4回、夏2回出場、甲子園通算成績は2勝6敗である。
夏の全国大会予選には、滋賀県勢としては八幡商、滋賀師範、比叡山に次いで、1916年(大正5年)の第2回大会予選(京津大会)に初参加した。結果は、京都五中(山城)に 2 - 13 で敗退となった。
夏の全国大会予選初勝利は、1919年(大正8年)の第5回大会予選(東海大会/リーグ戦 ※京津予選には参加せず)で、岐阜師範に 6 - 5 で勝利した。
夏の全国大会予選通算成績は156勝103敗である。
輝かしい歴史と伝統を誇る彦根東高校の活躍に期待したい。
以上です。
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