新天地での看板カード?〜社会人野球・NOMOクラブ
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仲本
2013年03月21日 23:22 visibility533
(高砂球場といえば「崖」なんだそうです。)
意外に引っ張ります(^_^;)
球場に到着したときは県警チームの前の試合が行われていました。新日鐵住金広畑(以下広畑)とNOMOベースボールクラブ(以下NOMOク)の対戦です。
以下、野球ファンには先刻ご承知の話になりますが…、
新日鐵は全国の事業所にたくさんの野球部を持っていました。NOMOクの創設者・野茂英雄氏も新日鐵堺の出身です。しかし経営合理化のため堺の野球部は休止。
NOMOクは堺浜(旧・新日鐵堺)球場をいわば本拠地にしていましたが、球場敷地は都市計画でいよいよ使用できなくなり、兵庫県北部の豊岡市へ本拠地を移すことになりました。
一方で、伝統を守ってきた広畑も、経営統合で現在のユニフォームの胸マークは「新日鐵住金」となっています。住金は住金で野球部を持っていますから、またいつ再編の話があるかもわかりません。残ったこっちも結構つらいんよ。そんな声が漏れてきそうです。
NOMOクが新日鐵堺の後身というわけではありませんが、なにやら奇縁のある両チームが、今年からは兵庫地区で都市対抗・日本選手権の代表権をめぐって争うことになりました。
この日は雨が降ったりやんだり。幸い高砂球場のバックネット裏には大きな屋根があり、一塁側・三塁側に陣取った両チームのファンはみんな屋根の下に入れました。
NOMOクのほうは不揃いながらもメガホンを叩いての応援スタイル。対する広畑は一人ひとりがワンプレーに一喜一憂という感じ。関係者がほとんどなのでしょうが、ひょっとして「地元・広畑を応援する」という熱心な人も中にはいるのではなかろうか。全国大会につながるわけではない大会の一回戦に、会社が動員をかけるとは思えませんからね。
試合は1点を争う展開で終盤まできました。2−2の同点で迎えた8回、広畑の攻撃は二死走者なしから一塁線を破る二塁打。続く代打が初球を叩いてセンターオーバーの大きな二塁打を放ち、均衡が破れます。
広畑は続く三番打者がこれも早いカウントから打って出ます。大きな当たりはレフト芝生席に飛び込む2ランホームラン。これで5−2。ここまでよく投げてきた先発投手が最後の最後でつかまりました。
NOMOクは地区を移っても全国大会への道のりは険しいようです。それはともかく、この日のスタンドの雰囲気ならば両チームの対戦は今後兵庫の社会人野球の「看板カード」に育っていくかもしれません。
(NOMOク攻撃中。この日は広畑が白、NOMOクがグレーのユニフォーム)
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