巨人の未来は・・・？

巨人はこのところ4年間セントラルリーグ・ペナントレース優勝から遠ざかり、

復帰した原監督は1年目にして見事その命題を果たして嬉し涙をあふれさせた。

任期3年だから残り時間はあと2年間。
ご本人いわく前回監督時に自分の後継者づくりを怠ったという反省を踏まえ、

今回はさっそく阿部慎之助を後継者に指名し、400号本塁打、リーグ優勝を花道とする現役引退へと導いた。

巨人では川上が長島を、長島が原を後継者として育てた歴史がある。

原監督は昨年監督就任が決まるや自分の意に沿わない選手、指導者、スタッフを次々と退団させたが、

今年はさらに解体の手を強めるつもりのようで、
現在までのところ以下のファームスタッフの退任が発表されている。

木村　龍治　ファームトレーニングコーチ
秦　　真司　ファームバッテリー兼打撃コーチ
内田　順三　巡回打撃コーチ

堂上　剛裕　ファーム打撃兼外野守備コーチ
吉原　孝介　ファームバッテリーコーチ

ではファームのコーチとして一体誰が残っているのか。
以下のようなメンバーになる。

高田　誠　2軍監督

井上　真二　3軍監督
小谷　正勝　巡回投手コーチ
三澤　興一　ファーム投手コーチ
木佐貫　洋　ファーム投手コーチ
会田　有志　ファーム投手兼トレーニングコーチ
杉内　俊哉(元FA選手)　ファーム投手コーチ
村田　修一(元FA選手)　ファーム打撃兼内野守備コーチ
金城　龍彦(元FA選手)　ファーム打撃兼外野守備コーチ
片岡　治大(元FA選手)　ファーム内野守備走塁コーチ
古城　茂幸　ファーム打撃守備コーチ
藤村　大介　ファーム守備走塁コーチ
松本　哲也　ファーム外野守備走塁コーチ
石森　卓　 コーチ
白水　直樹　 コーチ

原監督は常勝を宿命とする巨人の強いチームづくりの方法としてFAが最善で最も確実だと考えているはず。
開幕第2戦で坂本にバントをさせたのを皮切りに今季次々と主力選手にバントをさせる姿勢を見てそれを確信した。

原体制に3軍は不要であり、3軍そのものを1-2年かけて解体する前兆なのかもしれない。

なので、あえて新しいスタッフを追加しない可能性もある。

蛇足だが、FA選手は引退後コーチにするという特権契約があるようなので、以下の人も今後コーチになる可能性がある。

小笠原　道大
脇谷　亮太
(野上　亮磨)

(大竹　寛)
(陽　岱鋼)
(山口　俊)
(炭谷　銀仁朗)
(丸　佳浩)


阿部は来季1軍コーチとなるのか2軍でコーチ修行をさせるのか。
2年間を短い時間と考えれば1年目は1軍で原のそばにいて帝王学を吸収し、2年目はヘッドに昇格して実際に采配の一部をさせる方のが良いかもしれない。

しかし、原監督が本気で巨人の将来を考えるのならば、自ら強い選手を育成できる球団づくりを推進することが正解であり、ファームスタッフの充実は当然しなければならないことだ。さらに言えば、阿部にも2軍コーチを体験させた方が良いと思う。
が、原監督自身が2軍コーチを経験していないだけにおそらくそれはない。

「おまえさんが監督になった時には俺がGMとして強い選手を集めるから心配するな」くらいのことを今から阿部に言っているかもしれない。

前回離職の際には解任のような形で球団から放り出された原監督、後継者を育成するということは後々まで球団に影響力を残すということであり、当然ながら自分のためでもある。

そうではなくて巨人の将来をファンのために考えて欲しい。

ファンが一番望んでいることは何なのか…。