甲子園放浪記〜目指せ優勝

阪神電車の甲子園観戦客の捌きっぷりは信頼しているが、それでも試合終了直後は大変な人混みなので、遠いのは承知でＪＲ甲子園口まで歩くことにした。

甲子園といえば虎ファンがドンチャンやってるイメージしかない人もいるかもしれないが、ちょっと球場を離れると普通の住宅街なのだ。球場ばかりでなく、周りの土地も住宅地として整備したのである。おかげで周りには甲子園と名前のついた町が結構広域に存在する。

阪神甲子園駅から北へ向かって歩くと甲子園〇番町という界隈である。当然「一番町」からあって、

「甲子園四番町」もある。よくできたことに、野球のスタメンと同じ「九番町」まであって、「十番町」は存在しない。道幅のある道路にはバスが走っている。バス停は「上甲子園」から「甲子園二番町」「三番町」ときて次は「五番町」のバス停である。

…「一番町」と「四番町」はないんですか？
「もちろんバス停の所在地がそれぞれの町名なのでそういうことになっているのですが、甲子園一番町や四番町だと縁起を担いで少年野球の監督さんや熱狂的なタイガースファンの方が持ち去ってしまいますので…」
阪神バスに問い合わせたら、それくらいのシャレは言いそうだ。