☆石橋を 叩いて渡り 甲子園 ~「創立100周年で甲子園出場」石橋高校~
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鶴丸 深志’
2024年07月29日 14:00 visibility610
栃木県南部に位置する人口約6万人の下野市(しもつけし)は、北関東特有の内陸性気候で自然災害の比較的少ない地域である。年間の平均気温は14℃と温かく、夏の高温多湿と冬の低温乾燥は下野市のみならず関東でよくみられる気象傾向である。積雪はあまりない反面、北関東に多いとされている雷がよく観測される。
農業が盛んで、ほうれん草、たまねぎ、きゅうり、トマトなどの野菜や、栃木の名産いちごの生産も多く営まれている。中でも、かんぴょうは下野市の特産品で、生産量は日本一を誇っている(※かんぴょうの生産量は栃木県が国内生産シェア98%、その内53%が下野市で作られている)。栃木県のかんぴょう生産の始まりは、今から300年以上前の1712年、近江国水口藩から下野国壬生藩に国替えとなった鳥居忠英公が、かんぴょうの種を水口藩から取り寄せ、領内で栽培を奨励したのがきっかけと言われている。かんぴょうは、ウリ科の野菜ユウガオの実をひも状に剥いて、乾燥させた食品であることはあまり知られていない。
公共交通機関においては、市中心部をJR東北本線(宇都宮線)が南北に走っており、南から「小金井駅」「自治医大駅」「石橋駅」の3駅が存在する。南から3つ目の石橋駅の改札を出て、西口から10分少々歩くと、石橋高校が見えて来る。
この下野市に唯一ある高校が石橋高校だ。
石橋高校は、2023年の第95回選抜高校野球大会に21世紀枠として、春夏通じて初めて甲子園に出場した。
そして今年の夏、石橋にとって一番長い夏が訪れた。準決勝では今春の選抜大会に出場した作新学院に 3 - 1 で勝利した。決勝では5点差をはね返し、國學院栃木に 9 - 8 で勝利し、夏の甲子園初切符を手にした。学校創立100年、野球部創部89年目にして悲願達成となった。
栃木県から公立校の夏の甲子園出場は、2005年の宇都宮南以来19年ぶりである。
話はそれますが、本日、静岡から野球部の創部が1901年(明治34年)の伝統ある掛川西が26年ぶり6回目の甲子園出場を決めた。公立高校の躍進は喜ばしいことである。
栃木県立石橋高校は栃木県下野市に所在し、1924年(大正13年)に栃木県立石橋中学校として創立され、栃木県内有数の進学校である。
野球部は1935年(昭和10年)に正式に創部された。
夏の全国大会予選には、栃木県勢としては真岡、 宇都宮 、足利工、宇都宮白楊、大田原、宇都宮商、栃木、作新学院、佐野、文星芸大付、栃木師範、鹿沼商工 、栃木商 、烏山に次いで、宇都宮工とともに1929年(昭和4年)の第15回大会予選(北関東大会)に初参加した。結果は、高崎商に 0 - 10 で敗退となった。
夏の全国大会予選初勝利は、1930年(昭和5年)の第16回大会予選(北関東大会)で、不動岡中(不動岡)に 16 - 6 で勝利した。
夏の全国大会予選通算成績は71勝80敗である。
甲子園誕生と同じ年に創立された石橋高校、甲子園での活躍に期待したい。
以上です。
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