読んでみた〜『高校野球「裏」ビジネス』

  • 仲本
    2010年04月17日 11:04 visibility731


春シーズン到来。各地で試合が行われていますがなぜか読書シフトです。

前回の桜宮おまけ日記、野球留学のくだりのネタ本のご紹介。ほんとは前回載せるべきだったのかもしれませんが、猛虎の要・矢野と野球ブローカーを一緒くたに語るとは何事かと各方面からお叱りを受けそうなので別建てにしました。
(この本には、矢野選手の話は出てきません。桜宮から東北福祉大に行かれた監督さんの話が数行出てくるだけです)

例の特待生騒ぎが一段落ついた2008年に発行されたものなので鮮度は落ちますが、内容はなかなか興味深い。タイトルほどセンセーショナルなものではなく(わたしの感覚が麻痺しているのかもしれませんが)、むしろ淡々と高校野球を取り巻く諸事情が描かれています。
著者は全日本クラブ選手権に出場経験を持つクラブチームを率いる監督でもあり、特待生問題の小委員会にも招かれたのだそうです。

高校野球の報道をインターハイなみにして10年もすれば全て解決しそうなものですが、そうなるとわたしなど年間20日あまりの楽しみがなくなっちゃうんで勘弁してほしいですね。

ずっと前、『神宮の奇跡』という本について日記を書きました。東都大学野球を巡るお話なのですが、この本の主役級の人物が、(明示はされていませんが)『高校野球「裏」ビジネス』では長じて高校球界の超大物闇商人みたいに描かれていてこれもなかなか面白い。人生行路はいろいろです。

(著者・軍司貞則/ちくま新書/2008年)











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