放蕩息子、故郷へ帰る？？

「いま戻った。親父が倒れたって？」

「…工事ぼっちゃま！」

「医者の不養生もいいとこだな。脳血管は親父の専門だろ？」



「倒れたのはもう２０日も前です」

「奥様！」

「もうすっかり骨になりました。ほんとにきれいさっぱり。」



「…で？優秀な兄貴とやらはいったいそばにいて何をしてたんだ。だいたい兄貴は長男で長介、おれは次男で工事っておかしくないか。「こうじ」ならせめて二とか次とかつけるだろ」

「どんなに優秀な医師でも、人の運命は変えることはできないの。今ごろのこのこ帰ってきたってここにはあなたの居場所はないのよ」

「奥様それはあまりにも」

「…居場所はない、か…、」



やはりここに来るしかないらしい。



つづく。



ていうかなにこのいらん小芝居



※実在の人物・団体とは一切関係がありません