ありがとう“レジェンド”葛西紀明。

　スキージャンプの葛西紀明選手には感動した。

　背負っているものが余りにも重過ぎて。

・葛西に嫉妬した会社の同僚が自宅に放火して母親が死去。
・父親、病気でろくに働けず。
・妹が難病で今も入院中、治療費全額負担。
・結婚を約束していた恋人が事故死。
・リレハンメル五輪団体、原田のせいで金逃す。
・ケガで休んでる間に代役で出た船木が大ブレイク。
・怪我のため長野五輪団体金メンバーから外される。

　これら全てを乗り越えて７度目のオリンピック。

　ノルディックスキーのジャンプ男子個人ラージヒルで遂に銀メダル。

　ジャンプ団体では、葛西の方が「俺だけメダルじゃみんなは悔しいはず。手ぶらで帰らせる訳にはいかない」と思っていたという。

　金メダルに輝いた１９９８年長野五輪以来１６年ぶりの銅メダル。

　
　伊東大貴選手が膝を痛めていたり、竹内択選手が難病に冒されていたりとチーム状態はボロボロだったそうだが、爆弾を抱えていてもこれがベストメンバーだったのだろう。

　葛西紀明選手は４年後の韓国・平昌オリンピックを目指すそうで、45歳で金メダルを獲れたらこれは凄い事。

　本人も語っていたが、また欧米人に有利なルール変更が行われる事と思う。

　これをものともしない葛西の“技術”で挑んで欲しい。