菅野智之はやっぱりすごかった。

昨年シーズン終了後、メジャーリーグ挑戦で話題となった菅野智之。

渡米して交渉したが、結局断念することになって本人さぞ気落ちしただろうと察するに余り有る。

昨年13連勝してリーグ優勝に貢献するも、日本シリーズでソフバンに打たれ、傷心。

コロナによる公式試合過密スケジュールの上にオフの渡米もあってオフのリカバリーはままならなかったはず。

心身ともに今季はきついだろうなぁと思っていた。

案の定、開幕以来勝ち星が伸びることはなく、昨日のDeNA戦もどうなることかと心配しながらの観戦。

いやいやどうして気迫の投球で、鈴木誠也によるホームラン1点に抑えて堂々の完投勝利だった。

巨人の投手、いや全選手の中でも抜群にうまいバントを見ても、他の打席で全力で打ちに行く姿を見ても、菅野という野球選手は相当の努力の積み重ねとそれで培われた強い気持ちがあることをあらためて感じた。

こんな選手が一人でもいるチームはやっぱり強くなるよ。

まさしく「大エース」であり、チームの大黒柱だと思う。

長年バッテリーを組んできた名捕手小林誠司が貧打を理由に干されて現在も2軍落ちさせられている中、昨年から正捕手に固定されている大城卓三がホームランを放てば満面の笑みで出迎え、ヒーローインタビューで大城について質問されれば「やっと引っ張ってくれたのかな」と辛口の評価をしていたが、いつものお世辞を言えないほど疲労困憊していたのだろう。本音、本性が炸裂していてちょっと笑えるほどだった。

決してスーパーマンではないが、だからこそすごい努力と精神力を感じるヒーロー菅野智之。

素晴らしいエースピッチャーだと思う。

開幕前は今年はどうなることかと暗い見通しを持っていたけど、やっぱり菅野がいる巨人は強い。