
『ストロングポイント』と『ウイークポイント』
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ペスカドーレ
2012年02月07日 10:44 visibility8273
『ストロングポイント』と同じく、誰にでも『ウイークポイント』があります。
これらは、全て繋がっているもので『ストロングポイント』を発揮するためには、プレーの繋ぎとなる苦手なプレー=『ウイークポイント』を磨く必要もあります。
例えば、パスの正確性をストロングポイントとするプレーヤーがいるとします。
パターン練習では、正確なキックで精度の高いプレーができるのですが…試合になると活かせない。原因は、ボールをもらう前に周りを見ておくというプレーや声をかけるというプレーが苦手だったことにあるとします。
パスという“武器”を磨くために苦手としていた『周りを見ておく』『声を出す』というプレーを改善する必要がでてきます。このように得意なプレーと苦手なプレーを関係付けて考えられれば…自分の“武器”がもっと活きるということも多くあります。
素晴らしい能力を持っているのに、それが宝の持ち腐れになってしまっている選手というのは、『ウイークポイント』が『ストロングポイント』を消してしまっている場合があります。
『ウイークポイント』に目を向けることが、『ストロングポイント』を磨くということに繋がる場合もあります。
逆に『ストロングポイント』を磨くことが『ウイークポイント』を克服するということに繋がる場合もあります。
岡田JAPANで活躍した中澤佑二選手(DF)は、以前ボールを繋ぐのが得意ではありませんでした。そこで岡田監督は中澤選手にアドバイスを送ったそうです。
「自分の最大の強味は何だ? しっかり相手を跳ね返して守備をすることだろう? そこにまず自信を持ってくれ!」と伝えたそうです。
中澤選手は、『ストロングポイント』をさらに磨く努力をした結果、固い守備をさらに磨いたことで、苦手であった前線のパスが面白いように繋がるようになったのです。
自信を持つことは非常に重要で、このことが『ウイークポイント』克服にも繋がった例です。
指導者が「お前はこのプレーがダメだから治せ!」というだけでは、選手は自信を無くしてしまうだけである。
『“武器”を活かすために、どうすれば良いのか?』
このことを、選手も指導者もポジティブに考えて、練習〜試合に繋げていくことが重要になります。
次は、世界で通用するプレーヤーのストロングポイントについて、何人かの選手をあげ考えてみたいと思います。
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