☆選抜への道 ～神奈川県高校ラグビー新人大会決勝観戦記 桐蔭学園VS東海大相模～

球春の到来を告げる第97回選抜高校野球大会の出場校が1月24日に発表され、21世紀枠で神奈川県立横浜清陵高校が選ばれた。
野球王国神奈川から21世紀枠の出場校が選ばれたのは初めてで、公立高校の甲子園出場は1997年春の横浜商業以来28年ぶり、県立高校に限れば1954年春の湘南高校以来71年ぶりとなる。

 

選抜といえば、高校ラグビーも春の選抜大会出場をかけ、各地で熱い戦いが始まっている。
高校野球では、「神奈川を制する者は全国を制す」という言葉があるが、高校ラグビーにおいても、近年は神奈川を制する者が全国を制している。

 

 

 

そのハイレベルな神奈川県高校ラグビー新人大会の決勝戦がどうしても観たくなり、居ても立っても居られず、慶應義塾大学下田ラグビーグラウンドに向け、愛車のレクサスLX600 “OFFROAD”を走らせた。

慶應義塾大学下田ラグビーグラウンドといえば、日本ラグビー蹴球発祥記念碑が建立されている場所だ。その由来は1899年秋、慶應義塾の英語教師 E・B・クラークが、同じケンブリッジ大学出身の田中銀之助を通訳兼コーチとして慶應義塾の学生にラグビーを教えたことが日本人によるラグビープレーの原点とされているからである。
少々話がそれたが、神奈川県高校ラグビー新人大会の決勝に進出したのは、大方の予想通り桐蔭学園と東海大相模である。関東トップレベルの実力を誇る両校の対戦は非常に楽しみだ。

 

 

 

　「ピッ！ ノックオン、スクラム、相模ボール」 

 

 

 

試合の方は、前半25分頃に桐蔭学園が先制トライ、コンバージョンも成功して 7 - 0 で前半終了。

後半に入ると、開始早々に東海大相模がトライ、コンバージョンも成功して 7 - 7 の同点とする。
直後に今度は桐蔭学園がトライ、コンバージョンも成功して 14 - 7 とリードする。
そして後半10分頃、東海大相模がトライ、コンバージョンも成功して 14 - 14 の同点に追いつく。
後半終了間際に、東海大相模がPGを選択、決まればそのまま勝利というシーンだったが惜しくもゴールポストに弾かれ得点できず、同点のままフルタイム、両校優勝となった。
試合後の抽選で関東新人大会への1位扱いは東海大相模となった。
桐蔭学園が少ないチャンスを生かして得点すれば、東海大相模がFWの強さとキック力を軸に追い付く展開で、見応えのある試合だった。残念なのは、桐蔭学園のBK陣にミスが目立ち、ミスがなければ違った展開になったような気もする。新チームになったばかりとはいえ、今日の桐蔭学園はこれまで観てきた桐蔭学園と違って何かバタバタしていた。

 

 

 

本日、第25回関東高校ラグビー新人大会に出場する16校の順位が全て決定した。

 

茨城　 ①茗溪学園  ②清真学園
栃木　 ①國學院栃木  ②佐野日大
群馬　 ①明和県央  ②桐生第一
埼玉　 ①昌平  ②川越東
千葉　 ①流経大柏  ②東海大浦安
東京　 ①國學院久我山  ②目黒学院
神奈川 ①東海大相模  ②桐蔭学園
山梨　 ①山梨学院  ②日大明誠

 

この中から上位6校が熊谷ラグビー場で開催される第26回全国選抜高校ラグビー大会に出場できる。
関東新人大会の1回戦は各県の1位校と2位校が対戦するため、神奈川2位扱いの桐蔭学園は他県の1位校にとって脅威でしかないでしょう。

 

 

【追記①】

2月4日に第25回関東高校ラグビー新人大会の組合せが決定した。

 

〈1回戦〉

東海大相模 × 佐野日大

目黒学院 × 明和県央

昌平 × 東海大浦安

日大明誠 × 茗溪学園

國學院栃木 × 桐生第一

清真学園 × 山梨学院

流経大柏 × 川越東

桐蔭学園 × 國學院久我山

 

 

【追記②】

〈2月8日 1回戦結果〉

東海大相模 65 - 0 佐野日大

目黒学院 40 - 0 明和県央

昌平 35 - 5 東海大浦安

茗溪学園 67 - 0 日大明誠
國學院栃木 85 - 5 桐生第一

山梨学院 48 - 17 清真学園

流経大柏 43 - 15 川越東

桐蔭学園 56 - 7 國學院久我山

 

 

【追記③】

〈2月9日 2回戦結果〉
東海大相模 34 - 19 目黒学院
茗溪学園 57 - 0 昌平
國學院栃木 32 - 17 山梨学院
桐蔭学園 32 - 17 流経大柏

※ 桐蔭学園、國學院栃木、東海大相模、茗溪学園が第26回全国選抜高校ラグビー大会の出場権を獲得

 

〈準決勝〉
國學院栃木 × 桐蔭学園
東海大相模 × 茗溪学園

 〈順位戦〉

目黒学院 × 昌平

流経大柏 × 山梨学院

 

 

 

 

 

以上です。