「人違いでした。」（Ｊリーグ）って、試合は目前ですが…。

報道によりますとＪリーグは11日になって、６日に開催されたヴァンフォーレ甲府vsセレッソ大阪で後半12分にレッドカードで退場となった池端陽介選手に対する出場停止処分を取り消したとのことです。
（Ｊリーグ公式ＨＰより）
http://www.j-league.or.jp/release/000/00002298.html
（日刊スポーツより）
http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp0-20080411-347053.html
（スポーツ報知より）
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20080411-OHT1T00211.htm
（読売新聞より）
http://sports.nifty.com/cs/headline/details/sc-ym-571-OYT1T00690/1.htm

理由は「人違い」…。

ボクも今になって、もう一度録画していた映像をよく見ました。
当日は興奮していたので、よく見えてなかったのと、敗戦のショックで見直す気力がありませんでした。

確かに池端選手はセレッソのカレカに指一本触れていない状況です。
「人違い」とされたＧＫの桜井繁選手ですが、このプレーも微妙です。

右足で転倒させたかにも見えますが、シミュレーションを取られてもやむを得ないようにも見えます。

出場停止処分により、甲府はやむを得ず池端選手抜きでアウェイ・湘南戦に備えることになり、10日に行われた産能大との練習試合では、井上雄幾選手と山本英臣選手をＣＢとしていました。
（山梨日日新聞ＨＰより）
http://www.sannichi.co.jp/VFK/NEW/080411_1.html

…ところが、ここにきて「池端選手への出場停止処分を取り消し、桜井選手を出場停止にする。」とは驚きの措置です。判断が遅すぎます。試合は日曜日です。

開催試合ですら滅茶苦茶になったのに、次の試合にまで大きな影響を与えてしまうような処分をギリギリまで発表しないとは、ひどすぎます。

甲府は、試合後すぐにＪリーグに対して、異議を申し入れてたとのことです。反則を犯していない選手の名誉は回復されましたが、Ｊリーグの判断は遅すぎます。

Ｊリーグの発表では「…規律委員会で調査した結果、退場処分となる選手が人違いであることが確認された…」とありますが「確認するのに何日かかっているのか？」と思います。

ちなみに、この試合についてはセレッソのレヴィー監督も「審判のレベルが低い」とか「普段あまり起きないことが起きたので、コメントは難しい」とか申してました。
（日刊スポーツより）
http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp0-20080407-345396.html
（セレッソ大阪ＨＰより）
http://m.cerezo.co.jp/pc/detail.php?game_id=127

公表された措置では「池端選手には退場処分と出場停止処分を科さず、桜井選手に退場処分を付け替え１試合の出場停止処分とする。しかし規則により公式記録は変更しない。」とあります。

…？。一体何を書いているのか摩訶不思議です。

当日の主審はスペシャルレフェリー（ＳＲ）の西村雄一氏。
今季はゼロックス・スーパーカップで「今季のＪリーグの基準となる笛を吹いた」（日本サッカー協会審判委員長・松崎康弘氏）ＳＲの家本政明氏が、開幕前から「判定とゲームコントロールのあり方」ということについて大きな話題となりました。

今回の件はどうでしょう…。
それらの問題に加えて、さらに「リーグ戦の運営のあり方」にも影響を及ぼしたと思います。

間違いを正した、もしくは正そうとしたということを評価することは出来ても、もっと迅速に対応することが出来なかったのかということに大きな疑問を抱かざるを得ません。

前回は大きなタイトル戦でした。今回はリーグ戦の１試合です。しかも２部リーグです。
残念ながら、この件はこれ以上特に話題になることなく終わっていくような気がしています。

そして、ボクのサッカーに対する距離や角度も変わっていくことになると思います。
悲しいことかも知れませんが、それもやむを得ないこと…。

それが、今の日本サッカーとＪリーグのありのままの姿なのだと思ったりしています。