洲本見届け日記(遅)
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仲本
2012年03月27日 00:05 visibility106
雨で一日延びたおかげで、古豪対決を見ることができた。洲本は26年ぶり、鳴門は32年ぶりの待ちに待った春だったが、抽選のいたずらで狭い鳴門海峡を挟んだ両校が一回戦から対戦する。応援団は同じ道を相前後して球場にやって来たのだろう。
雨は前日一日降って去ったかと思ったが、雲が強風に乗って次々と流れてくる。グラウンドに落ちた雲の影が猛スピードで移動していく。照ったり曇ったりで野手はやりにくいかもしれない。
先制したのは洲本。右中間を破る快打で一塁から走者を迎え入れた。
鳴門は6回に走者を三塁に進めて初めてチャンスらしいチャンスを迎えたかと思うとあっさりタイムリーが出た。しかし鳴門のヒットはなんとこれが2本目。
春の大会の初戦ということで両チームとも打者の調子がまだ上がっていないのか、変化球を振らされるシーンが目についた。
淡々と試合は進み同点のまま9回裏まで来た。ヒットが出ているのは洲本のほうだが、意外とここまで当たりの出ていないチームにサヨナラホームランでも出るかもな、と思っていたが三者凡退。延長に入る。
10回の表、洲本は1番からの好打順も三人で切ってとられ、その裏の鳴門の攻撃。先頭打者がヒットで出ると形通り送って打順はトップに還る。初球を叩いた打球は左中間を破り、走者は悠々ホームイン。
夏の甲子園なら野手が守備位置でがっくり膝をつくような光景も見られるが、春の大会にはそこまでの熱さはまだないようで、両校選手はさっと試合終了の挨拶に向かった。
洲本は先制したあともヒットは出たもののこの日はつながりを欠いて2点目が遠かった。対象的に鳴門は少ないチャンスを確実にものにした。打線がいいと評判の鳴門に対して島垣投手はよく投げて延長戦に持ち込んだのだが。
第一試合終了後、この日も雨が降り出した。どうも甲子園上空が雲の通り道になってしまったらしい。第二試合の前半には早々に球場をあとにした。結局第三試合がノーゲームになったのはご存知の通り。来週もう一度観戦のチャンスはあるわけだし、いい見切りだったのだろう。
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