(小説)ある日の物語3
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spa
2011年11月30日 15:14 visibility86
「じゃあ・・・ ・達也くんがうちに来る?」
里帆に誘われた達也はさすがに考えた。
16歳の子供同士とはいえ、そこから先のことはさすがに想像した。
自分が家に誘うぶんには別に何も感じなかったが、相手から誘われるとまた違った感情が芽生えてきた。
どうしようかなと達也は迷ったが、このまま当てもなく里帆を歩かせるのは悪いような気もして、結局、里帆の家へ行くことにした。
女の子の部屋へ行くのは達也も初めてではなかったが、つい数時間前までは何とも思ってなかった里帆の部屋へ向かっている自分に対し、何ともいえない不思議な感覚を達也は覚えていた。
しかしそんな達也とは違い、里帆は横で
「ふんふんふんふん~」
と鼻歌を歌っていた。
(こいつ、男慣れしてやがるな)
達也は内心そう思いながら、それでも2人でくだらない話をしながら歩いていた。
「ねぇ?宮沢りえって左の方が大きいよね?」
「いや、右だろ」
「え~左だよ」
と言いながら里帆は自分の手で自分の胸を揉みしだく。
「あ、やっぱり右か」
宮沢りえの写真集の話だ。
公園を突っ切ると家までの近道になるからと、里帆は達也の手を引いた。街灯が暗いのでいつも通るのを躊躇うというが、この日は達也がいるから安心して通れるということらしい。
そして里帆は不意に指を指して言った。
「ここ」
「え?ここ?」
そこは上京したばかりの16歳の小娘が住むにはあまりに豪華すぎるマンションだった。
「なんでお前がこんなマンションに住んでるんだよ」
達也の驚きをよそに
「いいから、いいから」
と里帆は達也をマンションのエントランスへ招き入れた。
「あ、ちょっとここで待ってて。たぶん大丈夫だと思うけど一応聞いてくるね」
誰に何を聞きにいくのだろう?
よく分からないまま、エントランスにある高い照明を見上げていたら、里帆が戻ってきた。
「オッケー。じゃ、こっち」
案内されるがまま、里帆の後について達也は部屋に入ると
「あ。さっきはどうも」
とさっきまでコンビニで里帆と一緒にいた男が部屋にいた。
そして、部屋にはもう一人女の子がいました。
その人を見て達也は
(あ、やっぱり)
と思った・・・・
続
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