☆全国高校ラグビー大会県予選 観戦記 ~朝霞高校VS熊谷高校~

 「ピッ! ノックオン、スクラム、正智ボール」

 

埼玉県の高校ラグビーは、県北の高校によって牽引されてきた。熊谷市の熊谷工は花園出場23回を誇り、1986年度の第66回大会で準優勝、1990年度の第70回大会では埼玉県勢初となる優勝を成し遂げた。隣接する深谷市の正智深谷は花園出場13回を誇り、1999年度の第79回大会で準優勝を果たした。2000年代からは深谷が台頭し花園に10回出場しており、県南にて高校野球や高校サッカーが盛んなことと対照的である。

県北の高校が活躍する中、1968年度の第48回大会は埼玉国体の教員ラグビーチームの選手として赴任してきた山中氏の指導を受けた、県南の朝霞がめきめきと力をつけた年となった。県北の強豪校の間を割って、朝霞が花園初出場を決めた。県予選決勝では熊谷工に 14 - 3 と快勝、北関東予選でも群馬県代表の農大二に勝利し花園出場となるも、初戦で淀川工に 0 - 11 で敗れ涙を呑んだ。
朝霞は、1970年度の第50回大会、1971年度の第51回大会と2年連続で花園に出場した。1970年度の県予選は、珍しい顔ぶれが勝ち進んでいった。ベスト4の顔ぶれを見ると、朝霞-熊谷、秩父-立教という異色の高校が進出してきた。この年、2回目の花園出場となった朝霞は、坂出工に 23 - 0 で勝利し悲願の花園1勝を挙げた。この年の主力がほとんど残った朝霞は翌年度も強く、新人戦、関東大会予選、国体予選などすべてを制覇して花園へ2年連続で出場した。

 

 

 

この朝霞高校の試合が観たくなり、第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会埼玉県予選の2回戦が行われる進修館高校グランドに向け、愛車のレクサスLX600 “OFFROAD” を走らせた。青と赤のジャージー朝霞高校の試合を観戦するのは初めてだ。

埼玉県予選といえば、44校が参加する全国屈指の激戦区である。

埼玉県立朝霞高校は埼玉県朝霞市に所在し、学校創立は1963年(昭和38年)である。
ラグビー部は1964年(昭和39年)に創部され、花園出場回数は熊谷工の23回、正智深谷の13回、深谷の10回、進修館の7回、昌平の4回に次いで県浦和と並ぶ3回で、花園通算勝利数は熊谷工の31勝、正智深谷の22勝、深谷の12勝、進修館と昌平の4勝に次いで県浦和と並ぶ2勝である。

 

試合の方は、1947年(昭和22年)にラグビー部が創部された伝統校で、第50回大会県予選準決勝を戦った黒のジャージー「県北の古豪」熊谷高校を相手に、残念ながら 7 - 57 で敗退となった。

 

朝霞高校の古豪復活に期待したい。

 

 

 

 

 

以上です。

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