0−1は投手の勲章
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仲本
2015年11月15日 23:22 visibility323
もう一週間経ってしまったが、この時期はネタ枯れで、これが今年最後の観戦となるので上げることにする。
社会人野球日本選手権の準決勝、第1試合はHonda−大阪ガスの対戦。試合は0−0のまま延長11回の裏に入った。
大会規程によれば、延長タイブレークは延長12回から。ただし、準決勝以降に限っては、「試合時間5時間を超えて新しい延長回に入る場合にタイブレークを適用する」。
ちなみに、今年の都市対抗の決勝は延長14回までもつれ込んで4時間43分。
日本選手権の大会最長試合記録は4時間57分。
つまりは「気が済むまでやれ」、ということだ。
おお、続投か。
11回のマウンドに、大阪ガスの右腕・小畑投手が上がった。鳥取西高から青山学院大を経て、大阪ガスに入って3年目。腕の位置はやや下がりぎみで、スリークオーターといってよい。
この日はHonda打線を7回一死までノーヒットに抑える好投を見せ、延長に入っても一人で投げてきた。
一死二塁。
バットが折れたような音を残して、三塁右にふわっとした打球が飛んだ。前進したサードがワンバウンドで拾い上げて一塁へ―、と、その前に二塁走者をチラリと見ると二、三塁の中間まで出てきている。三塁ベースが空いている。
三塁ベースカバーに走った投手小畑への送球は、グラブをかすめてファウルグラウンドへ転々。これを見た走者は一気にホームへ。Hondaの選手たちがベンチから飛び出してきた。
ああ、そうか、これでサヨナラなのか。
3時間を超える投手戦はあっけない幕切れを迎えた。大阪ガス6安打、Honda4安打。気にせず一塁送球アウトで二死三塁でもよかったはずだが…、そもそも延長に入ったあたりで継投に入っていれば…、と、これは結果論というものだ。
大ガス 000 000 000 00_/0
ホンダ 000 000 000 01x/1
Hondaは先発の福田投手が5回を投げたあと、オスカル→福島とつないで大阪ガスを0に抑えた。大阪ガスは初回満塁のチャンスを逃したあとは結局三塁を踏めず、小畑投手を援護できなかった。
(待ちに待ったチャンスを迎えて通路を練り歩くHonda応援団)
(京セラドーム大阪はもともと大阪ガスの工場跡地に立っている。いわば大阪ガスは地元中の地元で、大応援団を繰り出した。チームカラーの青はガスの炎の色なのだそうだ)
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