深紅の栄光

  • 仲本
    2012年05月25日 22:03 visibility251

事務所の窓から庭園が見える。5月はバラばかり眺めて過ごした。写真は「クリムゾン・グローリー」という品種。

1935年にドイツの園芸家・コルデス2世によって産みだされたこの品種はバラといえば誰もが思い浮かべる真っ赤な花と濃厚な香りを持ち、名品として瞬く間に広がった。

庭園好きな英国人にも称賛を持って迎えられたが、数年後には第二次世界大戦が勃発。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、敵国であるドイツ産の草花は引き抜かれたり焼かれたりとさんざんな目にあった。しかしこのバラだけはその美しさゆえに抜かれることもなく大切にされたという(都市伝説?)。
品種改良の親株としても優秀で、たくさんの赤いバラにその系譜が受け継がれているそうだ。
今ではさすがに新しい品種に押されて生産が少なくなっているらしいが、バラ園にいけば探し当てられるかもしれない。

日本語にすれば「深紅の栄光」といったところか。高校球児にとって縁起のよいバラでもある。
(よし!野球ネタ?。)








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