代表校放浪記〜春江工(後)
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仲本
2013年03月10日 13:27 visibility205
学校は県道に面していて、周囲には甲子園出場を祝うオレンジ色ののぼりが立てられている。学校ではなく地元の町内会が作ったそうだ。
部活で伝統的に強いのは自転車部で、野球部と同じ春休みに全国大会に出場する。この日はサッカー部の子たちだろうか、学校の周回道路をくるくるとランニングしていた。
こちらとしては少々仕事がやりにくい(…。)
グラウンドの隅では野球部の子たちがちらほらと姿を見せ、トスバッティングをしている。主力メンバーは関西で合宿中らしいので下級生の自主練習だろうか。放浪記では学校に行ってみると結構野球部はいないことが多いのだが、珍しいことだ。
選手名鑑をみるとさすがにというか、県内出身者で固めている。面白いのは主戦の坪田投手をはじめ「福井工大福井中学」の選手が何人かいることだ。
福井工大福井高校は去年の夏も甲子園に出ている常連だが、そのメンバーを見るとたとえば去年の夏の主力は関西勢が多く、付属中学上がりは意外に少ない。ならば地元で最近評判の高い監督の下で…、と考えた上での選択なのかもしれない。
秋の大会、春江工は松商学園、新潟明訓、そして県内の壁・敦賀気比と常連校を僅差で破り、北信越代表として春の選抜甲子園出場をつかんだ。
甲子園にやって来る中には出場回数が少ないながらも強い印象を残すチームがある。春江工は来年3月いっぱいで学校統合により校舎・校名ともに別れを告げるということで大会前から話題になっている。アルプスをチームカラーのオレンジで染める、最初で最後の「雪国の春」だ。どんな試合を見せてくれるだろうか。
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