「沖縄ちんすこう作戦」の様子や成果は…？

悪天候の中、実施された「我那覇選手の募金」に対する支援活動ですが、事の発端から当日の様子やその成果などを、川崎市・狛江市のインターネット新聞「Ｋ−Puress」が詳細に伝えてくれています。
（川崎・狛江のインターネット新聞「Ｋ−Puress」ＨＰより）
http://kpress.weblogs.jp/news/2008/05/post-4138.html

（以下、一部引用）
「…新城さん（※小禄地区サッカー有志の会代表）の活動を知ったサポーター団体「川崎華族」と「我那覇会」の会員約30人が、11日に募金場所の設営、受け付け、競技場での呼びかけに協力。この日は、あいにくの雨で負け試合となったが、試合後には多くのサポーターが立ち寄り、1口千円の募金に応じていた。なかにはひとりで1万円、5000円を渡す人や少ない小遣いのなかから1口募金する小学生もいて、受け付けを手伝っている我那覇会の女性会員を感激させ、約60万円集まった。
　募金活動は、５月末までのホーム試合の日に実施、17日午後2時から10時までと31日正午から午後7時まで、市営等々力グランド入り口バス停前の空き地で行われる。5000箱分のちんすこうを準備した新城さんは「選手協会や沖縄でこれまで集めた金額では裁判費用に足りない。我那覇選手が安心してプレーに専念できるよう、多くの方に協力してもらいたい」と話している。募金は、ちんすこうなどの必要経費を除いて選手協会に渡される。」
（引用、終わり）

Ｊリーグ選手協会（ＪＰＦＡ）に寄せられた募金は、５月９日現在で金3,834,607円／808件とのことです。
（ＪＰＦＡ「特設ページ」より）
http://j-leaguers.net/ganaha/index.html

先日Ｊリーグのチームドクター有志が500万円を独自に寄付していますのと、新城氏が地元沖縄で20万円の寄付を募っていますので、全てを集計しますと約960万円ということになります。
（ボクの日記「我那覇選手の問題で、チームドクターの有志が独自に寄付。」より）
http://soccersns.jp/member/4243/diary/69514/

当初、1000万円の個人負担が発生するということでしたが、報道によりますと「弁護士費用を除いても通訳や資料の翻訳代などに1500万円ほどかかる」ということのようです。

水泳の千葉すず選手が、スポーツ仲裁裁判所（ＣＡＳ）を利用し、多額の費用負担が生じたことを発端にして、そういったことを避けるべくして作られた日本スポーツ仲裁機構（ＪＳＡＡ）という組織を利用することが出来れば今回の我那覇選手の費用負担も約５万円だったということでしたが、Ｊリーグが徹底してＣＡＳの仲裁にこだわりましたので、…。

３人の仲裁人のうち各１人は、ＣＡＳの名簿からの当事者による推薦ということです。
そして仲裁人のうちの１人は、ＪＳＡＡの仲裁人でもある小寺彰氏ですが、小寺氏が当事者推薦なのか否かは不明です。（ボクの日記「ＣＡＳの裁定は、聴聞会の数日後？！」より）
http://soccersns.jp/member/4243/diary/68465/

裁定は、まもなくです。全員一致なのか、多数決なのか分かりませんが、２対１の多数決で決まるようなことになれば、やはり「ＪＳＡＡを利用すれば良かったのでは…？」と、思ってしまう気がしています。

もちろん、小寺氏一人がＪＳＡＡを運営しているわけではありませんし、今回ＣＡＳを利用することによって得ることが出来るメリットも多々あるとは思うのですが、やはり個人負担が大きすぎると思います。

また、我那覇選手は費用が個人負担になってしまうために、大きく取り上げられていますが、Ｊリーグも同じように通約や資料の翻訳代がかかっていると思われます。

当面は、川崎フロンターレに科した制裁金を充てているのではないかと考えたりしていますが、ホントのところは、どうなのかよく分かりません。

裁定の結果によっては、我那覇選手や後藤ドクター（当時）からＪリーグに対する逆提訴もあり得ますし、川崎フロンターレからＪリーグに対して制裁金の還付請求がされることもあり得ると思っています。

今までのＪリーグの対応を見る限りは、今後も同じようなことが、いつ起きてもおかしくないですし、その時にはまたＪリーグがＣＡＳの仲裁にこだわるのではないかと思っています。

この傾向が続く限りは、都度都度の対応をせざるを得ないのだと思います。
幸いにして明日の等々力のお天気は悪くないようです。支援活動の成功を祈りたいと思います。

我那覇選手の問題は、一選手・一クラブの問題ではないと思います。
Ｊリーグの組織としての健全性が問われているのではないかと思います。